【2023】最強寒波に備える!エコキュート配管の凍結防止対策と処置方法

2023年1月25日現在、十年に一度と言われる“最強寒波“が日本列島に流れ込み各地にさまざまな影響をもたらしています。この寒気で懸念されているのが、水道配管の凍結です。そこで今回は、今すぐ確認したいエコキュート配管の凍結防止対策と凍結した際の処置方法についてお話します。

目次

十年に一度の最強寒波が到来!

1月24日(火)から日本列島に非常に強い寒気が流れ込んできた影響で、積雪や路面凍結による交通機関の乱れや水道配管の凍結などさまざまな注意が警戒されています。東京都心では25日の予想最低気温が氷点下2℃と今シーズン最も冷え込む予想です。寒気の流れ込みのピークは25日ということですが、週末には再び寒気が流れ込むという予報もあり、しばらくの間は注意の必要な状態が続きそうです

これを受けて水道管やガス給湯器など凍結が懸念される機器について各社さまざまな注意喚起を行っていますが、当社にもエコキュートの配管凍結の対策についてお問合せが殺到しています。そこで、エコキュートの配管における凍結防止のための対策と処置方法について解説します

エコキュートの配管凍結防止対策

エコキュートは屋外に設置されているケースが多いので、外気温が下がった際に配管等が凍結してしまう恐れがあります。エコキュートはほとんどのメーカーの機種に「凍結防止運転」という機能が備わっていて、外気温が下がると自動で作動します。作動の条件は各メーカーにより異なりますが、外気温度が5℃〜3℃程度で作動する場合がほとんどのようです。

さらに、作動の条件として浴槽の循環アダプターより10cm以上お湯が張られていることが前提となります。そのため凍結が懸念される場合には、まず下記の予防策を行ってください。

1.お風呂に水を残しておく

凍結が懸念される日は、入浴後のお湯をそのままにしてください。残り湯がなかった場合は、浴槽の循環アダプター(循環口)の上部から10㎝以上うえの位置までお湯をはった状態にしましょう。

2.リモコンの給湯温度設定を「水」にする

リモコンの給湯温度を「水」の設定にしておきます。機種によって「水」の設定がない場合もあるので、その場合は給湯温度を最も低い状態にしてください。  
※「水」設定の表示を「…」と表示するメーカーもあります

3. 少量のお湯(水)を流し続ける

1分間に200mL程度の水が出るように、蛇口(湯側)を少し開けておきます。家全体がエコキュートの水配管を通ってくるため、お湯が出せる蛇口であればどこの蛇口から水を出しても問題ありません。  
※普段お湯を出す要領で水を出します。給湯設定を「水」にしているため水が出ますが、お湯側の蛇口をひねってください。分岐水栓の場合は最も熱いお湯が出る状態にしましょう。

凍結してしまった際の処置方法

上記対策を行っていても凍結してしまう可能性はあります。ここでは、もし凍結してしまった際の処置方法についてお話しします。

まず大前提として、エコキュートの凍結は自然に解消される場合がほとんどです。夜間に凍結した配管も日中に外気温が上がれば自然に凍結が解けるので、気温上昇を待って自然に凍結が解消されるのを待つのが一番です。

それでもどうしてもすぐにお湯を使いたい場合は、凍結した配管にぬるま湯をかける方法もあります。エコキュートの凍結が疑われる場合、宅内よりも外気に晒されている配管が凍結している可能性が高いです。まずは水道からエコキュートに給水する「給水配管」を確認してみましょう。触ってみて極端に冷たい場合は、配管部分にタオルを巻いてその上からぬるま湯をかけてください。このとき、熱湯はNGです。お湯の温度に注意してください

最後に、万が一エコキュートが凍結した場合に注意してほしいのが、凍結が解消して再びお湯を使い始める時です。一度凍結してしまった配管には極端な負担がかかっています。そのため配管や接続部分から漏水が発生する可能性があります。そのまま放置してしまうと故障に繋がる可能性もあるので、一度凍結した配管を再び使い始める際は配管や接続部分から漏水がないかどうかを必ず目視で確認してください

こちらは「急湯デポ」の電話番号です。 各メーカー様の窓口にはつながりません。ご注意ください。

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