【代表松田の呟き】ウクライナ情勢で天然ガスが高騰!? 今こそエコキュートへの切替をオススメする理由

アメリカとロシアの間で緊迫化が進むウクライナの情勢を受け、現在世界中で天然ガスの高騰が懸念されています。そこで今回は今話題の「ウクライナ情勢」についてお話してみたいと思います。さらに私が考える今後の展望と、今こそエコキュートへの切替がオススメな理由についてもお話します。

目次

緊張が高まる「ウクライナ情勢」

ウクライナをめぐる欧米とロシアの対立が現在メディアで度々報道されていますが、そもそもなぜウクライナが問題となるのか、その全体像がよくわからないという人も多いのでは? ここでは「ウクライナ問題」についてよくわからないという人向けに、まずはその歴史的背景から簡単にお話します

ウクライナ問題とは?

問題の始まりは、1991年の「ソビエト連邦共和国(以下、ソ連)の崩壊」に遡ります。もともとロシアもウクライナも、ソ連を構成する15の共和国のうちの一つでした。事の発端は、ソ連から独立してウクライナ政権が発足する際に東西分裂が起こったことにあります。ロシアと国境を接する東部には、ロシア語を話す住民が多く暮らしていました。民族や宗教など歴史的なつながりも深いことから、東部の住民たちはロシアと仲良くしたがります

一方、首都・キエフのある西部にはもともとウクライナ語を話すヨーロッパ系の住民が多く暮らしていました。ロシアよりも親欧米の傾向が強く、欧州連合(以下、EU)からEUに入るように誘われていたこともあり、西部の住民たちはEU諸国と仲良くしたがったのです

これが、今日に至るまで問題の争点となっている「NATO(北大西洋条約機構)に加盟するか否か」についての始まりです

NATOとは、東西冷戦時代に旧ソ連に対してアメリカ(西側)が作った軍事同盟。冷戦終結後、チェコやポーランドなどかつて東側陣営だった国が次々にNATOに加盟しました。親欧米の傾向が強かったウクライナ西部の住民たちも当然、NATOへの加盟を望んでいたのです

その後、選挙によってウクライナの大統領が選ばれロシアと仲良くする方針に決まったものの、西側の住民はこれに反対し続けます。親ロシア派の東側と、親欧米派の西側の対立は次第に激化していきました

国内にとどまらない対立の構造

東西に分裂したウクライナ問題は国内だけにとどまりません。親ロシア派の東側にはロシアが、親欧米派の西側にはEU諸国やアメリカが味方することにより、上の図のような対立構造ができあがったのです。ウクライナという国を舞台に、東西の大国が間接的に争っている状態です。

こうして水面下での争いが続く中、ウクライナのNATO加盟をめぐってロシアvsアメリカの対立が激化していきます

今、何が起きているのか

ロシア政府は、NATOに対しウクライナの加盟を認めないよう強く要求しています。なぜならプーチン政権にとって、最も阻止したいのは「NATO加盟国の拡大」だからです。とくに隣国であるウクライナがNATOに加盟すれば、ロシアに届く距離にアメリカ軍のミサイルを設置することも可能になります。ロシアとしては、なんとしてもNATO軍のミサイルが東ヨーロッパに配備されることを避けたいのです

そして現在、ロシアとウクライナの国境には10万人規模のロシア軍が集結。これに対しアメリカはウクライナに武器を提供しているほか、8500人規模の米軍を派遣する用意があり軍事的緊張が続いています

ここまでで「ウクライナ問題」については、だいたいご理解頂けたかと思います。そしてこのウクライナの情勢を受けて、現在問題となっているのが「天然ガスの世界的高騰」なのです

カギとなるのはロシアが供給する「天然ガス」

なぜ今、天然ガスの価格が高騰しているのかというと、欧州のほとんどの国が天然ガスをロシアから輸入しているからです。天然資源を豊富に持つロシアは世界第一位の天然ガス埋蔵量を誇り、EU諸国はその輸入のおよそ4割をロシアに依存しています

EU諸国は、もしもロシアがウクライナを侵攻するようなことがあれば天然ガスを供給するためのパイプラインを停止すると警告していますが、それで困るのはむしろ欧州の方です。資源に関する制裁はロシア経済への打撃になることには間違いありませんが、その資源に依存する欧州にとっても死活問題となるのです

電気・ガス料金の値上げへ

ウクライナ情勢の緊迫化によりこの供給が不安定になれば、天然ガス価格の世界的な高騰はさらに強まる可能性があります。ちなみに、日本は天然ガス輸入の約9%をロシアに頼っています。

日本では天然ガスを液化した「LNG」が発電所の燃料や都市ガスの原料として使われているので、天然ガスの高騰により電気・ガス料金の値上げが見込まれています

実際に先日(1月末日)、大手電力会社が今年3月の料金改定にともなう電力料金を発表した際に9社が値上げを発表。各電力会社は値上げの理由について、液化天然ガス・LNGなど燃料の輸入価格の上昇が続いたためであると説明しています。さらに東京ガスなど大手都市ガス4社も3月に値上げすることが決まっています

今後の展望

欧州諸国では米国やアジアから代替品を輸入するなど、天然ガスの安定確保に向けた模索が行われているものの、ウクライナ情勢がどのように進展するとしても天然ガスなど燃料の高騰は今後もしばらく解決しないと思います。日本で暮らす私たちにとって今後どのような影響があるのか、そしてどのような対策ができるのでしょうか。

原発再稼働の可能性

まず一つは、東日本大震災以来、稼働についての議論が迷走する原子力産業の可能性。現在日本には、未稼働の原子力発電所が多数あります。これを稼働することができれば、現在ほとんどの燃料を海外からの輸入に頼っている日本にとって大きなエネルギー源となるに違いありません。

原子力発電の燃料である「ウラン」は、わずか1gでおよそ2000リットル分の石油を生み出すパワーがあるそうです。また、燃料として加工されたウランは4~5年の間継続的に使用できたり、使い終えた燃料の約97%は資源として再利用できるなど再利用エネルギーとしての魅力も多いのです

もちろん「原子力発電」には反対意見も多く、再稼働についてのハードルは依然として高いままです。とはいえ、国際的なLNG需要が拡大し卸電力市場の価格が上昇し続ける今、一定出力で発電する原発のメリットは非常に大きいでしょう。今後の一つの可能性として、否定することはできないと私は感じています。

消費者自身の選択~エコキュートを選ぶメリット~

また、エネルギー源の確保が不安定だったり、それに伴う価格変動が激しくなる現状において、消費者である私たち自身ができる対策もあります。「消費エネルギーを選択する」ということです。これこそが、私が現在エコキュートへの切り替えを強くオススメしている理由です

ガス給湯器や電気温水器の場合はエネルギーの供給源が一択なのに対し、エコキュートは電気と空気をもとに給湯を行います。ガスや電気のみの給湯に比べて、光熱費を削減できるのは言うまでもありません。これこそ、エコキュート最大の魅力です。

また深夜にお湯を沸かすエコキュートの性質上、夜間料金が割安に設定された料金プランを選択することでさらに電気代を抑えることが可能です

省エネで環境負荷が少ないことや、災害時にもお湯が使えることなどその他のメリットを考えると、エコキュートへの切り替えは非常に賢い選択であることがおわかり頂けると思います。

エコキュートの交換に特化した事業を行う当社には、エコキュートに関する知識に精通するエキスパートや熟練スタッフが多数在籍しています。その道のプロがお客様のご自宅環境やライフスタイルに合わせた最適なエコキュート選びや、設置に関するお悩みなど全力でサポート致します。エコキュートの設置をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

関連記事