今後、エコキュートが交換できなくなる?原油高騰で値上がりや品薄の可能性

この記事の監修者

施工管理部 大阪施工センター長

仲井 康朗

エコキュート工事の施工管理歴10年。

現場経験の知識を活かし、当ブログの記事監修を担当。

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  • 第二種電気工事士
  • 液化ガス設備士(LPG)
  • ガス簡易内管施工士
  • ガス可とう管接続工事監督者

最近、原油高騰や世界情勢の影響を受けて、エコキュートの交換時期についてのお問い合わせが増えています。
「今はまだ使えているけど、この先もちゃんと交換できるのか」「値上がりや品薄になる前に動いたほうがいいのか」と、不安に感じている方も多いようです。

エコキュート本体だけでなく、工事に使う配管や保温材、樹脂部材などにも原油由来の材料は多く使われています。

住宅業界ではすでに、原料価格の影響で建材の大幅な値上がりが報じられており、Yahoo!ニュースでも「建材80%値上げも」と伝えられています。こうした流れが続けば、今後はエコキュートの交換費用や部材調達にも影響が及ぶ可能性があります。

当社はエコキュート交換の専門店ですが、こうした状況だからこそ、当社で交換するかどうかにかかわらず、交換を検討されている方には早めの判断をおすすめしたいと考えています。

目次

原油高騰はエコキュート交換にも無関係ではありません

「ガソリン代や電気代が上がるのは分かるけれど、エコキュートの交換にそこまで影響するの?」と疑問に感じる方もいるかもしれません。しかし実は、エコキュートの設置工事には原油価格が密接に関わっています。
 

原油高騰がもたらす影響。エコキュート交換への密接な関係について。 ガソリン代だけではありません。エコキュートの設置工事費や本体価格も原油価格の上昇に影響されます。 原材料価格への影響。工事に不可欠な材料の多くは、原油を原料としています。建材価格の上昇はすでに始まっています。材料コストUP。 物流費とトータルコストへの影響。原油価格上昇は、商品を運ぶための輸送燃料費(物井流日)も引き上げ結果、トータルコストが上昇する可能性があります。物流コストUP。 トータルコストの上昇要因。原材料費(配管、樹脂部材など)UP。物流費(輸送燃料費)UP。将来の値上がりリスク!

エコキュート本体の内部部品だけでなく、配管、配管を保護する保温材、各種樹脂部材など、工事に不可欠な材料の多くは原油から作られています。

住宅業界全体を見ても、原材料費の高騰による建材価格の上昇はすでに始まっています。原油価格が上がれば、材料費だけでなく商品を運ぶための物流費も上昇します。その結果、エコキュートの交換にかかるトータルコスト(商品代+工事費)が値上がりしていく可能性は十分にあります。

どのくらい値上がりする可能性があるのか

参考になるのが、2021〜2022年に起きた世界的な半導体不足の影響です。 この時は給湯器・エコキュートの納期が3〜6ヶ月待ちとなり、2022年には主要メーカーが相次いで価格改定に踏み切りました。

スクロール

メーカー
 
定価の値上げ率
 
三菱電機約11%
ダイキン約10%
コロナ約5%

あの時の原因は半導体という限定的な要因でしたが、今回は原油・物流というより広い範囲に影響が及びます。

本体の原材料費だけでなく、工事部材の材料費や輸送コストまで同時に上がるため、前回と同等かそれ以上の値上がりが起きてもおかしくありません。

エコキュートの交換費用は本体+工事で30万〜50万円前後が一般的です。 仮に前回並みの5〜10%の値上がりでも、1.5万〜5万円ほど負担が増える計算になります。 Yahoo!ニュースで報じられた「建材80%値上げ」のように、配管や保温材など石油由来の工事部材がさらに大きく上がれば、その差はもっと広がる可能性があります

参考 【2022年9月】製品一新でエコキュートの値上がりが加速! 各メーカーの最新モデルも紹介

これから起こり得るのは「値上がり」だけではありません

交換費用の値上がりも痛手ですが、専門店として最も危惧しているのは「お金を出しても買えない・交換できない」という事態です。

実際、2021年から2022年にかけて世界的な半導体不足が起きた際には、リンナイ・ノーリツ・パナソニックなど主要メーカーの給湯器・エコキュートの生産が大幅に滞りました。

  • 通常1〜2週間で届く給湯器が3〜6ヶ月待ち
  • メーカー各社が「納期未定」の告知を公式に掲出
  • 故障しても交換できず、銭湯通いや親戚宅への避難を余儀なくされた家庭も
  • 在庫のある機種は価格が高騰し、選択肢がほぼない状態に

あの時は半導体が原因でしたが、今回は原油・物流というさらに広い範囲に影響が及ぶ要因です。値上がりだけならまだ対処のしようがあります。しかし最悪の場合、エコキュート本体そのものが手に入らず、交換したくてもできない事態も起こり得ます。

さらに配管や保温材といった部材まで不足すれば、本体があっても安全な工事が行えません。故障してもすぐに対応できず、お湯が使えない期間が長引く恐れがあります。

壊れてからでは遅い理由

「まだお湯は出ているし、完全に壊れてから考えればいい」と思う方も多いかもしれません。しかし今の状況で壊れるまで待つのは、非常にリスクが高いです。

エコキュートが突然故障すると、お湯が使えない焦りから、冷静な判断が難しくなります。品薄の中で慌てて業者を探しても、こんな不利な状況に陥りやすくなります。

  • 選べる機種が限られる(在庫に残っている割高な機種や、機能が合わない機種しかない)
  • 工事日程が組めない(部材不足で業者が動けず、何週間も待たされる)
  • 価格の比較ができない(相見積もりを取る余裕がなく、言い値で契約してしまう)

お湯が使えない日が続けば、銭湯通いの手間や費用もかかります。まだ動いている「今」のうちに検討を始めたほうが、機種も価格もじっくり選べて、結果的に納得のいく交換ができます。

今は給湯省エネ補助金が使える可能性もあります

値上がりリスクだけでなく、「今ならお得に交換しやすい」というポジティブな理由もあります。

現在、国が実施する「給湯省エネ事業」などの補助金制度により、対象となるエコキュートへの交換で最大12万円の補助を受けられます。

急湯デポ省エネ2026事業最大12万円!補助額。電気温水器から上位要件のエコキュートへ交換する場合、最大で12万円の補助金が受け取れます。 新基礎要件(A要件)。省エネ基準(A要件)を満たすエコキュート。1台につき7万円。 上位要件(A+B要件)。より省エネ性能が高い高性能機種。1台につき10万円。 プラスで撤去加算も、電気温水器を撤去する場合、1台につきプラス2万円。蓄熱暖房機を撤去する場合、1台につきプラス4万円。 合計最大12万円!対象期間は2025年11月28日以降に工事に着手したもの。申請期間は2026年3月下旬以降の予定。

ただし、こうした補助金は予算の上限に達し次第、早期終了するのが通例です。今後も同じ条件で補助金が続く保証はありません。

値上がりリスクがある中で、さらに補助金まで使えなくなれば、実質的な負担額は大きく変わってきます。

「値上がり前の価格で交換できる」ことと「補助金で負担を減らせる」こと、この2つが重なっている今は、先延ばしにするメリットが小さいタイミングと言えます。

急湯デポでは商品・部材の確保に全力で努めています

急湯デポでは、お客様が困ることのないよう、エコキュート本体や工事に必要な関連部材の確保に全力で取り組んでいます。
 

現時点では、独自の仕入れルートを活かし、できる限り安定した対応ができるよう動いています。

しかし、世界情勢の先行きが不透明な以上、いつまでも現在の価格や納期を維持できるとはお約束できません。

だからこそ、当社で交換されるかどうかは関係なく、エコキュートをお使いの方には早めの確認をおすすめしています。

将来「交換したくてもできない」という事態を避けるためにも、今のうちに情報を集めておくことが大切です。

まとめ

  • 原油高騰の影響で、今後はエコキュートの値上がりや部材の品薄が懸念される
  • 過去の半導体不足時には実際に「買えない・交換できない」が起きた
  • 最悪の場合、同じことが今回も起こり得る
  • 一方で今は、補助金を活用して負担を抑えられる可能性がある
  • 将来困らないためにも、早めの確認と備えがおすすめ

「まだ使えるから大丈夫」と先延ばしにした結果、いざという時に大きな負担や不便を強いられるケースは少なくありません。

ご家族の暮らしを守るためにも、まずは在庫状況の確認や、交換にかかる概算費用の把握だけでも進めてみてはいかがでしょうか。急湯デポでは、無理な営業は一切行わず、お客様の状況に合わせたご案内をさせていただきます。お気軽にご相談ください!

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