故障を防ぐ! 自分でできるエコキュートの点検&メンテナンス方法

毎日使用するエコキュートは、どれだけ丁寧に使っても汚れや劣化が起きるもの。長く使い続けるためには、日々のお手入れと定期的なメンテナンスが必要不可欠です。そこで今回は、自分でもできるエコキュートのメンテナンス方法についてまとめました。

目次

故障を防ぐ! エコキュートの点検項目

エコキュートの寿命を伸ばすには、洗浄など日々のお手入れのほかに定期的な点検も重要です。自分でできる定期的な点検項目は以下の5つです。

点検項目

・漏電遮断器の動作確認

・逃し弁の動作確認

・水漏れの点検

・凍結防止の確認

・リモコン設定の確認

箇所によってメンテナンスの頻度が異なるので、それぞれ最適な頻度と点検方法を紹介します。

漏電遮断器の動作確認

漏電遮断器は、なんらかの原因でもし漏電が起きた場合に電気を遮断して事故を防いでくれる役割を果たします。漏電が原因の火災や感電事故を防ぐためにも、半年に1回程度は動作確認の点検を行いましょう

主な作業の流れは次の通りです。

1.エコキュートのタンク下部についている点検カバーを外す

2.漏電遮断器のテストボタンを押す

3.電源レバーが「切」の状態になれば正常

4.再度電源レバーを「on」に戻す

逃し弁の動作確認

逃し弁はタンク上部に付いている装置で、沸き上げの際に出てくる水を排出してタンク内が高圧になるのを防ぐ働きがあります。こちらも半年に1回程度は点検しましょう

主な作業の流れは次の通りです。

1.エコキュートのタンク上部にある逃し弁の操作窓を開ける

2.レバーがきちんと動くか確認

3.レバーを動かしたときに排水口から水が出れば正常

4.逃し弁レバーを再度元に戻す

※動作確認は必ず沸き上げ(沸き増し)をしていないときに行いましょう。

水漏れの点検

貯湯タンクとヒートポンプを繋ぐ配管や、お風呂への配管の接続部にはパッキンやシールが使われています。シリコンやゴムなどで作られているため、使っているうちに劣化して水漏れを起こす可能性があります。水漏れがないかどうか、年に2~3回を目安に点検を行ってください

方法としては、水漏れしている部分がないか目視でチェックします。冬場に水漏れを起こすと凍結に繋がる可能性もあるので、とくに冬が訪れる前には一度点検しておくことを心がけましょう。

水漏れの症状や応急処置の方法についてまとめた記事もあるので、ぜひ参考にしてください。

水漏れの対処方法をチェックする

凍結防止用ヒーターの確認

室外に設置されているエコキュートは、冬の寒い日に急激に気温が低下したりすると水漏れがなくても配管が凍結してしまう恐れがあります。そのため寒冷地では、エコキュート配管にあらかじめ凍結防止用ヒーターを巻きつけています。冬が近づいてきたら「凍結防止用ヒーター」の電源を入れて、機能しているかどうか確認しましょう

そのほか、各メーカーごとに凍結対策の方法を確認できる記事もあるので、あわせてチェックしてください。

エコキュートの凍結防止対策をチェックする

リモコン設定の確認

意外と重要なのがリモコンの時刻設定。リモコンが正しい時刻に設定されていなければ、深夜の沸き上げ時間がずれてしまい電気代が高くなる可能性もあります。その他の設定も定期的に見直して、最適な設定で使用できるようにしましょう。

また、リモコンに使われる部材は機種ごとに異なる場合が多く、メーカーでの取り扱いがなくなるのも早いです。新しい物との互換性がないためリモコンのみの交換は難しく、故障するとエコキュートそのものを交換しなければならない可能性もあります。普段からこまめに掃除して大切に扱うように心がけましょう。

定期的なメンテナンスで故障を未然に防ぐ!

配管や浴槽フィルターなど、汚れが蓄積する部分をこまめに掃除することもエコキュートを長持ちさせるためには大切です。掃除方法はメーカーや製品によってやり方が異なるので、取扱説明書や公式サイトで確認しながら行いましょう。

ダイキン製エコキュートを例に実際にメンテナンスの流れを解説した記事もあるので、ぜひあわせてチェックしてください。

エコキュートの掃除方法

タンク内にたまった不純物を排出するために定期的に行う「水抜き」についてまとめた記事もあります。こちらも記事を確認しながら、半年~1年を目安に行いましょう。

エコキュート水抜きの手順をチェックする

今回は、定期的に行いたいエコキュートの点検項目やメンテナンス方法について紹介しました。これらをきちんと行うことでいち早く異常を見つけ、未然に故障を防ぐことができます。ほとんどが年に数回行うだけでOKなので、ぜひ記事を参考に行ってください。

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