各社エコキュートの値上がりが加速！

2022年、ロシアのウクライナ侵攻による原油高や原材料高、円安などの影響で私たちの身の回りのさまざまなものが値上がりしています。新型コロナウイルス感染拡大の影響で世界的に不足が続いている半導体を原料とする「エコキュート」への影響も当然大きく、大手メーカーではこれまでにも本体の価格改定が度々行われてきました。

これだけ多くのメーカーが一斉に値上げを行うのは極めて稀なので、原油価格の上昇やウクライナ情勢の影響がいかに大きいものなのかがわかります。とくにこの秋に私が着目したポイントは、各社で販売中のエコキュート製品全般に対して大幅な値上げが実施されていることです。2022年発売の新製品はこれまでよりも定価が高く設定されているものも目立ちますが、それ以外の製品に関して定価を変えることは基本的にできません。ただし、施工店などに販売する卸価格はメーカーが自由に設定できるため、卸価格の掛け率を上げることで値上げが行われているのです。現在は定価と卸価格の両方を値上げする動きが高まっているので、エコキュートの値上がりは今後もしばらく続くでしょう。

当社では、施工費用などをできる限り抑えることで現状維持に努めたいと考えていますが、今後も続くエコキュート本体や燃料費の価格高騰の影響は免れることができません。エコキュートの交換を検討している場合は、可能な限り早めに交換することをおすすめします。

各メーカーの最新モデル＜2022＞

ここで、今回発売が発表されたコロナと三菱のエコキュートに加えて、各社の2022年モデルを一挙に紹介します。

三菱

三菱は、新製品4シリーズを9月1日に発売。発売延期中のP・Sシリーズは、2023年1月10日（火）から順次発売予定です。同シリーズは、自然災害の増加から断水時の生活用水の確保や防災対策としての役割が期待される近年のニーズを意識した「パカっとハンドル」を採用（※300L、薄型を除く全機種）。断水時の貯湯ユニットからの取水性がアップしました。さらにP・Sシリーズには、深紫外線の連続照射で浴槽内の湯水を除菌する新機能「キラリユキープPLUS」を搭載。2020年モデルで初登場した「キラリユキープ」がパワーアップし、さらに清潔性が向上しています。

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コロナ

コロナは、太陽光発電利用家庭に向けた新製品「おひさまエコキュート」を2022年12月から発売します。おもに昼間の太陽光発電のエネルギーを利用して沸き上げ運転を行うのが大きな特徴で、電力の自家消費を促し電気代やCO2の排出量を削減できます。また、スマートフォン専用アプリ「コロナ快適ホームアプリ」を使って、リモコンの遠隔操作や災害時の停電や断水に備えた生活用水の確保などができるのも魅力です。

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ダイキン

ダイキンの2022年モデルは、2021年12月に発売されました。断水時にタンクの水を生活用水として利用したり、停電時にもタンク内のお湯が使えたりするなど非常時に役立つ安全設計が特長です。全機種対応の「無線LAN対応リモコン」は、スマートフォンとの連携でリモコンの遠隔操作が可能に。

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パナソニック

パナソニックの最新モデルは、2022年6月に発売された薄型の「エコキュート」6品番。専用スマートフォンアプリによる遠隔操作に加えて、レジリエンス機能の強化や太陽光発電システムでの沸き上げ機能を搭載したのが大きな特徴です。天気予報と連携可能な「エマージェンシー沸き上げ」は、大雨や暴風など災害警報・注意報が発令されている間はタンク内のお湯が満水になるように自動で沸き上げを続けてくれる業界初の機能として注目されています。

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日立

日立の最新モデルは、2021年8月に発売された水道直圧給湯型のエコキュートなど全8機種。ウレタンクの断熱性能を向上し高効率のヒートポンプユニットを新開発したことで、業界トップクラスの年間給湯保温効率を実現したのが大きな特徴です。

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昨今増加している自然災害などへの備えを重視し、レジリエンス機能を強化しているメーカーが目立ちます。当社では在庫薄が叫ばれる現在も、各メーカーの人気機種を多数取り揃えております。エコキュートの交換をご検討の際は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。