
エコキュートとエコジョーズを徹底比較!特徴や口コミ、お勧め商品・価格まで解説
給湯器の交換を検討している方の中には、エコキュートとエコジョーズで迷っている方も多いでしょう。
では、エコキュートとエコジョーズには、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、エコキュートとエコジョーズの特徴とその違い、それぞれのメリットとデメリット、口コミやお勧め商品とその価格まで、詳しくご紹介します。まずは比較表で概要を確認し、その後に各詳細を解説していきます。
エコキュートとエコジョーズの簡単比較表
項目 | エコキュート | エコジョーズ |
---|---|---|
お湯を作る仕組み | 電気でお湯を作る | ガスでお湯を作る |
給湯方法 | 貯湯式 | 瞬間式 |
導入コスト (施工費含む)の相場 | 35~60万円 | 25~40万円 |
ランニングコスト目安(年間) | 4.1万円 | 13.6万円 |
サイズ・取付 | ・サイズ大きい 高さ(2,175mm) 幅(630mm) 奥行(730mm) ・取付 ヒートポンプユニット 貯湯タンクユニット | ・サイズ小さい 高さ(600mm) 幅(470mm) 奥行(270mm) ・取付 本体のみ |
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エコキュートとエコジョーズの特徴と違い

お湯を作る仕組み
エコキュートとエコジョーズは、お湯を作る仕組みに違いがあります。
電気給湯器のエコキュートは、電気でお湯を作る仕組みです。
圧縮した大気の熱を利用するため、電気のみでお湯を沸かす電気温水器よりも効率的にお湯を沸かせます。
一方、ガス給湯器のエコジョーズは、ガスでお湯を作る仕組みです。
エコジョーズは、排気熱も利用するため、こちらも従来のガス給湯器に比べると効率的です。
給湯方法
エコキュートとエコジョーズは、給湯方法にも違いがあります。
エコキュートは、お湯を貯湯タンクに貯めておく貯湯式です。
使用前にはお湯を沸き上げる必要がありますが、お湯は水道水と混合して湯温調整をするため、たっぷり使用できます。
エコジョーズは、配管を通った水を瞬間的に沸かす瞬間式を採用しています。
必要に応じた量を沸かせるため、お湯切れの心配がないのが特徴です。
導入コスト・ランニングコスト
エコキュートとエコジョーズは、導入コストとランニングコストが違います。
名称 | 導入コスト(施工費含む)の相場 | ランニングコスト目安(年間) |
---|---|---|
エコキュート (フルオート) | 35~60万円 | 4.1万円 |
エコジョーズ (フルオート) | 25~40万円 | 13.6万円 |
※4人家族、東京電力、エコジョーズ(LPガス)を選択
導入コストは、エコキュートの方が高くなりがちです。
しかし、電気料金が安い深夜帯にまとめてお湯を作れるため、ランニングコストはエコキュートの方がお得です。三菱電機のシミュレーションによると、年間で約94,300円節約できるとされています。
契約中の電気料金プランや、都市ガスかLPガスか等でも違いますが、寿命の10年近く使えば、お得になりやすいのはエコキュートといえるでしょう。
サイズ
エコキュートとエコジョーズを比べると、サイズにも違いがあります。
エコキュートは、室外機として、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットを設置する必要があります。
一方、エコジョーズの場合は、室外機は一つのみです。
例として、ダイキンエコキュートと、リンナイエコジョーズのサイズを比較すると、下記になります。
エコキュートとエコジョーズのサイズ比較
スクロール
名称 | 室外機 | 高さ | 幅 | 奥行 |
---|---|---|---|---|
エコキュート | 貯湯タンクユニット | 2,175mm | 630mm | 730mm |
ヒートポンプユニット | 635mm | 825mm | 300mm | |
エコジョーズ | エコジョーズ本体 (RUFシリーズ) | 600mm | 470mm | 270mm |
設置スペースとしては、エコジョーズの方が省スペースといえます。
エコキュートのメリット・デメリット

エコキュートのメリット
エコキュートのメリットは、主に下記の4つです。
- ランニングコストが低く抑えられる
- 省エネで環境にやさしい
- 貯湯タンク内のお湯が非常用水になる
- 安全性が高い
給湯にかかるランニングコストは、エコキュートの方が安いです。
太陽光発電システムが自宅にある方や、オール電化住宅にする予定がある方は、より安さを実感できると思います。
省エネで環境にやさしいため、環境に配慮したい方にも向いています。
また、貯湯タンクに貯めたお湯は非常用水として利用できるため、断水が起こるような非常時に備えたい方にもお勧めです。
電気を使うエコキュートでは、不完全燃焼による一酸化炭素中毒の心配もなく、安全性も高い点も魅力です。
エコキュートのデメリット
エコキュートのデメリットは、主に下記の4つです。
- お湯切れの心配がある
- 水圧が下がることがある
- 稼働音が気になることがある
- 設置スペースが限られる
貯湯タンク内のお湯を使い切れば、電気料金に関わらず、昼間でも再度沸き上げる必要があります。
貯湯タンク容量によっては、お湯のやりくりが必要になり、デメリットと感じるかもしれません。
また、エコキュートは貯湯タンクで減圧をかけるため、シャワーの水圧が下がることがあります。
さらに、室外機を設置するスペースが必要で、室外機の稼働音が気にならないよう自宅と近隣の寝室から遠ざけなければならない等、設置場所にも気を遣うことがあります。
しかし、大容量のタンクを選ぶ、高水圧タイプのシャワーを選ぶ、設置場所を適切に選ぶことで、これらのデメリットを軽減できるでしょう。
エコジョーズのメリット・デメリット

エコジョーズのメリット
エコジョーズのメリットは、主に下記の4つです。
- ガス給湯器の中ではランニングコストが安い
- 水圧をそのまま利用できる
- 広い設置スペースを必要としない
- 初期費用が安い
排気熱を再利用するエコジョーズは、これまでのガス給湯器と比べると熱効率が高く、ランニングコストは安い方だといえます。
ガス設備に魅力を感じ、使い続けたい方にとっては、エコジョーズにメリットを感じられると思います。
減圧がないため水圧もそのままで、シャワーの水圧は高い方が好きという方にも向いています。
また、広い設置スペースを必要とせず、初期費用が安いことから、設置しやすさも感じられるかもしれません。
エコジョーズのデメリット
エコジョーズのデメリットは、主に下記の4つです。
- トータル的にはエコキュートより高くなりがち
- ドレン配管の設置が必要
- 排気ガスによる腐食がある
- 不完全燃焼の心配がある
ガスを利用するため、ランニングコストをエコキュートと比較すると、どうしてもエコジョーズが高くなりがちです。
利用するガスや家族人数、使用状況等にもよりますが、長く使い続けるほど、エコキュートと差が付いてしまうでしょう。
また、エコジョーズは、水蒸気由来のドレン水が発生するため、ドレン排水用の配管工事が必要です。
従来のガス給湯器と同様に考えていた方にとっては、追加工事で費用がかかってしまうことを、デメリットと感じてしまうかもしれません。
エコキュートの口コミ

エコキュートの良い口コミ

女性
三菱 「SRT-S466」
13 年使用した三菱のエコキュートが壊れたので買い替えました。
三菱のエコキュートが8月から値上げされるとの事なのでその前に買い替える事に。
設置後半年ほど使用してのレビューです。
【総評】
この機種に変えた翌月から、夜間電気の使用量が30%程減りました。前機種からの進化でしょう、すごくエコになりました。夜間電気代も値上げになったところだったので電気代も安くなり、すごく助かりました(*^^*)
翌月から、夜間電気の使用量が減り、電気料金が安くなったという口コミがあります。
エコキュートは電気料金が安い夜間にお湯をまとめて沸かせるため、電気料金がお得です。
さらに、旧機種と比べると、新機種は性能が高められています。
そのため、新機種への交換では、30%もの電気使用量を減らせた例もあるようです。
エコキュートの悪い口コミ

男性
日立「BHP-F37UU」
新築時、日立のエコキュートを入れて1年半程経過しました。浴室のリモコンの表面が剥がれて、スイッチ部分にひび割れができました。
保証期間の1年を過ぎたので、交換に5万強かかるそうです。交換するにしても同じ型のリモコンになるそうで、何の対策もありません。日立のエコキュートにして後悔しています。
使い方によると思いますが、浴室のリモコンの耐久性に難を感じたケースもあるようです。
リモコンは基本的に同型の交換となるため、その後長く使えるかどうかも不安が残ってしまいます。
購入前には、機種の口コミを確認しておくと良いでしょう。
エコジョーズの口コミ

エコジョーズの良い口コミ

女性
パロマ「FH-E2421SAWL (24号)」
とても静かで驚きました。
パーパスはごぉーっと派手な音がしていましたが、動作しているのか気になるぐらい音がしません。
風呂温度とシャワー温度の表示が大きいので助かります
以前パーパス株式会社の給湯器を利用していた方からは、動作音が静かで良い、風呂温度とシャワー温度の表示が大きいので助かるといった口コミがありました。
従来のガス給湯器を利用していて動作音が気になっていた方は、エコジョーズの切り替えにメリットを感じられそうです。
エコジョーズの悪い口コミ

男性
リンナイ「RUF-E2007AW (20号)」
遠隔操作に関してはスマホ等から、リモートで電源操作や湯張りが可能なのは便利です。
でも、使用実績(ガスと水道の使用量と設定した単価での費用など)については、使えません。
単なるリモコンアプリだと思った方が良いです。
このアプリは素人が作成したとしか思えないような出来栄えです。
項目別評価の操作性は機器のリモコン操作、機能性はアプリに関して評価しました。
エコジョーズはシンプル操作も魅力の一つですが、昨今はアプリで操作が可能な機種も販売されています。
しかし、アプリが未熟で、それほど使えないという口コミがありました。
メーカーにもよりますが、アプリで様々な設定をしたい、遠隔で快適に操作したい等、考えている方にとってはマイナスに感じられるかもしれません。
エコキュートとエコジョーズどちらを選ぶべき?
エコキュートやエコジョーズに注目している方は、給湯にかかるコストを抑えたい方が多いと思います。
そのため、トータルで安くなりやすいエコキュートがお勧めです。
ただし、どの家庭でも導入できるわけではないため、下記も参考に選んでみてください。
使い勝手やコストのバランスで選ぶ
エコキュートとエコジョーズを選ぶ際、使い勝手やコストのバランスで選ぶと良いでしょう。
例えば、省エネに向いていて、多機能なのはエコキュートの方だといえるでしょう。
また、ランニングコストが安いため、長く使い続ければトータルでお得になりやすいです。
省エネにこだわりたい、様々な機能を楽しみたい、節約をしたいのであれば、エコキュートがお勧めです。
一方、エコジョーズには、瞬間式でお湯切れの心配がない、シンプルで操作しやすい、初期費用が安いというメリットがあります。
残りの湯量を気にせず使いたい方や、複雑な機能は不要な方、設置にかかる初期費用だけ抑えたいという方には、エコジョーズが向いているでしょう。
ライフスタイルを考慮して選ぶ
エコキュートとエコジョーズで悩んだら、ライフスタイルも基準として選ぶことができます。
例えば、エコキュートは、日中に仕事や家庭で家を空ける家庭に向いています。
電気料金は、夜間の電気料金プランがお得になりやすいため、夜間にまとめてお湯を作るエコキュートなら光熱費の安さを実感できるでしょう。
一方、エコジョーズは、在宅勤務で日中に家を空けない家庭に向いています。
在宅勤務の方は、基本的に電気料金が昼間に安いプランに加入しており、エコキュートの光熱費の安さを実感しにくいためです。
ただ、在宅勤務の方でも、太陽光発電システムとエコキュートを連携できるのであれば、エコキュートで問題はないでしょう。
日中でも余剰電力で沸き上げられるため、電気料金を節約できます。
昨今は、太陽光発電システムに特化したおひさまエコキュートも販売されているため、ぜひ検討してみてください。
家族人数を考慮して選ぶ
エコキュートとエコジョーズは、家族人数を考慮して選ぶこともできます。
例えば、エコキュートは、家族人数に対応した貯湯タンク容量が異なります。
家族人数に応じた貯湯タンク容量の目安は、下記の通りです。
家族人数 | 貯湯タンク容量 |
---|---|
1~2名 | 180L |
2~4名 | 300L |
3~4名 | 370L |
4~5名 | 460L |
5~7名 | 550L |
※来客が多い場合や、長湯する方がいる場合は、プラス1名としてカウントすると、お湯切れを防ぎやすくなります。
複数世帯で暮らしており家族人数が上記を上回る方や、希望のエコキュートがスペースの問題で設置できない方等は、エコジョーズが向いているといえます。
お勧めのエコキュートと価格
2025年はエコキュートの補助金が出るため、交換を検討されている方におすすめです。ここでは、補助金が利用できるエコキュートの機種を、価格情報とともに詳しくご紹介します。
価格は時期や在庫数によって変動しますので、最新の価格はお問い合わせいただくか、以下のページからご確認ください。
ダイキンEQX37YFV/EQX46YFV
ダイキンの「EQX37YFV」と「EQX46YFV」は、高品質なXシリーズのエコキュートです。
Xシリーズは、ダイキンエコキュートの中でも、年間給湯保温効率や給湯圧力が高いのが特徴です。
お湯に深紫外線を照射して菌の増殖を抑制する「おゆぴかUV」や、家族一人ひとりに合わせた湯温設定が可能な「温浴タイム」が機能として付いています。
また、別売りの「ウルトラファインバブルアダプター」を設置すれば、温浴効果を高める「ウルトラファインバブル入浴」も楽しめます。
スクロール
EQX37YFV | EQX46YFV | |
---|---|---|
価格相場(工事費込み) | 495,000円(税込) →補助金適用後 | 517,000円(税込) →補助金適用後 |
貯湯タンク容量 | 370L | 460L |
タンク形状 | 角型 | 角型 |
給湯タイプ | フルオート | フルオート |
給湯圧力 | 330kPa(パワフル高圧) | 330kPa(パワフル高圧) |
年間給湯保温効率(JIS) | 3.7 | 3.7 |
特徴・機能 | ・おゆぴかUV ・ウルトラファインバブル入浴 (※別売商品が必要) ・無線LAN対応リモコン/昼間シフト 天気予報連動・気象警報緊急沸き上げ (※Daikin Smart APPで設定) ・Daikin Smart APP対応/ECHONET Lite規格&AIF認証対応 ・昼間シフト機能/電力抑制設定 ・温浴タイム ・ツイン給湯 ・風呂自動 ・自動保温/自動たし湯 ・高温たし湯 ・高速湯はり ・ステンレス配管 ・エコ風呂保温 ・自動風呂配管洗浄 |
三菱SRT-S376/SRT-S466
三菱の「SRT-S376」と「SRT-S466」は、高機能なSシリーズのエコキュートです。
「フルオートW追い焚き」は、やさしい湯温に追い焚く「マイルド追い焚き」や、設定湯温まですぐに追い焚く「急速追い焚き」等をフルオートに追加した便利機能です。
風呂配管を通るお湯に深紫外線を照射する「キラリユキープPLUS」や、風呂掃除を楽にしてくれる「バブルおそうじ」等、魅力的な機能を多数備えています。
その他、高齢者見守りサービスのMeAMOR対応機種で、月々の支払いは生じますが、家族の見守りも可能です。
スクロール
SRT-S376 | SRT-S466 | |
---|---|---|
価格相場(工事費込み) | 440,000円(税込) →補助金適用後 310,000円(税込) | 462,000円(税込) →補助金適用後 332,000円(税込) |
貯湯タンク容量 | 370L | 460L |
タンク形状 | 角型 | 角型 |
給湯タイプ | フルオート | フルオート |
給湯圧力 | 180kPa(高圧力型) | 180kPa(高圧力型) |
年間給湯保温効率(JIS) | 3.8 | 3.8 |
特徴・機能 | ・フルオートW追い焚き ・キラリユキープPLUS ・バブルおそうじ ・おそうじ湯はリンク ・MeAMOR対応(高齢者見守りサービス) ・あったかリンク ・お天気リンクEZ ・パカっとハンドル ・お急ぎ湯張り ・サーモジャケットタンク ・スマホ連携 |
パナソニックHE-S37LQS/HE-S46LQS
パナソニックの「HE-S37LQS」と「HE-S46LQS」は、リーズナブルなスタンダードクラスのエコキュートです。
ご紹介した機種の中ではお手頃価格で、多機能な点も魅力です。
搭載される「AIエコナビ」は、センサーや学習機能を使い、最適なタイミングで快適温度に調整するため、省エネになります。
栓の閉め忘れを通知する「うっかりアシスト」といった、痒いところに手が届く機能も備えており、多くの方にお勧めできます。
スクロール
HE-S37LQS | HE-S46LQS | |
---|---|---|
価格相場(工事費込み) | 396,000円(税込) →補助金適用後 296,000円(税込) | 418,000円(税込) →補助金適用後 318,000円(税込) |
貯湯タンク容量 | 370L | 460L |
タンク形状 | 角型 | 角型 |
給湯タイプ | フルオート | フルオート |
給湯圧力 | 220kPa(180kPa) | 220kPa(180kPa) |
年間給湯保温効率(JIS) | 3.5 | 3.5 |
特徴・機能 | ・スマホでお風呂 (スマートソーラーチャージ・エマージェンシー 沸き上げ・見守りモード等) ・ソーラーチャージ ・AIエコナビ ・配管洗浄機能(自動・手動) ・入室サイン ・無線LAN搭載コミュニケーションリモコン (台所リモコン) ・AiSEG2対応 ・真空断熱材 ・4本脚 耐震設計技術 ・うっかりアシスト ・給湯ガイド/昼間沸き上げ停止/ キレイキープコート |
まとめ
この記事では、エコキュートとエコジョーズの違いについて、詳しくご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
エコキュートはランニングコストが安く、多くの方にお勧めです。
しかし、どちらもメリットとデメリットがあり、適した家庭も異なるため、様々な要素を考慮しながら選んでみてください。
急湯デポは、エコキュート交換を専門としており、エコキュートへの特急交換も受け付けています。
エコキュートの交換を検討している方や、給湯器が突然壊れて困っている方は、ぜひご相談ください。