【エコキュートおすすめ機能紹介】人の出入りを感知して省エネ性アップ!パナソニックの「エコナビ」
さまざまなメーカーから販売されている多種多様なエコキュートを取り扱う当社。長年にわたって毎日使うものだからこそ、お客様自身に気に入ってお使い頂けるエコキュートを選んでもらいたいという思いで、さまざまなラインナップをご用意しています。
このコーナーでは、そんな当社だからこそわかる各メーカーの人気機種や機能を紹介。エコキュート選びの参考にしてください。今回は、パナソニックのエコキュートに搭載されている「エコナビ」について紹介します。
省エネ効果をアップさせるAI「エコナビ」とは?
パナソニック・フルオートタイプのエコキュートに搭載されているAI「エコナビ」は、ユーザーの使い方に合わせて効率的な保温を行うことで、エネルギー消費を抑えて高い省エネ性を実現する機能です。
たとえば、子どもとママでお風呂に入ったあと、その2時間後に帰宅したパパがお風呂に入るとします。
このとき、エコナビ非搭載(もしくは不使用)の場合は、エコキュートが15分おきに浴槽内のお湯の温度をチェックして、保温のための加熱を自動で繰り返します。しかもこの湯温チェックの際、温められていないお湯が循環器から入り込むことで浴槽内のお湯の温度が下がってしまうので、無駄な加熱を増やすことになります。要するに、誰もお風呂を使用していない2時間の間にムダな湯温チェックと加熱が8回も行われることになるのです。
これが一体どのくらい非効率な運転なのか、少し具体例を挙げて紹介します。
エコキュートからお風呂までの距離が6mある家庭を想定して、お風呂を保温するときに必要な湯量を考えてみましょう。
まずは保温(追い焚き)の仕組みから説明します。お風呂の追い焚きには、2本の配管が必要です。タンクからお湯を出す給湯配管(行きの配管)と、浴槽内のお湯をタンクに戻す配管(戻りの配管)です。浴槽内のお湯が「戻りの配管」を通ってタンクに戻り湯温を確認、それに合わせて調整された温度のお湯が「行きの配管」を通って浴槽に入れられます。こうしてお湯を循環させながら、浴槽内のお湯を設定温度に保つのが「保温」の仕組みです。
ここで、行き戻りの配管が15A配管(外径21.7mmの太さの配管)だったとすると、6mの配管の中には約1.2Lの水が入っています(1mあたり約0.2L)。つまり、浴槽内の湯温をチェックするために配管内の水を循環させると、1.2Lの水が浴槽に入ってしまうのです。そうなると当然浴槽内のお湯の温度は下がります。浴槽(180L)に40℃のお湯が入っていると想定すると、ここに1.2Lの水が入ることで浴槽内の温度は39.8℃まで下がってしまうのです。
さらに、戻りの配管にあった水(1.2L)が貯湯タンクの中に入ることでタンク内のお湯の温度も下がります。つまり、湯温チェックをするために全体で2.4L分の水を循環させ、全体の温度を下げる働きをしてしまうのです。これを40℃まで戻すためには55℃で追い焚きしたとして約2.4Lのお湯が必要となります。温度をチェックする動作で自ら浴槽内の温度を下げ、そのためにさらにお湯を沸かすためのエネルギーが必要になるのです。
これに対して、エコナビ搭載(使用)のエコキュートの場合、浴室に人がいない間は湯温チェックの回数を減らして保温加熱の間隔を長くします。こうして自動保温のためのムダなエネルギー消費を抑えることで、最大約35%の省エネ性(※)アップを可能にしました。
(※)冬季の条件を想定し、外気温度7℃、入水温度9℃、お湯はり湯量180L、お湯はり設定温度42℃、ふろ配管 φ13樹脂管10mで10mm断熱材あり、貯湯タンク温度75℃、高断熱浴そうふたあり(パナソニック試験設備)の条件で、湯はり完了後から2時間保温中の消費エネルギーを比較したもの<AIエコナビON時 1380kJ/OFF時 2120kJ>
エコナビを実現させる2つの機能
これを可能にするのが、パナソニックが誇る技術を駆使して開発された便利な2つの機能です。
出入りを感知する「ひとセンサー」
エコナビ搭載のエコキュートリモコンには、人(発熱体)の動きや温度変化から、浴室内に人がいることを検知するセンサーが付いています。これを搭載したのは業界初めてです。
浴室内に人が入るとこのセンサーが作動。すぐさま浴槽のお湯を設定温度まで加熱するので、快適に入浴することができます。さらに、浴室内に人がいる間は15分ごとにお湯の温度を自動でチェックして設定温度を保ちます。
また、浴室から人が出て約5分経過すると、人がいないと判断。リモコン画面表示部のバックライトを自動的に消灯してくれます。浴室に人がいない間は保温間隔を長くして、エネルギー消費のムダを抑えます。
湯温学習制御
AIが浴槽内のお湯の冷め方を学習する機能。最初のお湯はりから15分後の温度低下を覚えて、そこから湯温が1℃下がるまでの時間を計算します。さらに不在時の追い焚き時にも都度情報を更新。こうしてお風呂の利用パターンを少しずつ覚えることで、各家庭に合わせて最適なタイミングで湯温チェックと保温加熱を行うことができます。
人の動きを検知する「ひとセンサー」と、お湯の冷め方を学習する「湯温学習制御」。この2つの機能により、ふろ自動保温時の循環や追い焚き回数を最小限に抑えることで、これだけの省エネ向上を可能にしたのです。
エコナビは、「ひとセンサー」を備えたパワフル高圧フルオート、フルオート用浴室リモコンに対応しています。ぜひエコキュート選びの参考にしてください。