石川県輪島市釜屋谷町で震災によって倒壊したタンクを交換【エコキュート交換工事例】

エコキュート交換工事の様子や、それにまつわるトラブル事例を紹介するこのコーナー。今回紹介するのは、石川県輪島市釜屋谷町にお住まいのH様邸で行った交換工事の様子。令和6年能登半島震災においてタンクが倒壊してしまったエコキュートの交換をさせて頂きました。

<交換工事概要>

【交換前設置EQ】

メーカー:三菱

システム型式:SRT-SK466D <寒冷地使用>

貯湯ユニット型式:SRT-STK466D

ヒートポンプユニット型式:SRT-MUK606-S

リモコン型式:RMCB-KC6/RMCB-BH6

製品タイプ:角型 > フルオート > 標準圧 > 460


【交換後EQ】

メーカー:ダイキン

システム型式:EQX46XFV

貯湯ユニット型式:TUX46XFV

ヒートポンプユニット型式:RQWX60XV

リモコン型式:BRC083F1

製品タイプ:角型 > フルオート > 高圧 > 460

目次

被災地からのSOSに緊急対応!

今回交換工事に訪れたのは、石川県輪島市釜屋谷町(かまやだにまち)。人口216人という小さな町で、今年1月1日に起きた能登半島震災で大きな被害を受けたエリアです。

能登半島地震では水道インフラが大きな被害を受けたため、断水が長期化しています。断水が解除されたエリアからエコキュートの交換依頼を頂くたびに、当社では何度も現地を訪れて地震により倒壊・故障してしまったエコキュートの交換工事を行ってきました

▶【令和6年能登半島地震】倒壊したエコキュートの交換工事例まとめ

今回は4月の中旬にようやく断水が解除された釜屋谷町からタンクが倒壊してしまったエコキュートの交換依頼があり、すぐに飛行機とトラックを乗り継いで工事に駆けつけました。能登空港は一日に一便しか運航していないため被災地を訪れる際は小松空港を利用するのですが、そこから能登市までは車で4時間程かかるため毎回必ず前泊しています。

地震から4ヶ月以上が経ってようやく断水が解除されたエリアということもあり、現場周辺はこれまで訪れたエリアよりも被害が大きいと感じました。1階部分が丸々潰れてしまっている家屋や、一棟丸ごと横に倒れてしまったビルなど、あちこちに衝撃的な光景が広がっています。瓦礫もほとんどがそのままの状態で残されており、復興までの道のりの長さを改めて感じました。

宅内を通って倒壊したタンクを交換

H様のご自宅は住宅街にある大きな一軒家で、家屋裏側にエコキュートが設置されています。家屋周りの通路幅が狭く、タンクを抱えて通ることが難しいため宅内を通ってタンクの搬出入を行うことになりました

宅内からは出窓を通してタンクを屋外に運び出します。タンクを運ぶ以外に、出窓の外からタンクを受け取る人員が必要なため、今回はスタッフ3人で対応させて頂きます。

既設のエコキュートは、三菱「SRT-SK466D」。2023年に発売されたばかりの最新型のエコキュートで、昨年末に給湯省エネ事業の補助金を利用して設置されたばかりだったそうです。

設置したばかりで倒壊してしまったお客様の心の内を思うと少しでも早く新しいエコキュートを設置してライフライン復旧のお手伝いがしたいと考え、今回も代表自らすぐさま施工チームに加わり交換工事に向かいました

ダイキン「EQX46XFV」を設置

まずは既設のタンクを撤去して、基礎や配管に問題がないかどうか確認します。配管をきれいに整えて、新しいタンクの脚位置に合わせてアンカーボルトを打ち込みます。

続いて新しいエコキュートの搬入です。宅内に養生シートを敷いたら、周りにぶつからないよう細心の注意をはらいながらタンクを運びます。

タンクとヒートポンプが設置できたら、それぞれに配管や配線を繋ぎ合わせます。

最後に漏電対策のためのアース工事をしたら試運転を行って問題なく稼働するかどうか確認して施工終了です。

新たに設置したのは、ダイキン「EQX46XFV」。こちらも給湯省エネ事業の補助金対象商品です。ご検討の際は、下記の寸法を参考にぜひお気軽にお問い合わせください。

【製品寸法】

1825mm × 幅630mm × 奥行き730mm

関連記事