全国各地で2022年の梅雨入りが発表され、本格的に雨のシーズンに突入しました。雨といえば、屋外に設置されたエコキュートへの影響を心配する方も多いのでは? そこで今回は、お客様から寄せられるエコキュートに関する疑問で雨にまつわるものをピックアップしてお答えします。
全国で梅雨入りの発表!

2022年6月15日、気象省が東北エリアの梅雨入りを発表しました。これにより、梅雨がない北海道を覗いた全国すべてのエリアで梅雨入りしたことになります。
今年は各地で平年より遅い梅雨入りとなった印象ですが、ラニーニャの影響で梅雨明けが早くなる可能性も示唆されています。とはいえ、本州各地の平年の梅雨明けは7月中旬頃なので、少なくとも1カ月近くは雨の日が多く続きそうです。
とくに6月下旬から7月前半にかけては梅雨前線の活動が活発化されることが想定されます。集中豪雨などの被害の可能性も考えられるので、各自でできる範囲で大雨に備えた対策を行いたいですね。
エコキュートの交換工事は雨でも可能?

お客様からよく質問頂くのは、雨の日の交換工事についてです。エコキュートが屋外に設置されているため施工当日の天気を心配されるお客様も多いのですが、交換工事は雨が降っていても問題なく行えます。

電線などが濡れないように注意しながら工事を行う必要はありますが、警報が発令されているなど危険な状況ではない限りほとんどの工事を予定通り行っています。

実際に雨や雪が降る中で交換工事を行った施工の例を紹介した記事もあるので、ぜひ参考にしてください。
タンクが雨ざらし 故障への影響は?

屋外に設置されているタンクについて、屋根などがなく野ざらしで問題ないかどうか気にされるお客様も多いです。エコキュートはもともと屋外用の設計で、雨や風による影響を見込んだ構造になっています。中に水が入り込まない構造になっているうえ、必要部分にはコーキングによる防水設計なども施されているため、雨による故障の心配はありません。
ただし屋根がある場合とない場合では、機器そのものの傷みや劣化の度合が変わってくるため耐用年数が多少変化する可能性はあります。あまり気にする必要はありませんが、屋根のある場所に設置することが可能である場合には、屋根の下に設置するのがよいでしょう。
災害時に活躍するエコキュート

最後に、大雨など災害時の備えとして確認しておきたいエコキュートの使い方についても紹介します。近年、ゲリラ豪雨や台風など水害を中心とした自然災害が多発しています。このような災害時に備えて準備しておきたいのが「ライフラインの確保」です。
夜間に沸かしたお湯をタンク内にためて使うエコキュートは、水の確保に役立つという観点から災害時の有用性が注目されています。たとえ断水していた場合でも、タンク内に残っているお湯は使えます。機種や家族の人数によっても異なりますが、例えば4人家族で容量460Lの貯湯タンクを設置していた場合、約3~4日分の生活用水を日ごろから備蓄していることになるのです。
また停電によりエコキュート本体の電源が落ちている場合でも、停電前に沸かしておいたお湯はシャワーや食器洗いに使用することが可能です。貯湯タンク内に水がしっかり貯まっていれば、数日間は最低限の生活用水をまかなえます。
非常時におけるエコキュートの使い方や災害への備えなどをまとめた記事もあるので、ぜひこの機会に確認しておきましょう。