【エコキュートの選び方】まずはここをチェック! 失敗しない5つのポイント&種類ごとの違いを徹底解説
エコキュートを設置する際は、設置場所や家族の人数などさまざまなことを考慮して最適なエコキュートを選ぶ必要があります。いろんなメーカーからたくさんの種類のエコキュートが販売されているけど、どれを選べばいいのかわからない!という人のために、エコキュート選びのポイントを紹介します。
エコキュート選びに大切な5つのポイント
エコキュート選びのポイントは大きく5つです。多種多様なエコキュートの中からご自宅に最適なエコキュートを選ぶために、次の5つのポイントを確認してください。
1. お住まいの地域&環境に合わせて種類を選ぶ
まず確認して頂きたいのが、お住まいの地域です。住宅の断熱基準を定める次世代省エネルギー基準では、地域ごとに断熱性能の要求が違うため8つの地域区分に分けられています。まずは、お住まいの地域がどの地域区分に該当するのか確認してください。
そしてエコキュートは、「一般地用」のほか、冬場に積雪や凍結の心配がある気温の低いエリアで利用される「寒冷地用」、海に近い場所で利用される「耐塩害地用」「耐重塩害地用」など大きく分けて4つの種類があります。屋外に設置するエコキュートは、設置場所の環境に合わせて最適な種類を選ぶ必要があるのです。
2. 家族構成&使用湯量に合わせてタンク容量を選ぶ
お住まいの地域に最適なエコキュートの種類がチェックできたら、次は貯湯タンクの大きさを確認します。一般的に家庭で利用するお湯の量は家族の人数によって異なりますが、将来家族が増えたりする場合なども想定して適したサイズを選ぶ必要があります。
エコキュートの貯湯タンクは大きく分けて、「370L」「460L」「550~560L」の3種類。浴槽にためる湯量のほか、シャワーの回数やキッチン・洗面などで利用する湯量を計算して適切なタンク容量を選択しましょう。
来客時などお湯の使用量が一時的に増加した場合、もし昼間に追加でお湯を作ることになると高い電気代でお湯を沸かすことになってしまいます。そういった場合に備えて、あらかじめ余裕をもったタンク容量を選んでおくのもおすすめです。
ご家族で利用する場合は370L以上のタンク容量を選ぶことがほとんどですが、設置場所の確保が難しいケースなどに利用できる180Lの「コンパクトエコキュート(エコキュートライト)」もあります。夫婦のみなど家族の人数が2人以下で、お湯の使用量があまり多くない場合には370L以下のものを選ぶことも可能です。
タンク容量やエコキュートのサイズ選びに関して、専門家が詳しく解説した記事もあるのでぜひあわせてチェックしてください。
▶エコキュートのサイズ・タンク容量の選び方、口コミを徹底解説!
3. 設置スペースに合わせてタンク型を選ぶ
タンク容量が決まったら、今度はエコキュートを設置するためのスペースを確認します。エコキュートはヒートポンプと貯湯タンクの2つのユニットを設置するスペースが必要なので、事前に設置スペースをよく確認して設置可能な形状を選びましょう。
<角型(1缶式)>
一般的な戸建て住宅に適した最もスタンダードな形。タンク容量のラインナップも多いので、設置スペースが十分確保できる場合は角型を選択するのがおすすめ。
<薄型(2缶式)>
奥行きが薄く(440~490ミリ程度)、狭い場所にも設置可能なタイプ。隣の敷地の境界や外壁がある場合など、薄型しか設置できない状況に対応します。
<スリム型(1缶式)>
角型に比べて横幅が小さいスリムなタイプ。設置面積が少ない分、高さを高くすることで容量が確保されています。凹んだ場所に設置する場合などに適しています。
このほか、貯湯ユニットを屋内に設置できる屋内仕様のエコキュートなどもあります。
4. 生活様式に合わせて必要なタイプを選ぶ
給湯時の機能別にもタイプ(種類)があります。さまざまなタイプがあるので、お風呂で使いたい機能に合わせて選びましょう。
<フルオートタイプ>
ボタン一つで「お湯はり」から全てまるごと全自動でこなしてくれるタイプ。たし湯や保温も自動。便利な追い焚き機能が付いているのが特徴です。
<セミオートタイプ>
自動で「お湯はり」ができるタイプ。たし湯や高温さし湯もスイッチ一つで可能ですが、追い焚きはできません。フルオートタイプと比較すると、商品価格が非常にリーズナブルなのが特徴です。
<給湯専用タイプ>
蛇口から給湯するタイプ。穴あけや配管工事が不要で、設置が簡単なのが特徴です。また低価格なのも威力。
<多機能タイプ>
メーカーごとにさまざまなタイプがあります。床暖房や浴室暖房乾燥が可能なもの、ホームサウナが楽しめる「i・ミスト」接続機能付きのものなど、それぞれのニーズに合わせて選択できます。
5. メーカーそれぞれの機能から選ぶ
これまでの4つのポイントを考慮したうえで、最後はさまざまなメーカーのエコキュートを比較。メーカーの特徴や搭載機能を比較検討して、ご自宅に最適なエコキュートを選びましょう。
たとえば、日立は「水道直圧給湯」方式を採用。
タンクに貯められた高温湯を熱源として熱交換器で水道水を瞬時に設定温度まで加熱する給湯方式で、これは日立独自の技術です。
三菱のエコキュート(Pシリーズ、Sシリーズ)に搭載されている「バブルおそうじ」は、排水時に循環するお湯にマイクロバブルを発生されることによって配管を自動で洗浄してくれる優れ物。
パナソニックで販売されているフルオートタイプのエコキュートに搭載されているAI「エコナビ」は、リモコンが浴室内の人の出入りを感知。浴室内に人がいる間だけ設定温度が保たれるようにするなど、エネルギー消費を抑えて高い省エネ性を実現します。
ダイキンは2021年冬に発売された最新モデル全機種に「無線LAN対応リモコン」を採用。エコキュートのリモコンをスマートフォンと連携させることで、外出先やリビングからお湯はりや追い焚きができるようになりました。
このようにメーカーごとにさまざまな機能が搭載されています。メーカーごとの比較や、メーカー別に特徴などをまとめた記事もあるので、ぜひ参考にしてください。
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