本当にお得!? 「給湯省エネ事業」でもらえるエコキュートの補助金について徹底解説

エコキュートの購入・工事に対して補助金が支給される「給湯省エネ事業」がスタートします。エコキュートの交換を検討しているお客様の中には、せっかくならこの補助金事業を利用して少しでもお得に交換したいと考えている方も多いはず。とはいえ、事業の対象条件などを細かく確認してみると、補助金の利用は必ずしもすべてのお客様にとって最適とは言えません。

むしろエコキュートの交換設置をご希望である当社のお客様にとっては、補助金対象のエコキュートを選ばない方が賢い選択と言えます。

<補助金対象のエコキュートを選ばないほうがいい理由> 
1.   補助金対象のエコキュートは生産量が少ない 
2.   対象外のエコキュートと給湯効率の差がほとんどないため経済メリットが少ない 
3. 故障ですぐに交換したい人にとっては納期が長すぎる(すぐにお湯が使えない)

そこで今回は、補助金事業の内容や対象条件と、エコキュートを交換する場合は補助金対象のエコキュートを選ばない方がいい理由、さらに「本当にお得なエコキュートの交換方法」まで詳しく解説します。

※当社は給湯省エネ事業の登録事業者です。どうしても補助金が受け取りたいというお客様はご相談ください。割高且つ数も多くはありませんが、対象商品の在庫も多少ご用意があります(地域によって在庫が異なるため必ずご確認ください)。

▶【2023年】エコキュートの買い替え・交換で使える補助金はこちら

目次

「給湯省エネ事業」とは?

給湯省エネ事業とは、経済産業省の資源エネルギー庁が行っている「高効率給湯器の導入支援」。家庭のエネルギー消費で大きな割合を占める給湯分野において高効率給湯器の導入を支援することで、その普及や拡大に寄与し「2030年度におけるエネルギー需給の見通し」を達成するのが目的です。

補助対象となる給湯器

補助対象となる給湯器は全部で3つ。注意するポイントは、それぞれの機器ごとに対象要件が設定されていて一定の性能を満たすものが補助対象になるということ。すべてのエコキュートが対象となるわけではないのです。また、補助金額も給湯器ごとに設定されています。

①ヒートポンプ給湯器(エコキュート)

夜間電力や太陽光発電を活用して効率的にお湯を作ることができるエコキュート。補助額は1台につき5万円です。エコキュートの対象要件については下で詳しく説明しますが、省エネ基準が2025年度の⽬標基準値以上のものが対象です

②家庭用燃料電池(エネファーム)

空気中の酸素と水素の化学反応によって電気とお湯を同時に作り出すエネファーム。エネファームは本体価格が170万円ほどと非常に高額なこともあり、1台につき15万円の補助金が支給されます。

③ハイブリッド給湯器

ヒートポンプ給湯器とガス温水機器を組み合わせたハイブリッド給湯器。熱源設備として電気式ヒートポンプとガス補助熱源機を併⽤するシステムで貯湯タンクを持つ機器であること、さらに年間給湯効率が108%以上のものが対象です。補助額は1台につき5万円

補助対象となる期間

同事業の対象期間は次の通りです。

契約日2022年11月8日~遅くとも2023年12月31日(締切は予算上限​に応じて発表)
着工日給湯省エネ事業者(住宅省エネ支援事業者)の登録申請日以降(こどもみらい住宅支援事業(国土交通省)の登録事業者は同事業の事務局開設日である2022年12月16日か、こどもみらい住宅支援事業の登録申請日のいずれか遅い日)
交付申請期間2023年3月下旬~予算上限に達するまで(遅くとも2023年12月31日まで)

契約日が2022年11月8日~2023年12月31日にあたるものが対象で、交付申請のスタートは2023年3月下旬から。着工日の対象期間は登録事業者によって異なりますが、当社(急湯デポ)の場合は2022年12月16日以降の着工が対象です

事業の予算は300億円で上限に達し次第、申請の締切が終了となる予定です。ちなみに、一般社団法人 日本冷凍空調工業会および一般財団法人 ヒートポンプ・蓄熱センターが発表しているエコキュートの累計出荷台数をもとに当社が計算したところ、仮に現在市場に出回っている全てのエコキュートが補助金対象商品であったとしても期間中に予算が上限に達することはないと予測しています

エコキュートの補助金は5万円! もらえる条件は?

エコキュートの設置でもらえる補助金は、1台につき5万円。補助金がもらえるエコキュートは、省エネ基準が2025年度の⽬標基準値以上のものに限られます

<2025目標年度省エネ基準について>

上の表はエコキュートにおける省エネ基準値で、「一缶」は通常の角型エコキュート、「多缶」は薄型エコキュートのことを指します。寒冷地仕様のエコキュートは一般地仕様のものと計測基準が異なるため基準値が少し低めに設定されています。

ちなみに、太陽光発電の余剰電力を活用した「おひさまエコキュート」については、現時点でそれに適した省エネ基準の測定方法が確立されていないため2025年度の目標基準値を満たさないものも対象となります。

対象機種の見分け方

省エネ基準値は、エコキュートメーカーのカタログにある「年間給湯保温効率」をチェックすることで確認できます。年間給湯保温効率とは、簡単に言うと「そのエコキュートがどのくらい電力をかけてお湯を沸かすのか」を示した数値。この数値が高ければ高いほどお湯を沸かすときにかかる消費電力は少なく、省エネ性が高いことを意味します。つまり、年間給湯保温効率は省エネ性能の指標の一つになるのです。

各メーカーのカタログには年間給湯保温効率および年間給湯効率(風呂保温機能が付いていない給湯専用のエコキュートやセミオートのエコキュートの場合)、省エネ目標基準値に対する達成率が必ず記載されています。

その場所を明示するために表示されているのが「省エネ性マーク(上記カタログ参照)」で、このマークには緑色とオレンジ色があります。省エネ目標基準値に対する達成率が100%のものは緑、100%未満の場合はオレンジのマークを表示する決まりです。補助金事業において対象となる機種は、省エネ基準が2025年度の⽬標基準値以上のもの。つまり、メーカーのカタログやホームページにおいて、緑色の省エネ性マークが付いているかどうかで対象機種かどうかを判断することができます

当社取り扱いの補助金対象商品一覧

【三菱】

SRT-S375:角型・370・フルオート

SRT-S465:角型・460・フルオート

SRT-S375U:角型・370・フルオート・高圧力

SRT-S465U:角型・460・フルオート・高圧力

SRT-SK375D:角型・370・フルオート・寒冷地

SRT-SK465D:角型・460・フルオート・寒冷地

SRT-SK375UD:角型・370・フルオート・高圧力・寒冷地

SRT-SK465UD:角型・460・フルオート・高圧力・寒冷地

SRT-S375UZ:薄型・370・フルオート・高圧力

SRT-S435UZ:薄型・430・フルオート・高圧力

SRT-S376:角型・370・フルオート

SRT-S466:角型・460・フルオート

SRT-S376U:角型・370・フルオート・高圧力

SRT-S466U:角型・460・フルオート・高圧力

SRT-SK376D:角型・370・フルオート・寒冷地

SRT-SK466D:角型・460・フルオート・寒冷地

SRT-SK376UD:角型・370・フルオート・高圧力・寒冷地

SRT-SK466UD:角型・460・フルオート・高圧力・寒冷地

SRT-S376UZ:薄型・370・フルオート・高圧力

SRT-S436UZ:薄型・430・フルオート・高圧力

【ダイキン】

EQX37WFV:角型・370・フルオート・高圧力

EQX46WFV:角型・460・フルオート・高圧力

EQ37WFHV:角型・370・フルオート・高圧力・寒冷地

EQX37WFTV:薄型・370・フルオート・高圧力

EQX46WFTV:薄型・460・フルオート・高圧力

EQX37XFV:角型・370・フルオート・高圧力

EQX46XFV:角型・460・フルオート・高圧力

EQ37XFHV:角型・370・フルオート・高圧力・寒冷地

EQX37WFTV:薄型・370・フルオート・高圧力

EQX46WFTV:薄型・460・フルオート・高圧力

補助金利用のメリット&デメリット

1台につき5万円の補助金が支給されるとあって、どうせエコキュートを買い替えるなら

この補助金事業を利用したいと考えるお客様は非常に多いです。とはいえ補助金にこだわってエコキュート選びをすると損をしてしまうケースもあるので、補助金事業を利用するメリットとデメリットを理解しておくことが大切です。

メリット

補助金対象となる高効率仕様のエコキュートは、スタンダードモデルに比べて高額です。補助金事業を利用することで、なかなか手が出ないハイクラスなエコキュートを5万円引きで購入できるというのが最大の魅力でしょう

デメリット

デメリットとして挙げられるのは、エコキュートをすぐに設置できないことです。高効率仕様のエコキュートは基本的に流通が少なく、納期に時間がかかります。世界的な半導体不足やウクライナ情勢、為替問題などの影響で、現在エコキュートは未曽有の在庫不足が続いています(▶在庫不足に関する記事はこちら)。当社では専門店ならではの強みを活かして現在も多数の在庫を確保しているものの、補助金対象となる高効率仕様のエコキュートはもともと生産量が少なく、ほとんど市場に出回っていないのが現状です

現在、補助金対象のエコキュートを発注すると入荷までに少なくとも3カ月はかかります。もしも新築住宅に設置するエコキュートを検討中の場合は、3カ月という納期でも問題ないかもしれません。しかし当社にお問い合わせを頂くお客様のほとんどは、「エコキュートの故障によりお湯が使えなくて困っている」「今すぐ設置できるエコキュートが欲しい!」という方々だと思います。補助金が対象になるからといって、対象機種が入荷するまで待つことは難しいでしょう。また、仮に補助金対象のエコキュートが入荷するのを待って3カ月間「銭湯通い」をしたとして、その間に家族4人でかかる費用は補助額の5万円ではすまないはずです。これでは補助金事業を活用する意味がありません。また、補助金対象のエコキュートはそもそも高額です。ですから既設のエコキュートが故障してすぐに交換したい、なるべく安く設置したいというお客様には補助金対象のエコキュートは向いていないのです

補助金利用をおすすめしない本当の理由

ここまで「給湯省エネ事業」の内容や対象条件、メリットデメリットについてお話してきましたが、エコキュートの交換を専門に行っている当社が同事業の利用をおすすめしない理由はほかにもあります。

それはずばり、補助金対象となる高価なエコキュートと安価なスタンダードモデルに機能の差がないことです。たとえ納品までに出費がかさんだとしても、補助金対象の高効率仕様のエコキュートを購入した方が長い目で見てお得なのでは?と考える方もいるかと思います。そんな方のために、ここではダイキンの2つのエコキュートを例に補助金対象の高効率仕様の製品とスタンダード製品を比較してみます。

まずポイントとなるのは、2つの商品の違いは「定価」と「年間給湯保温効率」のみだということ。両モデルとも搭載機能は全く一緒で、勢いが自慢の「パワフル高圧」やアプリ連携で外出先からも操作可能な「無線LANリモコン」対応の人気機種です。機能が全く同じであるにも関わらず、補助金対象となるエコキュートの定価はスタンダードモデル(補助金対象外)より5万円ほど高く設定されています

続いて、年間給湯保温効率の違いによるランニングコスト(電気料金)を比較してみましょう。目安として年間給湯保温効率が0.1%上がると、年間の電気料金に約1,000円の差が生じると言われています。つまり2つ商品のランニングコストの差は、年間で2,000円程度。エコキュートの寿命はおおよそ10年と言われているため、10年使ったとしても2万円程度です

当社を含めた業界の一般的な販売価格(定価から値引きされた工事費込みの価格)と、上記のランニングコストの差を加味して比較してみても、補助金対象の方が数万円程度高くなることがわかりました

以上の理由から、補助金事業を活用してお得にエコキュートを設置できる例はそう多くないことがおわかり頂けるかと思います。お使いのエコキュートが故障してしまった場合は、「補助金事業」に惑わされることなく在庫のあるスタンダードモデルを選択するのが賢い選択だと言えるでしょう

よくある質問

実際にお客様から見積りのご依頼を頂く際、補助金事業についてよく質問される内容に回答した記事もあります。ぜひあわせてチェックしてください。

▶【エコキュートお悩みQ&A】補助金をもらうと損をする!? 1番お得なエコキュートの選び方

 

急湯デポならすぐに交換可能な機種が多数!

当社では在庫が逼迫する現在も専門店ならではの強みを活かして、補助金対象の有無に関わらず多数のエコキュート在庫を取り揃えています。もしも近隣の支店にご希望商品の在庫がなかった場合でも、全国各地に点在する支店間で連携を取り合うことで臨機応変に対応できます。さらに、お電話やLINEでご使用中の機種・搬入経路などのヒアリングを行いスムーズに現場確認を行うことで最短即日の交換工事も可能です。お急ぎの場合も可能な限り迅速に対応するので、エコキュートの設置や交換をご検討されている場合は、ぜひご相談ください。

▶当社取り扱いエコキュート一覧を見る

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