
自分で出来る?エコキュートをDIYで交換する場合の注意点は?交換の流れから解説
エコキュートの交換を業者に依頼すると工事費がかかります。そのため、「DIYで安くできたら…」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ただし、エコキュートの交換作業には特定の資格や注意が必要であり、適切な知識がなければ安全上のリスクや故障の原因になることもあります。
本記事では、エコキュートの交換に必要な資格、DIYによる交換の難点や注意すべきポイント、さらにDIY以外のコストを抑える方法について解説しています。
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エコキュート交換の流れとは?
まずは、エコキュートを交換する一般的な流れについて確認しましょう。交換作業は大きく4つのステップに分けて考えることができます。
①既設エコキュートの撤去
最初に行うのが、既設エコキュートの撤去作業です。
まず止水栓を閉め、次にエコキュート内に残った水やお湯の排出を行います。
満水状態の場合、排水には約1時間を要します。この間に、電源を切り、電気配線と配管を取り外し、エコキュート本体の搬出を行います。
②エコキュートの運搬・設置
次は、新しいエコキュートの運搬と設置です。
予め決められた場所に貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットを配置します。ただし、エコキュートを安定させるためには、基礎工事が必要不可欠です。
基礎が未完成の場合、エコベースや現場打ちの基礎工事を行います。その後、状況に応じて切り回し工事や配管延長などをしながら、配管を接続し、電源配線、リモコン配線、アース線なども取り付けます。
③リモコンの交換
浴室と台所の既存リモコンを取り外し、新しいリモコンに交換します。
電気配線をリモコンに接続し、壁に取り付けたベースに固定します。特に浴室リモコンでは、内部に水が入らないよう防水処理が重要です。これには、コーキング材とコーキングガンを使用します。
④試運転
エコキュートが正常に機能するか確認するため、試運転を行います。
配線が正しく接続されていない場合や接触不良があると、エコキュートは動作せず、最悪の場合故障する恐れがあります。
試運転前には、必ず複数回のチェックを実施します。試運転で問題がないことを確認できれば、作業は完了です。
業者による施工の場合は、エコキュートの取扱い説明が行われます。
DIYによるエコキュート交換が難しい理由と留意点
エコキュートを交換する際は、上記のプロセスが一般的ですが、リスクが伴うため注意が必要です。次に、エコキュートの交換に関連する資格などを確認していきましょう。
エコキュート交換には資格が必要
エコキュートの交換には、いくつかの資格が関わってきます。ここでは、エコキュート交換に関連する主要な資格をご紹介します。
- 第二種電気工事士免許
- 給水装置工事主任技術者
- 排水設備工事責任技術者
- ガス機器設置スペシャリスト
- 液化石油ガス設備士
- 簡易内管施工士
- ガス可とう管接続工事監督者
第二種電気工事士
第二種電気工事士は、国家資格の一つです。
経済産業省が定めているもので、エアコンの設置やコンセントの設置交換等、小規模設備の電気工事(600V以下のもの)をおこなえます。
エコキュートの設置交換は、電気工事士法施行規則における「電気工事士等でなければ従事できない電気工事の作業」に当たります。
そのため、エコキュートの設置や現場代理人をおこなう方は、第二種電気工事士の資格か、上級資格の第一種電気工事士の資格取得が必要です。
給水装置工事主任技術者
給水装置工事主任技術者は、厚生労働省が定めている国家資格です。
水道事業者が設置した配水管から分岐する「給水配管」や「給水装置」の、設置や撤去、変更等をおこなう際に必要な資格となります。
エコキュートは、エコキュート本体という給水装置と、それにつながる給水配管の設置交換、撤去等を伴うため、担当者は必ず取得していなければなりません。
また、市町村から指定給水装置工事事業者という水道法に基づく指定を受けるためにも、必須の資格となっています。
排水設備工事責任技術者
排水設備工事責任技術者とは、公益社団法人日本下水道協会が実施している公的資格です。
試験は、各都道府県や市町村ごとに、公益社団法人日本下水道協会が指定した団体で行われます。
それぞれの地方自治体で下水道条例が異なることから、実施される内容も異なります。
エコキュートには排水設備があり、雨水や汚水として排水しなければなりません。
排水は各地方自治体の下水道条例に従って行う必要があり、配管工事をおこなう場合、必ず担当者の一人は所持していなければならない資格です。
ガス機器設置スペシャリスト
ガス機器設置スペシャリスト(GSS)は、ガス機器設置技能資格制度運営委員会が実施している民間資格です。
ガス機器の工事に必須の知識や技能等を備えたことを証明してくれます。
所持していることで、特定のガス消費機器を除くガス機器の設置工事と、ガス栓とガス機器を可とう管で接続する工事をおこなえることを意味します。
ガス給湯器からエコキュートに交換する場合には必要といえます。
液化石油ガス設備士
液化石油ガス設備士は、経済産業省が定めている国家資格です。
液化石油ガスは、不完全燃焼を起こすとCO(一酸化炭素)が発生します。
このような側面があることから、ガス栓と硬質管(金属管、金属フレキ管等)を接続するような、特別な技能を必要とする作業をおこなう際には必須の資格です。
エコキュートの交換するにあたっては、液化石油ガス(LPガス、プロパンガス等)を使用したガス給湯器から交換する場合に必要です。
簡易内管施工士
簡易内管施工士は、一般社団法人日本ガス機器検査協会が実施している民間資格です。
所持していればガス機器の移設や、設置・工事に伴うガス栓の増設、ガス管の延長・位置替え等、簡易的な作業をおこなえることを意味します。
都市ガス業界における統一資格のため、信頼性は高いでしょう。
エコキュート交換で、ガス機器の移設や位置替え等をおこなう場合に所持しておくべき資格です。
業者が行う場合は、施工士資格のため、監督者ではなく担当者が所持している必要があります。
ガス可とう管接続工事監督者
ガス可とう管接続工事監督者は、一般社団法人日本ガス機器検査協会が実施している民間資格です。
可とう管(金属可とう管、強化ガスホース等)をガス機器やガス栓と接続する場合、安全性を高めるため、監督者の元で工事をおこなう必要があります。
ガス可とう管接続工事監督者は、その監督者の資格を証明するもので、工事の範囲が都市ガスに限定されているという特徴があります。
エコキュートを、都市ガスを使ったガス給湯器から交換するような場合に必要です。
道具を揃えなければならない
DIYでエコキュートを設置するには、特別な道具が必要です。
一般的な家庭では準備が難しい水平器、コーキングガン、コンクリート用ドリルなどが含まれます。
エコキュート本体の購入には、設置用の部材が付属していないことが多く、アンカーボルトやスペーサー、パイプ、保温材、絶縁テープなども自分で用意する必要があります。
一度の交換のためにこれらを揃えると、手間がかかるだけでなくコストも増大する可能性があります。
交換中の事故の可能性がある
エコキュートのDIY交換は危険を伴い、事故のリスクがあります。特に電気工事には資格が必要で、資格がなければ命の危険も伴います。また、エコキュート本体は非常に重く、搬出入時の事故や、ガス給湯器からの交換時の火災やガス漏れのリスクがあります。
施工不良や故障時の対応ができない
DIYでエコキュートを交換しても、施工不良や故障が発生した場合の対応は難しいです。保温材の巻き方が悪かったり、配管の長さによって湯温が変わってしまったりする問題は比較的軽微ですが、エコキュートが傾いたり、台風で倒れたりする危険もあります。
また、電気配線に手を加えた結果内部基盤が損傷した場合、メーカーでなければ修理ができないでしょう。
保証対象外になるおそれも
DIYでエコキュートを交換すると、保証対象外となる可能性があります。
通常、保証は「正常な使用」を前提としており、専門業者が施工し、取扱説明書に従った使用がされていることが想定されます。
例えば、三菱電機の延長保証規定には、正規の手順に従わない施工による故障は保証対象外と明記されています。
5.保証期間内でも次の場合には本保証の対象とはなりません。
(7)据付工事説明書によらない施工による故障及び損傷。
(17)塩害、ガス害や配管工事、設置工事などの不備による故障及び損傷。
(23)カタログ・マニュアル等で当社が指定する条件外の設置及び使用をした場合。
据付工事説明書やカタログにも、下記のような記述があります。
DIYで故障や損傷した場合は、保証対象外として扱われる可能性が高いといえます。
据付工事説明書 | 据付工事をされる方へ ●販売店または専門業者が施工してください。 |
---|---|
カタログ | 工事上の注意 全般 次の場合、事故や故障が生じたときには責任を負いかねます。 ●据付工事説明書に記載されていない方法で工事された場合 ●保証書と適合しない内容で工事された場合 |
DIY以外で費用を抑えるポイント

もしエコキュート交換の費用を抑えたいのであれば、DIY以外の方法にも注目してみてください。
ここでは、DIY以外で費用を抑える4つのポイントをご紹介します。
安いエコキュートを選ぶ
費用を安く抑えたいとき、まず行いたいのはエコキュートの見直しです。
エコキュートは、メーカーごとにグレードやクラスがわけられており、安い機種も販売されています。
グレードやクラスが高いエコキュートほど高機能ですが、必ずしもご家庭に合っているとは限りません。
「フルオートは必須」、「年間給湯保温効率が高い方が良い」、「ZEH基準を満たすものが欲しい」等、ご家庭によってエコキュートに求める条件は様々です。
機能の要不要を見極めて、ご家庭に合った安いエコキュートがないか探してみてください。
もし、「どのエコキュートにしたらいいか分からない」という方は急湯デポへご相談ください。
インターネット専門店に依頼する
インターネット専門店に依頼することも検討してみてください。
インターネット専門店は、実店舗を持たず、エコキュートの設置や交換をインターネット上で受け付けているお店のことです。
インターネット上にサービスを限定することで、店舗の維持にかかる賃料や人件費等をコストカットしています。
実店舗を持つ業者と比較すると、同じエコキュートでも、数万円から十数万円の違いが生じることもあるのです。
保証内容や実績等も比較する必要はありますが、エコキュート本体の価格が安くなりやすいため、インターネット専門店への依頼がお勧めです。
補助金を利用する
省エネ効果が高く、地球環境に優しいエコキュートは、購入時にお住まいの国や自治体から補助金が支給される場合があります。
新規購入はもちろんのこと、交換時にも補助金が受けられる可能性があるため、補助金情報をチェックすることをお勧めします。
補助金の申請には、指定された業者や製品の選定、定められたフォーマットでの書類提出が必要な場合が多いので、事前にしっかりと確認することが重要です。
エコキュートの補助金についての詳細は、「知らないと損?エコキュートの買い替え・交換で使える補助金をご紹介!」の記事でも詳しく解説しています。
エコキュートの交換をお考えで、補助金の利用をご希望の場合は、急湯デポへご相談ください。補助金にはさまざまな条件があり、すべてに対応可能とは限りませんが、多数の申請実績をもとに最適なサポートを提供いたします。
エコキュートの交換・買い替えでお悩みの方は一度ご相談ください。
複数の業者に相見積もりを依頼する
気になる業者が複数見つかった場合は、相見積もりの依頼がお勧めです。
相見積もりを取れば、業者同士を比較して、安い業者を見つけられます。
また、相見積もりは悪質な業者への牽制にもなります。
相見積もりでは他の業者の目があり、工事費を不当に吊り上げられなくなるためです。
そのような業者は、安い本体価格や工事費を掲載して人を呼び、見積もりの段階で高額な追加費用を請求します。
搬出や搬入が困難な場合や、配管を延長した場合等、正当な理由で追加費用がかかることは実際にあり得ます。
しかし、それが適正かどうかは、個人ではなかなか判断できません。
相見積もりを取ることで、そういった状況を防げます。
まとめ
この記事では、エコキュートの交換に関連する資格、DIYが難しい理由、そしてコスト削減のポイントを解説しました。エコキュートのDIY交換には、国家資格を含む様々な資格が関係しており、高いリスクと追加費用が発生する可能性があるため、専門業者による交換をお勧めいたします。
急湯デポは、エコキュートの特急交換をおこなっているインターネット専門店です。
工事費込みのお手頃価格で、エコキュートを多数取り扱っています。
経験豊かな専門家による確かな施工と、商品および工事に10年の保証が付いています。
エコキュート交換を迷っている方は、ぜひご相談ください。