
大阪府高槻市で三菱「SRT-W375Z」を設置~タンクとヒートポンプの離隔距離を修正~<エコキュート交換工事例>
エコキュート交換工事の様子や、それにまつわるトラブル事例を紹介するこのコーナー。今回紹介するのは、大阪府高槻市にお住まいのF様邸で行った交換工事。狭小スペースに設置されたエコキュートを交換するためトラックの荷台から搬入出を行いました。
【交換前設置EQ】
メーカー:日立ハウステック
システム型式:
貯湯ユニット型式:HHP-T374WAT
ヒートポンプユニット型式:
リモコン型式:
製品タイプ:薄型 > フルオート >標準圧 > 370
【交換後EQ】
メーカー:三菱
システム型式:SRT-W375Z
貯湯ユニット型式:SRT-WT375Z
ヒートポンプユニット型式:SRT-MU455-A
リモコン型式:RMCB-D5SE
製品タイプ:薄型 > フルオート > 標準圧 >370
トラックの荷台から搬入出

今回エコキュート交換の依頼を頂いたのは、大阪府高槻市にお住まいのF様邸。周囲が塀に囲まれた一軒家で、写真の奥に見えるのがエコキュートです。

エコキュートが設置されている通路幅は70cm足らず。薄型のエコキュートがなんとか設置できるスペースです。

設置場所までの通路はさらに狭く、エアコンの室外機も壁掛けになっていました。この通路からの搬入出は困難です。

そこで、正面の柵の前にトラックをつけて、荷台からそのまま搬入出を行うことにしました。
タンクとヒートポンプの離隔距離を修正

今回の現場では、搬入経路のほかにもう一つ特筆すべきポイントがありました。それは、既設の貯湯タンクとヒートポンプの離隔距離が設置基準を満たしていないということです。
機器の設置基準
大気熱を利用してお湯を沸かすエコキュートは、据付場所の選定が非常に大切です。

とくに後方から空気を吸い込み、前方に吐き出すヒートポンプユニットの設置場所には注意が必要です。ヒートポンプの前後に障害物があると、給気口と排気口の位置が近すぎて狭い範囲で空気が循環してしまいます(ショートサーキット現象)。こうして換気効率が下がることで、お湯がうまく沸かなかったり、故障やトラブルを引き起こす可能性があります。
そのため、ヒートポンプユニットは壁や貯湯タンクユニットからの距離に厳密な設置基準が定められているのです。

その基準は各メーカーによって異なりますが、今回の既設エコキュートはあきらかに貯湯タンクとヒートポンプの離隔距離が足りませんでした。

そこで今回の工事では貯湯タンクとヒートポンプの設置場所を見直しを行い、施工時に変更することにしました。

まずは既設エコキュートを撤去、基礎や配管を確認してアンカーボルトを打ち込みます。

トラックの荷台から新しいエコキュートを運び入れたら、配管を繋いでいきます。

これまでタンクの前に設置されていたヒートポンプは、タンクの後ろ側に設置することに。タンクとヒートポンプを配管で繋ぎ合わせ、漏電対策のアース工事と試運転を行ったら施工完了です。

今回新たに設置したのは、三菱の「SRT-W375Z」。2020年に発売されたフルオートタイプのエコキュートで、残り湯を循環させて配管の凍結を予防する「凍結予防運転」や「注水洗浄」など便利な機能が多数搭載されています。ご検討の際は、下記の寸法を参考にぜひお気軽にお問い合わせください。
1900mm × 幅1120mm × 奥行き430mm