エコキュートのリモコンが故障!? 症状別の原因と対処法&修理・交換時の費用相場について解説

毎日何気なく使っているエコキュートのリモコン。スイッチを押せばすぐに反応するのが当たり前ですが、「リモコンが反応しない」「液晶画面が表示されない」などトラブルが生じる可能性もあります。そこで今回は、エコキュートのリモコンによくある症状と原因、対処法、修理や交換が必要な際の費用相場などを詳しく解説します。

目次

エコキュートのリモコンが故障? よくある症状別に対処法をチェック

エコキュートリモコンの不具合としてよく挙げられるのは「画面が点灯しない」「液晶表示に異常がある」「ボタン操作に反応しない」「エラーコードが出る」といった症状です。これらの不具合が発生すると慌てて専門業者に修理を依頼しがちですが、症状によってはリセット操作を行うなど自分で簡単に解決できる場合もあります。業者に修理を依頼すると出張費や修理費用が発生してしまうこともあるため、まずはご自身で症状を確認し、取扱説明書などを確認しながら対応するのが賢明です。ここでは、エコキュートのリモコンによくある症状とそれぞれの対処法について解説します。

液晶パネルが表示されない・薄い

液晶パネルに何も表示されない、あるいは表示が薄くて見えないといった場合に最も多い原因は、リモコンの液晶そのものの故障です。液晶部分は精密機器なので、経年劣化により画面が映らなくなったり、一部表示が抜け落ちたりしてしまうことがあります。また、エコキュート本体やリモコン周辺の電源トラブル、ブレーカーの誤作動、配線不良などが原因となっている場合もあります。まずはリモコンと本体の電源を入れ直し、ブレーカーが正常かどうかチェックしましょう。それでも改善しないときは液晶表示部分の寿命の可能性が高いため、メーカーや設置業者に点検や修理の相談をおすすめします。

リモコンボタンが反応しない

エコキュートのリモコンボタンを押しても反応しない場合、ボタンそのものやリモコン本体の劣化による故障が主な原因です。とくに長期間使用しているリモコンはボタンが摩耗し、内部の接点不良が起こりやすくなります。また、内部にゴミや汚れが溜まっている場合もボタンが反応しにくくなります。軽度の汚れであればリモコンの分解・清掃で回復する場合もありますが、更なる故障に繋がる可能性もあるため自分で分解するのはおすすめしません。まずは、表面の清掃やエコキュート本体の再起動などを試して様子を見ましょう。それでも解決しない場合は、専門業者やメーカーに相談して修理や交換の検討が必要です。ボタンが反応しないまま放置すると他の機能や本体のトラブルにつながるケースもあるため、早めに対応するのが重要です。

※エコキュート本体を再起動する場合は、必ず自己責任で行ってください。エコキュートは電子機器なので、症状が回復せず完全に故障する場合もあります

エラーコードが表示されている

エコキュートのリモコンにエラーコードが表示されている場合、その内容はトラブルや不具合の種別によって異なります。表示されるアルファベットや数字の組み合わせによって、原因や対処法がメーカーごとに定められています。まずは、お使いの機種の取扱説明書やメーカーのホームページで該当するエラーコードの意味を確認しましょう

▶ダイキンの「エラーコード」一覧

https://www.yhservice.net/errorcode/daikin

▶三菱の「エラーコード」一覧

https://www.yhservice.net/errorcode/mitsubishi

▶日立の「エラーコード」一覧

https://www.yhservice.net/errorcode/hitachi

▶パナソニックの「エラーコード」一覧

https://www.yhservice.net/errorcode/panasonic

▶東芝の「エラーコード」一覧

https://www.yhservice.net/errorcode/toshiba

▶コロナの「エラーコード」一覧

https://www.yhservice.net/errorcode/corona

ちょっとした不具合であれば、エコキュート本体の再起動やブレーカーのリセットで解決する場合もあります。ただし、本体の基板やタンクの故障など深刻なトラブルの場合は無理に操作せず、すぐにメーカーや専門業者に相談してください。その際、エラーコードを控えておくと原因究明に役立ち、スムーズな修理依頼が可能です。

※エコキュート本体を再起動する場合は、必ず自己責任で行ってください。エコキュートは電子機器なので、症状が回復せず完全に故障する場合もあります

 エコキュートのリモコンが故障する主な原因

リモコンが故障する原因はさまざまです。

水漏れや湿気 

エコキュートのリモコントラブルで多くみられるのが、水漏れや湿気による故障です。浴室や台所に設置されているリモコンは水分や湿気が内部に侵入しやすく、液晶画面が映らなくなったり、ボタン操作に影響が出たりすることがあります。このような故障は、こまめに水分をふき取ったり、入浴後にはしっかりと換気を行うことで予防できる可能性があります。本体の電源を入れ直したり、リセット操作をしたりしても改善しない場合は、本体基盤まで水分が入り込んでいる可能性があるため、早めにメーカーや専門業者に修理、または交換の依頼をしてください

※エコキュート本体を再起動する場合は、必ず自己責任で行ってください。エコキュートは電子機器なので、症状が回復せず完全に故障する場合もあります

 経年劣化

 エコキュートのリモコンは長い年月使用することで経年劣化が進み、トラブルの原因となることがあります。一般的にエコキュートの寿命は10~15年程度とされていることから、リモコンも同じく10年程度を目安に交換を検討する必要があります。経年劣化による内部部品の摩耗や基盤故障の場合は、修理よりも新しい製品へ交換する方がおすすめです(コストや今後の安心面から)

また、リモコン本体ではなく「リモコン配線」の経年劣化が原因となるケースも少なくありません。一般的なリモコン線は、時間の経過と共にさまざまな要因で劣化が進みます。壁の隙間や配管を通して屋外に露出している部分が紫外線に当たったり、熱や湿気に晒されたりすることで、被覆が硬化してひび割れたり、銅線の腐食やショートの原因になることがあります。リモコン配線の劣化が原因の場合、機器本体には異常がないのに操作ができないためリモコン本体の故障と勘違いしてしまう可能性があります

一般的にエコキュートの交換を行う場合、宅内のリモコン線や配管は再利用されます。当社がエコキュートを交換する際も同様です。もしも配線に原因があった場合、本体の故障が原因だと思って新しいエコキュートに交換しても症状は改善されません。当社ではエコキュート設置時に必ずリモコン線が正常に繋がっているかどうかの確認を行っていますが、壁の中など見えない部分で配線の劣化があった場合には、設置工事後にリモコンの動作不良が発生する可能性もあります。また、施工時にリモコン配線の交換をご希望される場合は可能な限り対応させて頂きますが、同じ径路での交換が難しい場合は露出配線になってしまいます。エコキュートリモコンの故障原因が配線の劣化だった場合、まずはご自宅を建てた建築業者に相談してください

落雷・停電時に発生する不具合

落雷や停電が発生した際に、リモコンとエコキュート本体の電源・配線にトラブルが起こるケースがあります。もしも停電などが発生した後にリモコンが反応しなくなった場合は、まずはブレーカーが落ちていないか、配線に異常や断線がないか確認しましょう。ご自身でリセット操作を行うだけで改善することもありますが、漏電が疑われる場合などは安全の観点から必ず専門業者に依頼してください。 

※エコキュート本体を再起動する場合は、必ず自己責任で行ってください。エコキュートは電子機器なので、症状が回復せず完全に故障する場合もあります

リモコンがつかない時にチェックすべきポイント

リモコンが全く動作しない場合に考えられる可能性は、エコキュート本体の故障、リモコン本体の故障、リモコン配線の不良の3つです。原因を判別するためにチェックする手順と注意点は次の通りです。

リモコン本体の設定

まず最初にチェックすべきなのは、リモコン自体のロック機能が有効になっていないかどうかです。チャイルドロックなどの機能が設定されていると、ボタンを押してもリモコンが作動しません。ロックの解除方法は機種によって異なりますが、多くの場合は液晶画面に鍵マークが表示されます。この表示が確認できた場合はロック機能が「ON」になっているので、リモコンの取扱説明書を参照して解除してください。

分電盤のアンペアブレーカー

次に確認したいのが、分電盤のアンペアブレーカーです。分電盤のアンペアブレーカーは家全体の電源ブレーカーで、通常は分電盤の左端にあります。これが「OFF」になっているとエコキュートを含む全ての電源が落ちているので、「ON」になっているか確認しましょう。

エコキュート専用のブレーカー

続いて、分電盤の中にあるエコキュート専用ブレーカーをチェックします。業者の点検作業後などには下がったままになっていることもあるので、専用のスイッチが「ON」になっているかどうか目視で確認してください。

貯湯タンクの漏電遮断器(漏電ブレーカー)

分電盤のブレーカーが「ON」になっていた場合は、貯湯タンクの漏電遮断器(漏電ブレーカー)をチェックしてみましょう。これはエコキュート本体の電源で、主に貯湯タンクの中部~下部にあります。漏電遮断器が落ちやすい場合、エコキュート本体から漏電している可能性があります。放置すると感電や火災を発生する可能性もあるので、自分では触らずに迅速にメーカーや専門業者に相談してください

配線や配管

漏電遮断器が落ちていた場合は、製品周辺の配線や配管に異常が発生している可能性もあります。経年劣化や害獣被害によって配線が断線していたり、配管から水漏れがないかどうかも確認してください。これも感電や火災のリスクが高いため、自分では触らず速やかにメーカーや専門業者に相談しましょう

リモコン故障時にかかる修理&交換費用は?

エコキュートのリモコンが故障した場合の費用は、故障内容や依頼する業者、保証期間内かどうかによって大きく変動します。メーカーの保証期間内であれば無償で修理・交換できる場合もあるので、まずは保証書の内用や登録状況を確認してみましょう。また、エコキュートを設置した施工店や販売会社が独自に加入している保証が対象となるケースもあります。エコキュートを設置した際の書類までしっかりと確認してください。

リモコン修理・交換の費用相場

一般的に、修理・交換費用には「出張費」「技術料」「部品代」が含まれます。状況や業者によって費用相場の幅があるものの、だいたいの目安は次の通りです。

リモコン本体の修理

20,000円~50,000円程度

リモコン本体の交換

50,000円~100,000円程度

リモコン配線の交換

20,000円~40,000円程度

リモコン内部の基盤修理などは専門性が高く、部品の入手等も難しいことから、メーカーや業者によっては修理より新しいリモコンへの交換を推奨されるケースが多いです。純正品のリモコン代金はメーカーや機種によって差がありますが、高機能なリモコンほど高くなる傾向があります。

リモコン配線を交換する場合は、リモコン本体の交換よりも費用を抑えられる傾向にあります。しかし、配線が壁の中に埋め込まれている場合など、交換作業が大がかりになる場合では逆に費用が上がる可能性もあります

リモコンではなくエコキュート本体の交換が必要な場合

エコキュート故障の原因がリモコンではなく、タンクやヒートポンプ、配線断線、基盤損傷などにあった場合は、リモコンだけではなくエコキュート本体ごとの交換が必要になります。エコキュート本体の故障について症状や原因、修理交換の費用などを解説記事もあるので是非参考にしてください。

▶すぐ解決!エコキュートの故障症状・原因や寿命、修理や交換費用まで徹底解説

エコキュート本体の交換が必要な際は、特急交換専門店の「急湯デポ」がおすすめです。徹底したカスタマーファーストで即日対応主義にこだわる当社では、「どこよりも早く」「どこよりも親身に」お客様のお悩みを解決します。

年間工事実績が10,000件を超える当社では、経済産業省の「給湯省エネ2025」の補助金を利用してエコキュートをお得に交換できるほか、エコキュート本体と工事の10年保証も実施中。長く安心してエコキュートをお使いいただけます。LINEのやり取り等で簡単に見積り依頼が可能ですので、是非お気軽にご相談ください。

 

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