すぐ解決!エコキュートの故障症状・原因や寿命、修理や交換費用まで徹底解説

「お風呂に入ろうとしたら水しか出てこない」「お湯の温度が安定しない」「リモコンに普段見かけない文字が表示されたまま消えない」など、エコキュートの急な不調に悩まされていませんか。
日常生活に必須のお湯が使えなくなると、本当に困ってしまいます。
つい焦ってしまいがちですが、まずは落ち着いてトラブルの原因から探っていきましょう。トラブルの原因によっては自分で対応できるケースもあれば、エコキュートが故障しているために業者を呼んだり、ときには本体の交換が必要になったりするケースもあります。
このページではエコキュートの故障症状とその原因、そして寿命や修理、交換に関する費用など、詳しくお話します。エコキュートのトラブルで悩んでいる方は、当てはまる項目をぜひチェックしてください。

目次

故障状況診断

各メーカーへのお問い合わせをご希望ですか?

エラーコードが出ていますか?

お湯が出ない、水漏れ、騒音など不具合が起きていますか?

修理や交換をご検討しており、急ぎ業者を探している

エコキュートの寿命か故障かも?症状チェックリスト

下記のような症状が出た場合は、そろそろ交換の時期になっている可能性があります。

  • リモコンにエラーコードがたびたび表示される
  • 設定した温度までお湯が温まらないことが多くなった
  • 使用中、突然水になってしまう
  • 水漏れをしている
  • 運転音に違和感がある
  • お湯はり・沸き上げができない
  • お湯になるまで時間がかかる

微妙に違う?各ユニットの寿命

エコキュートには、空気中の熱を吸い込むことで熱を発生させる「ヒートポンプユニット」と、沸かしたお湯を貯めておく「貯湯ユニット」の2つのユニットがあります。 
この2つはそれぞれ寿命が異なっており、ヒートポンプユニットの場合は5年から15年、貯湯ユニットの場合は10年から15年が目安だと言われています。 

また、日常的に操作を行う「リモコン」にも5年から15年程度の寿命があり、寿命を超えると故障症状が現れることがあります。 
例えば、ボタンが利かなくなる、外れる、液晶が映らなくなる、音が鳴らなくなる、リモコン線が断線するなどです。 
使用頻度が高いこともあり、稀にですが1年から2年程度で故障し、上記のような症状が出ることがあります。

ヒートポンプユニット寿命5年〜15年
貯湯ユニット寿命約10年〜15年
リモコン寿命5年~15年

ただ、ここで言う寿命はあくまで「使用推奨期間」なので、15年を過ぎても問題なく稼働できる場合もあります。 
とはいえ電気機器は10年単位で飛躍的な進化を遂げると言われており、それはエコキュートも例外ではありません、 
そのため、もし問題なく稼働していたとしても設置から10年が過ぎていた場合は、一度新品への交換を視野に入れることをお勧めいたします。

販売日からお問い合わせまでの年数

急湯デポの交換対応実績では、販売日から15年目頃の交換がもっとも多いです。販売日から2、3年ほどは特にメンテナンスもなく設置され続けますので、おおよそ設置から13年ほどで交換をご依頼いただいているケースが次いで多くなります。13年~17年経過しているのであれば交換目安と言えるでしょう。

交換メーカー構成比

以下は、急湯デポで交換対応したメーカーの比率になります。 
エコキュートのシェア率が高い三菱やパナソニックの比率が高くなっていますが、どのメーカーであっても故障しやすいということはありません。 
また、急湯デポではどのメーカー製もまんべんなく対応しておりますので、安心してお任せください。

エコキュートの寿命を確認するには?

貯湯タンクに記載されている製造年月から、おおよその寿命を把握できます。 
製造年月から数えて13年ほど経っているのであれば、正常に稼働していても寿命が近いと言えるでしょう。急湯デポの交換実績では、13年目頃に多く交換をご依頼いただいております。

よくある3大故障パターンと原因

エコキュートが起こす不具合のパターンは様々ですが、大本を辿れば大抵の場合、 
3つの故障原因のうちどれかに該当します。 
ここでは、その3つの故障原因を順番に見ていきましょう。

➀初期故障

設置して間もない時期に起こる故障のことを、「初期故障」と言います。 
エコキュートはその特殊な性能上、非常に精密かつ複雑な構造をしています。 
そのため設置段階で何か一つでも手順が誤っていたり、配線に異常があった場合は、 
一般的な家電以上に初期故障を起こす可能性は高いと言えるでしょう。 

しかし初期故障の場合はメーカーも施工店も無償で対応するパターンが多いため、 
そこまで大きな心配をする必要はありません。 
とはいえ、なるべくこういったトラブルを避けるためにも、より信頼性の高い 
メーカー及び施工店を事前に選んでおくことが大切です。

②摩耗故障

一般的に故障原因として挙げられることが多いのが、この「摩耗故障」です。 
通常エコキュートの内部には、湯量を管理するための弁やパッキンが取り付けられています。 
この弁やパッキンはエコキュートの使用を重ねるごとに摩耗が起こるため、長年放置していると水漏れや冷媒機能の故障を起こす可能性が格段に上がってしまいます。 
小さな部品の消耗がシステム全体の故障に繋がってしまうのは、なんだか悔しいですよね。 
これを防ぐためにも定期的なメンテナンスはしっかり行い、劣化している部品を見つけた場合は、一先ずその箇所だけでも交換することをお勧めします。

③偶発故障

エコキュート設置時には気にも留めなかった接続不良などが、経年と共に少しずつシステム全体に広がり、最終的に故障を引き起こしてしまうことを「偶発故障」と言います。 
偶発故障は紹介した3パターンの中で最も起こる可能性が低いと言えますが、発生した場合には最も厄介な故障原因とも言えます。 
何故なら、もし初期不良が引き金になっていたとしても数年使用してからでは証明のしようがなく、無償での修理が適用されない場合があるからです。 
少しでも違和感を覚えたら、なるべく早い段階でメーカー、または施工店に問い合わせましょう。

メーカー別の保証期間は何年?その内容は?

一般的にどこのメーカーでも、エコキュートには大きく分けて「無償保証」と「延長保証(有料)」の2種類を用意しています。また、一般的に無償保証の中には「本体保証」「冷媒回路保証」「タンク保証」の3種類が組み込まれています。 
メーカーごとに異なるものの、それぞれの保証期間は本体が平均1、2年、冷媒回路が3年から5年、タンクが5年となっており、延長保証は5年から10年が目安です。 
まれに、本体だけで5年もの無償保証期間を設けているメーカーもあります。 
エコキュートをできるだけ安心して長期間使いたい場合は、保証期間の長さをメーカー選びの基準にするというのも、一つの方法かもしれません。 
(各メーカーの保証期間については、以下の図を参考にされてください)

メーカー別の保証期間

スクロール

メーカー本体リモコンヒートポンプ貯湯タンク
パナソニック1年1年3年(冷媒系統)5年(水漏れ現象)
コロナ2年-3年(コンプレッサー・熱交換器)5年(缶体)
三菱2年2年3年(熱交換器・コンプレッサー)5年(缶体)
ダイキン1年1年3年(冷媒系統)5年(缶体・水漏れ現象に適用)
日立1年-3年(冷媒回路)5年(缶体)
東芝5年5年5年(消耗部品は2年)5年(消耗部品は2年)

エコキュートの修理や交換にかかる費用相場の目安は?

保証期間が過ぎていれば、交換や修理の必要があります。では、エコキュートの交換や修理にはどの程度の費用がかかるのでしょうか。各メーカーページを参考に交換・修理の目安をまとめました。 
なお、故障箇所・症状・交換部品によって大きな違いが出ますので、詳しくは施工業者へお問い合わせください。

スクロール

項目症状・状態費用目安※
お湯まわりの修理費用目安お湯が沸かない 
お湯がでない 
お湯が貯まらない 
お湯がぬるい、熱い等
約17,000円~50,000円
水漏れタンク・ヒートポンプから水が漏れている約15,000円~75,000円
異音(原因を知りたい方はこちら)運転中ファンから異音がする場合約20,000円~35,000円
ヒートポンプユニットの修理費用目安内部の部品故障の場合で、部品交換が可能な場合約35,000円~170,000円
エコキュート本体の交換費用目安エコキュートの全体的な交換 
(施工店やタンク容量、機種、機能等によって異なります)
約350,000~600,000円

※費用目安は故障箇所・症状・交換部品により大きな違いがでます。詳しくはメーカー・施工業者にお問い合わせください

参考

お湯まわりの修理費用からエコキュート本体交換までの費用をまとめました。軽微な作業なら目安以下で済むこともありますが、保証外部品の交換・修理であれば、上記の目安以上に費用がかかることもあります。 

ヒートポンプユニットの故障であれば、基盤の交換は35,000円~が目安です。本格的な交換・修理となる場合は、約85,000円~170,000円が目安です。 

エコキュート本体の交換であれば、工事費込みで約350,000円~600,000円となります。 
施工店やタンク容量、機種、機能等によって異なりますので施工業者へお問い合わせください。

急湯デポの工事費込みの価格を見る

火災保険でエコキュートの修理・交換はできる?

エコキュートが修理・交換になった際、契約内容と故障原因次第では、火災保険が適用されるケースがあります。 
例えば、補償項目として建物の付属物も対象としているようなケースです。 
このケースでは、火事で本体が壊れてしまったときに保険が適用され、修理・交換にかかる費用を浮かせられる可能性があります。 
ただ、自然災害に適用できる契約内容でなければ、「落雷でエコキュートが故障した」「洪水でエコキュートが水没した」といったケースは適用外になります。 
また、「エコキュートが盗まれた」ときには盗難扱いになり、こちらも契約内容になければ適用されません。 
エコキュートは建物の付属物や一部といった扱いにはなりますが、契約している内容によって、保険が適用されるケースとそうでないケースがあるため、内容をよく確認することが大切です。 
また、普段通り使用していたのに突然お湯が出なくなるといった、外的要因のない故障や寿命の場合は、火災保険が適用される可能性は低いと言えます。

エコキュートは修理がいいの?交換がいいの?

エコキュート修理のメリットとデメリット

①修理のメリット

修理のメリットは、何といっても費用が抑えられることです。交換よりも安く済み、不具合があった箇所によっては、数千円で解決することもあるでしょう。 
また、どこに不具合が生じたのか原因を調査してもらえるので、今後もエコキュートの使用を続ける際の参考になるかもしれません。

②修理のデメリット

修理は本体をすべて取り換えるよりも費用は抑えられますが、その一方で、不具合が起こった箇所のみを修理することになります。そのため、現在トラブルが生じている箇所を直しても、すぐに別の故障が発生し、次の修理が必要になる場合があります。 
エコキュートは、おおよそ13年で寿命を迎えることが多いです。年数がある程度経過しているのであれば、見えない様々な箇所に修理の必要性が出てきているかもしれません。

エコキュート交換のメリットとデメリット

①交換のメリット

すべてを交換することで、繰り返し故障が発生することを防げます。 
故障が発生するたびに修理へ出す必要がなくなり、不安もなく快適に使い続けることが可能です。 
また、故障まではしていなくても、年数が経過していれば、経年劣化によって性能が低下している可能性があります。新品に交換をすることで、本来の性能通りのエコキュートを使うことができます。

②交換のデメリット

交換のデメリットは、何といっても金銭面です。すべて交換することになるので、故障している一部を修理するよりも、金銭的な負担が大きくなります。 
ただ、修理が安いとはいっても、修理箇所も多くなれば高額になっていくものです。 
購入して年数がある程度経過しているのなら、交換の方がトータルで安く済むこともあるため、業者や施工店と相談することをお勧めします。

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エコキュートでよく起こる故障トラブルと対応方法

この項目では、より身近かつありがちな不具合について見ていきたいと思います。 
「何故このような不具合が起きるのか」という点を理解しておくことで、いざというときに冷静な対処をすることができるでしょう。

水しか出てこなくなった!

この不具合は、単純にその日沸かしておいた量のお湯を使い切ったことが原因である場合が多いです。 
その場合は、「沸き増しする」「使用湯量の設定を調節する」「エコキュート本体を一度リセットする」などの方法で解決できることが殆どです。 
しかし、エコキュートそのものが老朽化している可能性もあるため、上記の方法で解決しなかった場合は、なるべくお早めの修理または交換をお勧めいたします。

不具合の原因

  • 電源ブレーカーが「切」になっている。
  • 沸き上げの設定を「休止」にしている。
  • 各配管及び配管接続部に水漏れがある。
  • 風呂自動運転(保温・たし湯)中や追いだき、高温さし湯、たし湯開始直後なので、冷たい水が出ている。

対処方法

  • 電源ブレーカーを「入」にする。
  • 沸き上げの設定を「運転」にする。
  • 水道業者に依頼する(水漏れ)。
  • 浴槽への給湯作動時以外にお湯が出るか確認する。

お湯の放出が止まらなくなった!

浴槽にお湯をはる際、「希望の水位に達したのにお湯が止まらない!」といった不具合が起こることがあります。 
この場合はまず水位設定を間違えていないか、浴槽に繋がる循環口が汚れていないか、ゴミが詰まっていないかなどを確認しましょう。 
水位設定や循環口に特段異常がなければ、故障である可能性が高いです。

不具合の原因

  • 水回りを制御する装置(注湯弁や電磁弁、あるいは注湯電磁弁など)の故障。

対処方法

  • メーカーや施工店に修理か交換を依頼。 
    (業者が訪問するまで、タンク側の給水栓を閉め、お湯の放出を止めておきましょう)

タンクから水漏れするようになった!

水には熱を加えることで体積が増える性質があり、これを「熱膨張」と言います。 
この現象により貯湯ユニットから膨張分の水が排出されることがありますが、 
これは決して故障ではありません。 
しかし、水漏れがエコキュートの老朽化による破損が原因だとしたら話は別です。 
貯湯ユニット、配線、配管をよく確認し、もし断線や亀裂などを見つけた場合には、迅速な修理または部品か本体の交換が必要です。 
さらに破損部分からの水漏れを放置した場合、水道代が大幅に上がってしまう 
二次トラブルを招く可能性もあります。 
万が一そうなった場合にはメーカーや施工店だけでなく、水回りのトラブル専門の業者にも相談してみることをお勧めいたします。

不具合の原因

  • 逃し弁の故障(逃し弁レバーを数回上下に動かしても止まらなければ)。
  • パッキンが経年劣化でひび割れしている。
  • 凍結や経年劣化で、配管が破損している。

対処方法

  • メーカーや施工店に修理か交換を依頼(逃し弁の故障、パッキンの劣化)。
  • 水回りトラブルの専門の業者に依頼(配管の破損)。 
    (業者が訪問するまで、止水栓を閉めて水漏れを防ぎましょう)

シャワーの温度にムラが出るようになった!

「シャワーの温度が熱過ぎたり冷た過ぎたりして、いくら調節しても丁度良くならない…」 
といったトラブルに関するお問い合わせも、当社へ多く寄せられてきます。 
このような場合はエコキュートに原因があるのではなく、シャワーの温度を調整する水栓の不具合が原因ということも考えられます。 
エコキュート側で温度調節をしてみても一向に直らない場合は、水栓を交換した方が良いかもしれません。 

しかし、もしシャワーに限らず台所でも同様に温度のムラが生じる場合には、エコキュートに不具合が生じている可能性が高いです。 
念のため、水栓とエコキュートの両方を業者に点検してもらうことをお勧めいたします。

不具合の原因

  • 混合水栓あるいはサーモスタット水栓の故障。
  • シングルレバーの故障(浴室または、台所単独の場合)。
  • 各センサーの不具合、エコキュート自体の故障(浴室と台所、両方の温度にムラがある場合)。

対処方法

  • メーカーや施工店に修理か交換を依頼。

凍結してしまった!

風呂配管や給湯配管といった配管が凍結するトラブルは、冬場にお湯も水も出なくなったというとき、稀に見られます。 
エコキュートの本体は室外に設置されているため、外気温が氷点下まで低下する真冬のような時期には、配管が凍結するトラブルが生じることがあるのです。 
断水の連絡がきておらず、止水栓も閉めていない、ストレーナーにゴミも詰まっていない、というときには、配管をチェックしてみてください。 
凍結というと極端に寒い地域のみで起こるイメージかもしれませんが、温暖な地域でも起こる可能性があるので、注意が必要です。 
ただ、凍結は気温の上昇と共に解消されるので、心配は必要ありません。朝方は凍結していても、昼には使えるようなることも多いため、時間に余裕があれば待っているのも良いでしょう。 
急ぎで使用したいときは、配管部分に35℃前後のぬるま湯をかけて、少しずつ溶かすのも一つの方法です。温度差により配管部分が破損してしまう危険もあるため、タオルのような布をかけた上でゆっくりと溶かしてください。 
ある程度凍結が溶けても、エコキュートのリモコンにエラー表示が出ていて、使用ができないことがあります。 
その際は漏電遮断器を切り、1分以上経過してから漏電遮断器のスイッチを再びオンにすることで、エラーが解除されて通常通り使用できることがあります。

不具合の原因

  • 外気温の低下による、風呂配管や給湯配管の凍結。

対処方法

  • 外気温の上昇を待つ。
  • 35℃前後のぬるま湯をかけて凍結箇所を温める。
  • 凍結予防運転を利用する(風呂配管の凍結対策。フルーオート機能があるエコキュートであれば、浴槽にお湯や水を残しておく)。
  • 凍結防止用のヒーターやカバーを取り付ける(凍結対策)。

いつもよりシャワーの水圧が弱い!

シャワーを使用した際、いつもよりも水圧が弱く感じる場合があります。 
考えられる原因は様々ですが、まず確認したいのは台所や洗面所などで同時使用していないかという点です。 
複数箇所で同時に使用していると、水圧が分散して、シャワーの水圧が弱まってしまうことがあります。同時使用によって貯湯タンクのお湯を使い切っても、同様に水圧が弱まってしまいます。 
次に、温度設定が変更されていないか見てみましょう。 
給湯の設定温度を下げて蛇口の温度設定を上げると、お湯の温度の調節するために一時的に水圧が弱まることがあります。 
また、止水栓が中途半端に閉まっている可能性もあるので、開ききっているか確認してみると良いでしょう。 
これら以外には、「フィルターのつまり」や「配管の水漏れ」、「給水装置にトラブルが発生している」などの原因が考えられます。

不具合の原因

  • 台所や洗面所など、別の場所と同時使用。
  • 給湯の設定温度を下げ、蛇口の温度設定を上げた。
  • 止水栓が半ば閉まっている。
  • フィルターが詰まっている。
  • 配管が水漏れを起こしている。
  • 給水装置にトラブルが生じている。

対処方法

  • 別の場所と同時使用を控える。
  • 温度設定を適切に設定し直す。
  • 止水栓が開いているか確認する。
  • 目詰まりを起こしているのなら、フィルターのストレーナーを掃除する。
  • 水回りトラブルの専門の業者・管理組合などに依頼(配管の水漏れ、給水装置のトラブル)。

エラーコードが表示されたまま消えなくなった!

エラーコードは自力で解決できる程度の異常を表示している場合もあれば、 
業者による点検が必要なレベルの異常を表示している場合もあります。 
そのためエラーコードが表示されたら、まずは説明書かメーカーのHPで意味を調べることが大切です。 
配管汚れなどの場合は自力で清掃し、一部機能の故障だった場合はなるべくお早めにメーカー、または施工店に問い合わせましょう。

不具合の原因

  • エラーコードにより様々。
  • エコキュートの本格的な故障(不具合が継続して発生する場合)。

対処方法

エコキュートの故障を避け、寿命を延ばすには?

自宅環境に合った機種を選ぶ

エコキュートの本体を選ぶ際、メーカー名やスペックだけに注目してしまいがちですが、住んでいる地域性も考慮することが大切です。水質(井戸水・温泉水・地下水)に合致し、 
寒冷地なら寒さに強い製品、海が近いなら塩害に強い製品を選んでください。 
また、タンク容量が家族の人数と合っていないと、タンク内の水量が空になりやすく、水圧が下がる原因や、故障の原因に繋がります。 
エコキュートの寿命を延ばすためにも、自宅環境に合った機種を選ぶことが大切です。 
製品に関する情報はメーカーホームページに記載されていますが、わからないときには取扱店に問い合わせてみましょう。

開けた場所に設置し、障害物を置かない

エコキュートのヒートポンプユニットには、空気の熱でお湯を沸かすために吸引口や吹出口があります。ヒートポンプユニットの設置場所に十分なスペースがないと、沸き上げの際に、負荷が高くなり、故障原因となることがあります。 
正常な稼働ができるよう、開けた場所に置くよう心掛けましょう。 
また、周りには吸引口や吹出口を塞ぐような障害物を置かないことも大事です。 
家屋と密接せず、障害物で塞がれていない場所に設置することで、共振による騒音も防ぐことができます。

エコキュートの使い方を見直す

エコキュートが不具合を起こした理由として、実は使い方に誤りがあったというケースも多々あります。 例えばエコキュートを使用する際には、入浴剤に注意する必要があります。 メーカーや機種によって使用可能な入浴剤のタイプが異なりますので、使用可能な入浴剤は、メーカーホームページやパンフレット、取扱説明書などで確認しておきましょう。 例えばパナソニック製のエコキュートなら、給湯専用タイプやセミオートタイプであればほとんどの入浴剤が使用が可能です。ですが、フルオートタイプには多くの制限があります。 硫黄や塩分、ミルク成分や石鹸成分を含むものや、とろみをつけてしまうもの、pHを酸性やアルカリ性に傾けてしまうものなどは使用できません。 また、濁り湯が使用できない製品もあります。 現在入浴剤や濁り湯などを使っているのであれば、本当に今の使用方法が正しいか、再度見直してみると良いでしょう。

定期的なメンテナンス

エコキュートを長く使い続けるためには、定期的な点検・メンテナンスが必要です。 
下記を定期的に行いましょう。

  • 浴槽アダプターの定期的な清掃
  • 浴槽循環口を外し、フィルター部分の清掃
  • リモコンの掃除
  • リモコンの時刻合わせ
  • 逃し弁の点検
  • 配管に水漏れがないか、及び保温材の確認
  • 貯湯タンク内の水の排水(タンク下部に溜まる沈殿物の排出)
  • 給水ストレーナーのお手入れ
  • 吸引口や吹出口周りの清掃(雑草や虫の混入を防ぐ) 
    最初は点検・メンテナンス項目が多いように感じられるかもしれません。ですが、慣れてくれば一時間程度で終わらせることができます。

長期間使わない場合は電源オフ!

長期間旅行や出張などで、あらかじめお湯を使わないとわかっているときは、電源をオフにしてから外出するようにしましょう。 内部の機器や部品を休ませることによって、寿命を延ばし、節電することも可能です。 エコキュートはメーカーによっては沸き上げ休止機能があり、15日以内であれば休止期間を設定できます。 帰宅日に運転が再開するよう設定しておけば、帰宅した後、すぐに使用することができるでしょう。 ただし冬場に限り、凍結防止のため、電源オフにしないことをお勧めします。

まとめ

今回はエコキュートのありがちな故障症状と原因、本体の寿命や修理にかかる費用、対処方法など、詳しくお話してきました。 長く使い続けたいエコキュートなので、現時点で生じている何らかのトラブルに、当コラムが少しでも助けになれば幸いです。 自分で対処できないと感じられたときや、すぐに不具合が再発するときは、修理や交換の時期かもしれません。 その際はエコキュートの使用年数や故障具合を見て、エコキュートの修理や交換を検討してみてください。

この記事を書いたのは

施工管理部 大阪施工センター長

仲井 康朗

施工管理者 仲井 康朗 です。

給湯器工事に携わって10年。日々エコキュートの施工管理を行う傍ら、お客様にエコキュートの情報をお伝えする当ブログの監修もしています。

保有資格

  • 北海道 / ⻘森県 / 第二種電気工事士免状 第 164447号
  • 液化ガス設備士免状 大阪府 142762005【LPG】
  • ガス簡易内管施工士資格証 15990024【都市ガス】
  • ガス可とう管接続工事監督者講習修了証 27130129【都市ガス】県 / ⼭形県 / 島根県 / 沖縄県

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