エコキュートのお湯、370Lだと足りない?不足させない方法や選び方

この記事の監修者

施工管理部 大阪施工センター長

仲井 康朗

エコキュート工事の施工管理歴10年。

現場経験の知識を活かし、当ブログの記事監修を担当。

保有資格を見る

  • 第二種電気工事士
  • 液化ガス設備士(LPG)
  • ガス簡易内管施工士
  • ガス可とう管接続工事監督者

370Lのエコキュートを検討している方の中には、「お湯が足りないんじゃないか」と不安な方もいるのではないでしょうか。
特に4人家族は、370Lと460Lどちらのエコキュートを選べば良いか迷いがちです。

タンク容量370Lのエコキュートは、3~4人家族向けのサイズとなります。
5人家族でも、使い方次第では370Lのエコキュートで足りることもあります。

この記事では、貯湯タンク容量370Lのエコキュートの、お湯が足りないときの原因や対処法等について、詳しくご紹介します。

370Lのエコキュートは何人家族まで使える?

370Lのエコキュートは3~4人家族向けです。
3人家族ならお湯切れしづらく、4人家族も節水に少し気を遣えば問題ないサイズとなります。

5人以上でも、使い方次第では370Lで足りる家庭もあります。
ただし、お風呂はシャワーだけで済ませる、節水意識が高い、洗面所や台所ではお湯を使わない、などの意識が必要となります。
そのため、多めにお湯を使いたい4~5人家族は、460Lのエコキュートを選ぶのがおすすめです。

370Lのエコキュートで使える湯量の目安は?

370Lのエコキュートで使える湯量は、750Lが目安です。

370Lではなく750Lのお湯が使用できるのは、水道水と混ぜて使うためです。
貯湯タンク内には約65~90℃のお湯が貯められています。使用の際は、水道水と混ぜて、温度調整をしてからシャワーや浴槽へと供給します。そのため、倍近いお湯が使えるようになっているのです。

ただし、沸き上げる湯量を減らす設定になっていると、使えるお湯は750Lより少なくなります

家族人数別の使用湯量の目安

家族人数を考慮した使用湯量の目安は、下記の通りです。

スクロール

使用シーン3人家族4人家族5人家族
浴槽お湯張り※1180L180L180L
シャワー※2240L320L400L
洗面所や台所、手洗い等※3105L140L175L
足し湯※460L
 
80L60L
合計585L720L815L

370Lサイズ

(湯量目安750L)で
足りるか

足りる

750L - 585L
= 165L

ギリギリ

750L - 720L
= 30L

足りない

750L - 815L
= -65L

※1 浴槽1回のお湯張りに約180Lを想定(浴槽200Lに9割のお湯張り)。
※2シャワーは一人あたり約80Lを想定。
※3一人あたり35Lを想定。
※4足し湯は約20L、3人家族で3回、4人家族で4回使うと想定。

3人家族であれば、よほど使いすぎない限り、370Lでお湯が足りなくなるケースは少ないでしょう。
4人家族以上では、お湯の使い方次第で不足するケースがあります。
例えば、朝晩の入浴や台所での洗い物等でお湯をよく使うのであれば、370Lのエコキュートでは足りないかもしれません。
上の表を参考に、日々の使用量を計算し、370Lで足りるか確認してみましょう。

370Lのエコキュートでお湯が足りなくなる原因

今までは370Lで足りていたのにお湯切れするようになった、または370Lにしたいからお湯切れしないよう使いたい場合、どのようなことに気を付けるとよいでしょうか。
お湯が足りなくなる原因を解説します。

冬場でシャワーや湯船に浸かる時間が延びた

特に冬場は、家族一人ひとりの入浴時間が延びたことが、お湯が足りなくなる原因と考えられます
秋冬のような寒い時期に入ると、入浴時間が延びがちです。冷えた体を温めるためにシャワーを浴びすぎてしまうこともあります。

また、寒い時期は湯船に浸かる時間が心地良く感じやすく、長湯しがちです。
寒い時期は浴槽のお湯も冷めやすく、足し湯や追い焚きで温めるため、それによってお湯が足りなくなることもあります。

沸き上げの設定が合っていない

リモコンからエコキュートの設定を変えた場合、設定が合っておらず、お湯が足りなくなっている可能性もあります

エコキュートには、コロナの「おまかせ省エネ」や、三菱の「おまかせ」等、節約に向いた設定(運転モード)が用意されています。
これらの設定を使うと、エコキュートが日々の使用湯量を学習して、無駄なく使い切れる量を沸き上げるモードに切り替わります。
結果として沸き上げる湯量が控えめになり、お湯が足りなくなることが起こり得ます。

お湯を使う人数やライフスタイルが変わった

お湯を使う人数が増えたことも、原因かもしれません
例えば、

  • 両親や義両親を泊めることが増えた
  • 子供が生まれた
  • 来客が多くなった

などがあれば今まで以上にお湯を使います。
370Lのエコキュートは3~4人家族向けのため、人数が5人以上になると、お湯が足りなくなりがちです。

また、パート勤務の時間が変わった、リモートワークが増えた、健康のために湯舟につかる頻度が増えた等、ライフスタイルの変化も影響があります
家にいる時間が増え、お湯を使う機会も増えたのであれば、お湯が足りなくなる原因につながります。

370Lのエコキュートでお湯が足りないときの対処法

  • お湯の無駄遣いを減らす
  • 間隔をあけず入浴する
  • エコキュートの設定を変更する
  • 太陽光発電システムを導入する
  • エコキュートの性能・機能を見てから購入する

お湯の無駄遣いを減らす

即効性のある対策としては、お湯の無駄遣いを減らすことが挙げられます
例えば、足し湯や追い焚きを控えてみましょう。
貯湯タンクから浴槽へとお湯を供給する足し湯はもちろん、貯湯タンク内の湯温を移す追い焚きも、使えるお湯を減らしてしまいます。
お湯を出しっぱなしにしないよう、普段から意識するのも良いと思います。

また、節水用のシャワーヘッドに買い替えるのも有効な対策です。
シャワー内部で水圧が高めてから放出するため、水量が下がったことを実感しづらいはずです。

間隔をあけず入浴する

他の対策としては、他の人と間隔をあまりあけず入浴してみてください
入浴の間隔が空くと、浴槽のお湯が冷め、足し湯や追い焚きが増えてしまうためです。
また、自動保温機能が有効になっていると、誰も入浴していない間にも追い焚きがされ、お湯が減ってしまいます。

エコキュートの設定を変更する

お湯が足りなくなりがちなら、給湯温度や沸き上げ設定にも目を向けてみてください

給湯温度は、夏場50℃、冬場60℃に設定するのがおすすめです。
給湯温度が高ければ、サーモスタット混合水栓に到達するまでの間に放熱しづらく、シャワーの出し始めに捨てるお湯の量も少なくなります。
給湯温度を高くしていても、サーモスタット混合水栓側でぬるめに調節しておけば、混ぜる水道水の量は増えるため、火傷のような問題は起きづらいはずです。

温度に関する節約術に関しては、「なぜ給湯温度は50℃が最適なの?おすすめの温度設定から節約術まで解説!」のコラムも参考にしてみてください。

また、沸き上げ設定の見直しもおすすめです。
貯湯タンクには約65~90℃のお湯が入っており、水道水と混合して使います。
運転モードを「たっぷり」「多め」「満タン」等に設定することで、お湯を切らしにくくなります。

太陽光発電システムを導入する

お湯が足りなくなるのであれば、太陽光発電システムの取り付けも検討してみましょう
太陽光発電システムとエコキュートを組み合わせれば、夜間と日中で沸き上げが可能になります。
夜間に作ったお湯は午前中の家事に、日中に作ったお湯は夕方から夜の入浴に、等分けてお湯を使えるため、お湯が不足しづらくなります。

近年は、太陽光発電システムとの連携を前提とした「おひさまエコキュート」も販売されています。
おひさまエコキュートの解説や詳細は、「おひさまエコキュートとは?メーカー別の特徴・価格の違いを徹底解説!」のコラムも参考にしてみてください。

エコキュートの性能・機能を見てから購入する

これからエコキュートの設置や交換をおこなう方は、エコキュートの性能や機能をしっかり確認してから購入に進んでください
お湯切れを防ぐ上で見ておきたいのは、下記の2つです。

  • 貯湯タンクの断熱性能
  • 残り湯の熱回収機能の有無

貯湯タンクの断熱性にこだわったエコキュートであれば、タンク内のお湯が冷めにくく、実質的に使用できるお湯がの増加につながります。
エコキュートの貯湯タンクに溜められたお湯は、時間経過で少しずつ冷めていきます。
タンク内の湯温が低ければ、温度調整のために混ぜる水道水の量が減ります。つまり、貯湯タンク内のお湯を多量に消費しなければなりません。

また、浴槽内の残り湯から熱を回収する機能が付いたエコキュートであれば、貯湯タンク内のお湯を温め直すことが可能です。

370Lでお湯が足りないときに起こる問題

  • 都度沸き上げを行う必要がある
  • 給湯にかかる電気料金が増える
  • 残湯量を気にしなければならない

都度沸き上げを行う必要がある

エコキュートは貯湯式の給湯器のため、貯湯タンク内にあるお湯を使い切ったら、その都度沸き上げを行う必要があります
お湯が足りなくなると自動的に沸き増ししてくれる機種もありますが、そうでない場合は、手動で沸き増ししなければなりません。
沸き上がるまでの待機時間等に、不便を感じることがあるはずです。

給湯にかかる電気料金が増える

頻繁にお湯がなくなるということは、給湯にかかる電気料金が増えるということでもあります
夜間のように電気料金が安い時間帯でお湯を沸き上げることが、エコキュートを使った節約の近道です。
しかし、お湯が足りないことが増えれば、日中などの電気料金が高い時間帯でも沸き増しが必要になり、電気料金が増えてしまいます。

残湯量を気にしなければならない

残湯量を気にして使う必要があることも問題といえます
バスタイムを存分に楽しみたい、急に使用量が増える日がある、お子さんなどがいて使用量をコントロールすることが難しい、などの事情があれば、お湯の量がギリギリであることには大きなデメリットがあるといえます。

460Lのエコキュートに交換もおすすめ

上記の対処法を試しても、頻繁にお湯が不足してしまうようであれば、460Lのエコキュートに交換するのがおすすめです。

460Lのエコキュートであれば、使える湯量の目安が932Lに増えます。
360Lのエコキュートで使える湯量目安の約1.24倍にあたる量となりますので、余裕が出てくるはずです。
設置したエコキュートが、寿命といわれる10年に差し掛かっているのであれば、460Lのエコキュートへの交換を検討してみてください。

また、エコキュート交換や購入の際は、補助金を申請できます。中でも注目は国の補助金制度「給湯省エネ」です。
国の「給湯省エネ2026事業」により、エコキュート交換で7万円~最大10万円の補助金が受け取れます。 (電気温水器の撤去でさらに+2万円

  • 対象: 省エネ性能+ネット接続対応機種、おひさまエコキュート等
  • 注意: 予算上限に達し次第終了
  • 申請: 当店のような登録事業者が代行します

詳しい条件や対象機種はこちらで解説しています。ぜひご参照ください。
【知らなきゃ損!】2026年から使えるエコキュート補助金は?併用でさらにお得に

ただし、申請は「給湯省エネ事業」に登録している業者にのみができます。
そのため、交換するエコキュートと同時に、交換を依頼する業者もしっかり選ぶ必要があります。

当社急湯デポは「給湯省エネ事業」登録事業者です。15年間で設置・交換実績10万件超、補助金申請実績は累計1万で、信頼と実績を積み重ねてまいりました。
エコキュ-トの交換をお考えでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。

370Lと460Lのエコキュートの違い、メリットデメリット

木の人形が積み木を積んでいる。「Demerit」と書かれた積み木は床に置いてあり、他の積み木や本の上に「Merit」と書かれた積み木が積まれている。

本体価格の差

370Lのエコキュートと460Lのエコキュートでは、本体価格に差があります
ただし、工事費込みでも、2~5万円程度の差です。
数十万円のような大きな差ではなく、業者によっては分割払いに応じてくれることもあります。
本体の価格差よりも、沸き上げにかかる電気代が高くつくほうがほとんどです。
本体価格を気にして小さめのサイズを選ぶのは、あまり得策ではないと言えるでしょう。

電気料金の差

370Lのエコキュートと460Lのエコキュートを比べると、電気料金にも差が生まれます
貯湯タンクが大きくなったことで、電気料金に影響する年間給湯保温効率が、0.1~0.2程度下がることがあるためです。
年間給湯保温効率が0.1違えば、年間で約1,000円の差が生まれます。
ただし、電気料金が高い日中に頻繁な沸き増しを行う方が、電気料金は高くなりがちです。
そのため、370Lでお湯の不足を感じているのであれば、460Lに交換する価値は十分にあるといえます。

年間給湯保温効率についてより詳しくは、「エコキュートの年間給湯保温効率とは?メーカー別に数値を比較!」のコラムも参考にしてみてください。

サイズ・重さの差

370Lのエコキュートと460Lのエコキュートでは、サイズや重さに差があります
主に貯湯タンクユニットの設置に影響があります。
370Lと460Lで幅や奥行はほとんど変わりませんが、高さがあるため、貯湯タンクユニットの設置スペースに注意が必要です。

マンションのような集合住宅にお住まいの場合は、重さにも注意が必要です。
貯湯タンク容量が増えて重たくなっているため、床が耐えられないといった理由から、設置できないことがあるかもしれません。
また集合住宅では、設置しやすい薄型やローボディタイプ等を選びたいところです。しかしメーカーによっては、460Lの薄型やローボディタイプは少なめです。

370Lや460Lでおすすめのエコキュート

当社で人気の高いエコキュートをご紹介します。

パナソニック HE-S37LQS/HE-S46LQS

「HE-S37LQS」と「HE-S46LQS」は、一般地向け高圧フルオートです。
180kPaという十分な給湯圧力を持ち、真空断熱材が使われ、年間給湯効率も3.5という平均的な数値を備えています。
また、「スマホでおふろ」というアプリとの連携機能や、節約向けの機能の「AIエコナビ」、「配管洗浄」といった便利機能を備えています。
リーズナブルなスタンダードクラスのエコキュートであるのに加え、給湯省エネ2026事業の対象機種でもあり、お得に設置・交換できます。

スクロール

型番HE-S37LQSHE-S46LQS
急湯デポ価格
(商品価格+交換工事費用
+廃棄費用込み)
税込326,000円
※補助金適用後価格
税込348,000 円
※補助金適用後価格
貯湯タンク容量370L460L
貯湯タンクユニットの形状角型角型
給湯圧力180kPa180kPa
給湯タイプフルオートフルオート
年間給湯保温効率3.53.5
参考 パナソニック「エコキュート総合カタログ」

※情報は2026年5月現在のものです。

三菱 SRT-S377/SRT-S467

「SRT-S377」と「SRT-S467」は、一般地向けSシリーズのエコキュートです
高圧力型のエコキュートで、180kPaの水圧でシャワーを楽しめる他、湯はりから保温・たし湯まで自動の「フルオートW追い焚き」に対応しています。
きれいなお湯をキープする「キラリユキープPLUS」や、風呂配管を自動洗浄してくれる「バブルおそうじ」等、ハイグレードらしい快適・便利機能が付いている点も魅力です。
断熱性の高い真空断熱材とウレタンをタンクに使用しており、3.8という高めの年間給湯保温効率を備えています。
給湯省エネ2026の対象機種でもあること等、メリットが多い機種といえます。

スクロール

型番SRT-S377SRT-S467
急湯デポ価格
(商品価格+交換工事費用
+廃棄費用込み)
税込329,000円
※補助金適用後価格
税込351,000円
※補助金適用後価格
貯湯タンク容量370L460L
貯湯タンクユニットの形状角型角型
給湯圧力180kPa180kPa
給湯タイプフルオートフルオート
年間給湯保温効率3.83.8
参考 三菱電機「家庭用エコキュート 総合カタログ」

※情報は2026年5月現在のものです。

ダイキン EQX37ZFV/EQX46ZFV

「EQX37ZFV」と「EQX46ZFV」は、一般地向けXシリーズのエコキュートです。
パワフル高圧に対応したダイキンエコキュートの最上位シリーズで、330kPaという、かなり高めの水圧でのシャワーを楽しめます。
また、お湯張りも早めた「快速お湯張り」が利用でき、UVによってお湯の清潔を保つ「おゆぴかUV」や、浴槽のお湯を好みの温度に調整できる「温浴タイム」等、様々な便利・快適機能を備えます。
給湯省エネ2026事業の対象機種でもあるため、詳しくはお問い合わせください。

スクロール

型番EQX37ZFVEQX46ZFV
急湯デポ価格
(商品価格+交換工事費用+
廃棄費用込み)
税込417,000円
※補助金適用後価格
税込439,000円
※補助金適用後価格
貯湯タンク容量370L460L
貯湯タンクユニットの形状角型角型
給湯圧力330kPa330kPa
給湯タイプフルオートフルオート
年間給湯保温効率3.73.7
参考 ダイキン「家庭用ヒートポンプ給湯機 総合カタログ」

※情報は2026年5月現在のものです。

まとめ

370Lのエコキュートは、3~4人家族向けで、約750Lものお湯が使用可能です。
お湯の使用量が多い4人家族や、5人以上の家族ではお湯が不足するかもしれません。
その場合は、460Lのエコキュートに買い替えるのがおすすめです。

急湯デポは、15年間で設置・交換実績10万件超で、信頼と実績を積み重ねてまいりました。リーズナブルな工事費込み価格でエコキュートの特急交換を承っています。
370Lエコキュートから早く買い替えたい方、急にエコキュートが壊れてしまった方にも、すぐにご対応いたします。
エコキュートの交換の際には、ぜひお気軽にご相談ください。

関連記事