エコキュートを長持ちさせるメンテナンス・掃除方法を紹介!
今回は、エコキュートを長持ちさせるメンテナンス・掃除方法について解説します。
エコキュートのメンテナンスは、清潔なお湯が使えるだけでなく、寿命を延ばすことにつながるといったメリットもあります。ぜひ、定期的に行いましょう。
メンテナンスと聞くと、難しそうなイメージを抱くかもしれませんが、難しいことは一切ありません。ぜひチェックしてみてください。
エコキュートのメンテナンスは故障防止に必須!
まずはメンテナンスの必要性について確認していきましょう。実際のところ、エコキュートはメンテナンスしなくても使い続けられます。
しかし、一部の部品が消耗した状態のまま使用していると、別の部分に負荷がかかり、故障につながるリスクもあります。エコキュートを長持ちさせるために、メンテナンスは必須だといえるでしょう。
エコキュートは、光熱費を抑えられる優れた製品です。
定期的にメンテナンスをおこない、いつでも最高のパフォーマンスを発揮できる状態にしておくことが大切です。
メンテナンスしないとエコキュートにどのような影響があるでしょうか?
エコキュートのメンテナンスをしていないと?
- 不衛生なお湯が出てくる
- 故障の原因になる、寿命を早める
- 消耗部品の劣化が早まる
- 水道代や電気代が余計にかかる
不衛生なお湯が出てくる
エコキュートの中で、浴槽フィルターや風呂配管は汚れやすい部分です。
放置していると、湯垢や皮脂などの汚れが混ざった、不衛生なお湯を使うことになってしまいます。
新しくお湯張りをしたばかりなのに、浴槽に汚れが浮いていたり、お湯の色が変だったり臭かったりということがあり得るのです。
家族の健やかな生活を維持するためにも、浴槽フィルターや風呂配管は定期的に行うことをお勧めします。
故障の原因になる、寿命を早める
エコキュートの一般的な寿命は約10~15年が目安といわれており、電化製品の中でも丈夫にできているといえます。
しかし、メンテナンスせずに使い続けると、故障の原因になり、寿命を早めてしまうでしょう。
一部を修理しても、既に他の部分に負荷がかかっていれば、その部分も近いうちに修理という悪循環になり得ます。
エコキュートは高価な製品ですから、少々手間に感じたとしても、こまめにメンテナンスをした方が経済的だといえます。
エコキュートが故障したのかな?と思ったら「すぐ解決!エコキュートの故障症状・原因や寿命、修理や交換費用まで徹底解説」の記事をチェックしてみてください。
消耗部品の劣化が早まる
エコキュートに使用されている部品には、消耗部品も含まれています。
例えば、パッキンや逃し弁、ポンプ類が消耗部品とされており、おおよそ3年で劣化が始まります。
メンテナンスをせずに放置すると、汚れや負荷などにより、消耗部品の劣化も早めてしまうでしょう。
消耗部品は保証範囲に含まれていないことが多く、余計な出費につながってしまいます。
水道代や電気代が余計にかかる
エコキュートに何らかのトラブルが起こっているにもかかわらず使用し続けてしまうと、スムーズに稼働できなくなります。
余計な動作が増えたり、水漏れを起こしていたりすると、水道代や電気代が余計にかかってしまうケースもあるでしょう。
エコキュートのメンテナンスが必要になる箇所は?
では、エコキュートのメンテナンスは、どの部分に対して行うのでしょうか。
メンテナンスをおこなう箇所としては、下記の7箇所が挙げられます。
- 貯湯タンクの清掃
- 浴槽フィルターの清掃
- 風呂配管の清掃
- 漏電遮断器の動作確認
- 逃し弁の動作確認
- 水漏れの点検
- 凍結防止の確認
こうしてみると「メンテナンスする箇所が多くて面倒そう……」「きちんとできるか不安……」という方もいるかもしれません。
各箇所のメンテナンス方法については後述しますが、それぞれ難しい作業ではありません。
汚れを取り除いたり、安全に稼働しているのかをチェックしたりといった作業がメインになるので、安心してください。
エコキュートのメンテナンス方法
エコキュートのメンテナンスは、メーカーや各製品によって細かな方法が異なります。
メンテナンスの際は、取扱説明書やメーカーのホームページを参考にしながら行ってください。
今回は例として、ダイキン製エコキュートのメンテナンス方法をご紹介します。
貯湯タンク内の掃除
エコキュートの貯湯タンクには、水に含まれるミネラルや不純物などが沈殿物として溜まることがあります。
そのため、メーカーによっては、定期的な水抜きメンテナンスを推奨しています。
実際のメンテナンス方法は下記です。
1.漏電遮断器を「OFF」にして、給水止水栓を閉める ※給水配管の途中に給水止水栓が設置されています。 |
2.逃し弁レバーを上げる |
3.排水栓を「排水」側に合わせて、約2分間排水をおこなう ※約2分でタンク底の汚れが押し流されるため、全量排水する必要はありません。 また、排水栓が2箇所取り付けられたタイプもあります。 |
4.排水が終わったら排水栓を「通常」側に戻して、給水止水栓を開ける |
5.排水ホースからお湯(または水)が連続的に出るまで待つ ※空気の混じったお湯ではないことを確認しましょう。 |
6.逃し弁レバーを下げ、漏電遮断器を「ON」にする |
このような手順で、貯湯タンクの内部に溜まった沈殿物を排出します。
その際は、熱湯でヤケドするおそれがあるので注意が必要です。
貯湯タンクの水抜きメンテナンスは、ダイキン製エコキュートだと、半年に1回が推奨されています。
他メーカーでも、長期不在時の対策として行うことがあるため、方法を覚えておくと安心です。
浴槽フィルターの掃除
浴槽フィルターのメンテナンスは、浴槽のフィルター部分を取り外すところからスタートです。
1.フィルターをゆるめて取り外す |
2.取り外したフィルターを水洗いする |
3.汚れがひどい場合は、バスブラシや使わなくなった歯ブラシなどで擦って取り除く |
4.フィルターを再び取り付けて完了 |
フィルターに汚れが詰まると、浴槽内の水を清潔に保てなくなります。
また、エコキュートに負担がかかり、正常に運転できなくなる可能性もあります。
時間がかかるメンテナンスではないため、風呂掃除と一緒に定期的に行うと良いでしょう。
※エコキュートの製品によっては、浴槽フィルターがついていないタイプもあります。
風呂配管の掃除
風呂配管の洗浄は、メーカーや製品にもよりますが、ダイキンではフルオートタイプのみ発生する作業です。
風呂配管のメンテナンス手順は下記になります。
1.浴槽にお湯を張り、洗浄剤を投入する |
2.リモコンのメニューから「風呂配管洗浄」を選び、開始を選択 |
3.「風呂配管洗浄」終了後に、浴槽のお湯を抜く |
4.風呂接続アダプター(循環口)の10センチ上まで、浴槽にすすぎ用の水を張る |
5.リモコンから再び「風呂配管洗浄」を選び、配管内を約15分間すすぐ |
風呂配管の洗浄は、エコキュートの機能が自動で行ってくれます。
そのため、洗浄剤を用意する以外の手間はほとんどかかりません。
メンテナンスの頻度としては、半年に1回程度が推奨されています。
漏電遮断器の動作確認
漏電遮断器は、万が一の際に火災や漏電を防ぐ大切な装置になっています。
漏電遮断器のメンテナンス方法は下記です。
1.漏電遮断器のテストボタンを押す |
2.漏電遮断器が「OFF」になっていることを確認 ※「OFF」にならない場合はメーカーや業者に確認しましょう。 |
3.漏電遮断器を「ON」に戻す |
テストボタンを押し、漏電遮断器がきちんとOFFになるようであれば、正常に作動しています。
何か起こった際も、きちんと作動し、火災や漏電を防いでくれるはずです。
漏電遮断器の動作確認は、半年に1回の頻度が推奨されています。
逃し弁の動作確認
逃し弁は、圧力を調整し、水漏れを防ぐ大切な部分です。
きちんと作動するのか、定期的に確認する必要が生じます。
逃し弁の動作確認の流れは下記です。
1.貯湯タンク上部のカバーを開き、逃し弁レバーを上げる |
2.排水ホースからお湯(または水)が出ることを確認する |
3.逃し弁レバーを下げ、カバーを戻す |
逃し弁を上げたときに限り、お湯または水が出る仕組みとなっています。
元に戻してもお湯や水が出てくるようであれば、メーカーや業者に確認しましょう。
逃し弁の動作確認は、半年か1年に1回行えば十分です。
水漏れの点検
水漏れが起きていると、水道代が上がったり、上手く光熱費が節約できなかったりと問題が起こりえます。
エコキュートから水漏れが起こっていないか点検する手順は下記です。
1.沸き上げを行っていないことを確認 |
2.リモコンでも「沸き上げ」表示が消灯しているかチェック |
3.排水ホースからお湯(または水)が出ていないことを確認する |
お湯や水がポタポタと出ている場合は、逃し弁レバーが下がりきっていない可能性があります。
逃し弁レバーを数回上下に動かして、問題がないか確認してください。
それでも止まらない場合は、メーカーや業者に連絡して修理の手配をしましょう。
また、排水管や排水ホース、排水は高温になっていることもあるので、絶対に手で触れないように注意が必要です。
水漏れの点検頻度としては、半年に1回以上が推奨されています。
エコキュートの水漏れや修理代に関しては「エコキュートの水漏れ原因5選!原因、対処方法や修理代について」で詳しく説明していますのでチェックしてみてください。
凍結防止の確認
寒い地域にお住まいだと、エコキュートの凍結が心配です。
凍結すると、エコキュートにつながる配管が破損したり、リモコンにエラーコードが表示されたりします。
お湯が出なくなり、凍結が溶けた後には配管から水漏れを起こすなど、トラブルが発生するリスクが高まります。
実際に凍結してしまう前に、防止の処置をおこなうことが大切です。
外気温が0度を下回るようであれば、凍結防止の処置をおこないましょう。
凍結防止処置の手順としては、下記になります。
1.漏電遮断器を「ON」にする ※風呂・ヒートポンプ配管の凍結防止が目的です。 |
2.リモコンの温度を「水」に設定後、蛇口を少し開けて少量の水を流し続ける ※1分間に200ml程度が理想です。給水・給湯配管の凍結防止を目的としています。 |
3.風呂接続アダプター(循環口)から10センチ上まで、浴槽に水を張る ※風呂配管の凍結防止となります。 |
この他にも「除雪対応ファン」のある製品の場合は、設定を「入」にします。
この操作によって室外ユニットのファンが回転し、凍結を防止してくれるでしょう。
エコキュートの凍結に関しては「冬は要注意!エコキュートが凍結したら?対処方法や防止方法を解説」で詳しく説明してますのでチェックしてみてください。
自分でメンテナンスするのが不安なときには業者に依頼
「正直、これまで一度もメンテナンスをしたことがない」「エコキュートのメンテナンスは大切だと理解できたけれども、自分でする自信がない」といった方もいるかもしれません。
とくに何の問題なくエコキュートが使用できていると、メンテナンスや清掃に関しては、つい後回しにしてしまいがちです。
自分でメンテナンスすることに不安がある場合は、業者に依頼するのも良いでしょう。
エコキュートの清掃や修理点検を専門にしている業者もあるため、相談してみると良いかもしれません。
初回のみ業者に依頼し、おおよその手順を覚えたのならば、次回からは自分でメンテンナンスしてみるといった方法もお勧めです。
エコキュートの寿命は10年ほど!メンテナンスと同時に交換も検討しよう
こまめにエコキュートのメンテナンスをおこなっても、10年ほどで寿命が近づいてきます。
メンテナンス時に不具合が見つかったのであれば、エコキュートを購入して何年経っているか確認しましょう。
寿命が近いエコキュートだと、一部を修理してもまた別の箇所に不具合が起き、修理費がかさむ可能性があります。
10年近く経っているエコキュートであれば、修理ではなくエコキュートの交換も検討してみてください。
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まとめ
今回はエコキュートを長持ちさせるメンテナンス・掃除方法について、解説しましたが、いかがだったでしょうか。
エコキュートのメンテナンスをおこなうことで、清潔に利用できるだけでなく、寿命を延ばすことにもつながります。
数ヵ月に1回や半年に1回など、推奨されている頻度があるので、定期的にメンテナンスをおこないましょう。
メーカーによっては、メンテナンスや清掃方法を、動画でも公開しています。
スマートフォンやタブレットで再生しながら、メンテナンスをおこなうのも良いかもしれません。
急湯デポは、エコキュートの買い替えや交換の専門業者です。
エコキュートの買い替え・交換の際には、ぜひご相談ください。