【エコキュート交換工事施工例】石川県鳳珠郡穴水町~被災地で転倒したタンクを交換&三菱「SRT-S466」を設置~

エコキュート交換工事の様子や、それにまつわるトラブル事例を紹介するこのコーナー。今回紹介するのは、石川県鳳珠郡穴水町にお住まいのT様邸で行った交換工事の様子。能登半島地震により転倒したタンクを交換しました。

<交換工事概要>

【交換前設置EQ】

メーカー:三菱

システム型式:SRT-HP46WX7

貯湯ユニット型式:SRT-HPT46WX7-E1

ヒートポンプユニット型式:SRT-HPT46WX7-E1

リモコン型式:RMC-KD7/RMC-BD7

製品タイプ:角型 > フルオート > 標準圧 > 460


【交換後EQ】

メーカー:三菱

システム型式:SRT-S466

貯湯ユニット型式:SRT-ST466

ヒートポンプユニット型式:SRT-MU516-S

リモコン型式:RMCB-F6SE-T

製品タイプ:角型 > フルオート > 標準圧 > 460

目次

地震で転倒したタンクを交換

今回交換工事に訪れたのは、石川県鳳珠郡穴水町。石川県の能登半島中央に位置する町で、令和6年元旦におきた能登半島地震では道路損壊や土砂崩れなど多くの被害を受けたエリアです。交換工事のご依頼を頂いたT様のご自宅は、大きな工場の裏にある一軒家。

家屋周りの通路は広々としていて搬入経路の確保は容易ですが、地震の影響でタンクが倒れてしまっていました

今回地震の揺れにより転倒してしまったのには、タンクを設置した施工業者による施工不良も原因の一つにあります

この画像をよく見てみると、ナットがそのまま残っているのがわかります。通常、このナットを残してアンカーが抜けることはありません。

通常エコキュートのタンク脚は、L型の座金の上にワッシャーとナットを使って固定します。しかし今回のタンクはL型の座金が使われておらず、ワッシャーのみで固定されていました。そのため大きな揺れにより写真のようにワッシャーが曲がってしまい、タンク脚がすっぽ抜けて転倒してしまったようです。

本来設置すべきL型座金を使用して設置していれば、転倒しなかった可能性もあると思います。このように残念ながら適当な施工を行う業者もあるので、エコキュートを設置する際は信頼できる施工業者を選ぶことが大切です

水道の給水配管も折れてしまっていたので、こちらから交換対応していきます。

じつはT様のご自宅があるエリアは地震直後から断水が続いており、ようやく解除されたのでエコキュートを交換してほしいというご連絡を頂いて、今回は緊急部隊を結成して施工に駆けつけました。当社代表自らが現場に駆けつけ工事を行った様子もブログで紹介しています。

既設のエコキュートは、三菱の「SRT-HP46WX7」。2012年に発売された角型フルオートタイプのエコキュートです。今回は補助金を活用して、新しいエコキュートに交換します。

三菱「SRT-S466」を設置

まずは倒れたタンクを解体しながら撤去し、基礎や配管を整えます。

再び転倒することがないように、しっかりとアンカーボルトを打ち込んで脚部をセット。新しいタンクを運び入れて、配管や配線を繋いでいきます。

ヒートポンプは架台の上に設置し、同様に配管を繋ぎ合わせます。

漏電対策のためのアース工事を行い、浴室や室内のリモコンを交換。さらに試運転を行って、問題なく稼働することが確認できたら施行完了です。

新たに設置したのは、三菱の「SRT-S466」。ご依頼頂いたT様には、ようやくお風呂に入れるようになってとても嬉しいと大変喜んで頂くことができました。当社では転倒したタンクや被災地の交換工事にも可能な限り対応しています。お困り際はぜひ一度ご連絡ください。

【製品寸法】

2160mm × 幅630mm × 奥行き760mm

関連記事