【76%減!?】エコキュートの電気代は高い?電気代を節約する8つのポイントを紹介

<本記事はこのような方にお勧め>

  • エコキュートを導入しているけど、電気代が高い。 
    これが平均的なの?安くするポイント、節約術を知りたい方
  • エコキュートの買い替えを検討しているけど、電気代は本当に安くなるの? 
    どのくらい電気代が安くなるか知りたい・比較したい方

電気代は毎月かかるものですから、できるだけ安く抑えたいですよね。 
電気温水器からエコキュートに切り替えたところ、月々の電気代が約13,100円(年間157,200円)から約3,100円(年間37,200円)に節約できた例もあります。 
この例では、76%という大幅なコストカットになりました。

一方で、「思ったより節約にならなかった……」という方もいます。 
エコキュート最大のメリットは、電気代の節約です。 
もしかしたら使用方法に問題があるかもしれませんので、ぜひ見直してみましょう。

今回はエコキュートの電気代目安や、エコキュートに変えるとどのくらい電気代が安くなるのか?また、電気代が高くなる原因や節約術、電気代に関するお客様の声(口コミ)まで幅広くまとめています。 
まずは電気代の目安からチェックしてみてください。
 

エコキュートを最大限活かす料金プランについて知りたい方はこちら

目次

エコキュートの電気代の目安は?

1ヵ月の電気代は?

1ヵ月の電気代平均は約3,050円ですが、季節によって増減することがあります。
気温や水温が低い冬季は、お湯を沸かすのに時間がかかるため、電気代が高くなりがちです。
一方、夏は気温が高いため少ないエネルギーで沸き上げられ、電気代が下がる傾向にあります。
こうした季節変動はあるものの、年間を通して見ると電気代はおおむね一定に落ち着くケースが多いです。

また、地域によっても差が出ます。
たとえば、電気代が安くなりやすい関西・九州電力エリアは約1,700円。北海道電力エリアは高くなりやすく、月平均約4,800円となります。

年間の電気代は?

年間の電気代平均は、約36,600円です。 
ご家庭の給湯にかかるコストが上記を大きく上回っている場合は、エコキュートに切り替えることでコストダウンが期待できるかもしれません。

季節ごとの電気代

使用状況にもよりますが、エコキュートの沸き上げにかかる電気代は、季節ごとに違いが出ます。
大きく変わるのは夏季と冬季です。
冬季は、水温が低い状態からお湯をつくる必要があり、さらにお湯の使用量が多いことから、沸き上げ回数が多くなりがちです。
ただし、年間を通して電気代は平均化されるため、あまり深刻に捉える必要はないでしょう。

冬の節約方法が気になる方は、「故障に電気代高騰…冬場はエコキュートの大敵!?乗り切るために必要なこと」の記事もチェックしてみてください。

時間帯別の電気代

エコキュートの電気代は、従量電灯の電気料金プランを契約しているのであれば、どの時間に使用しても変わりません。
一方、時間帯別電灯の電気料金プランを契約していれば、夜間の電気代を安くすることが可能です。
電気料金プランにもよりますが、具体的には、下記のように電気代の違いがあります。

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地域昼間の料金単価(1kWh)夜間の料金単価(1kWh)夜間時間帯電気料金プラン(出典)
北海道電力エリア37.93円28.99円午後10時~午前8時エネとくスマートプラン
東北電力エリア34.79~50.11円27.27円午後10時~午前8時よりそう+ナイト&ホリデー
北陸電力エリア33.80~39.87円26.98円午後8時~午前8時くつろぎナイト12 
電気料金メニュー・単価表
東京電力エナジーパートナーエリア35.76円27.86円午前1時〜午前6時スマートライフS/スマートライフL
中部電力エリア28.61~38.80円16.52円午後10時~午前8時スマートライフプラン
関西電力エリア22.80~28.87円15.37円午後11時~午前7時はぴeタイムR
中国電力エリア44.40~46.46円
(ホリデータイム30.35円)
30.35円平日午後9時~午前9時
(休日時間帯区分なし)
電化styleコース
四国電力エリア44.47円 
(休日33.78円)
33.78円平日午後11時~午前9時(休日終日)でんかeプラン
九州電力エリア18.61~27.63円14.59円・午後9時~午前7時
・午後10時~午前8時
・午後11時~午前9時
電化でナイト・セレクト
沖縄電力エリア44.37~56.54円28.79円午後11時~午前7時Eeホームホリデー

※表は2025年4月に作成されたもので、変更されることがあります。また、基本料金や割引率などは含めておりません。

エリア別の電気代の目安とお勧めプラン

表は、1ヵ月および年間の電気代目安です。
1ヵ月あたりで見ると、沖縄電力エリアなら約2,300円、北海道電力エリアでも約4,800円です。
使用方法によって多少は増減しますが、それでもかなりお得なことがわかります。

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地域1ヵ月あたりの電気代(税込)年間の電気代(税込)お勧めプラン(税込)
北海道電力エリア約4,800円約57,600円エネとくスマートプラン
東北電力エリア約4,000円約48,000円よりそう+ナイト&ホリデー
北陸電力エリア約3,500円約42,000円くつろぎナイト12
東京電力エナジーパートナーエリア約3,100円約37,200円スマートライフS/スマートライフL
中部電力エリア約2,100円約25,200円スマートライフプラン
関西電力エリア約1,700円約20,400円はぴeタイムR
中国電力エリア約3,600円約43,200円電化styleコース
四国電力エリア約3,700円約44,400円でんかeプラン
九州電力エリア約1,700円約20,400円電化でナイト・セレクト
沖縄電力エリア約2,300円約27,600円Eeホームホリデー
平均約3,050円約36,600円
出典 パナソニックエコキュート ランニングコスト

施工管理部  
大阪施工センター長  
仲井 康朗

担当者コメント

エコキュートは、深夜電力を利用して電気代を安くしています。 
表に記載した料金プランは、夜間の電気代が安いものばかりのため、お勧めです。 
しかし、お客様のライフスタイルによっては昼間の電気使用量が増えることもあるはずです。ご家庭にあった料金プラン・メーカーを選ぶことが大切と言えます。
 

一般地と寒冷地のちがいは?

一般地と、電気代がかかりがちな寒冷地で分けてみても、下記のようにお得にできます。

地域1ヵ月あたりの電気代(税込)年間の電気代(税込)
寒冷地(北海道、東北地方・信越地方など)約4,100円約49,200円
一般地(上記以外のエリア)約2,600円約31,200円
出典 パナソニックエコキュート ランニングコスト

やや電気代が高い地域でも、電力会社によっては料金プランを複数用意しています。
家族のライフスタイルに合った料金プランがないか見直してみると、より安くできるかもしれません。プランの詳細につきましては電力会社にお問い合わせください。 

なお、電気代が地域によって電気代に差があるのは、発電方法が違うためです。
発電設備や気候などでも、発電効率に差が生じます。

施工管理部  
大阪施工センター長  
仲井 康朗

担当者コメント

電気代は、一般地よりも寒冷地の方が高くなります。 
一般地でも、冬季は水温が低いために加熱に時間がかかり、電気代が上がります。寒冷地はその状態が年間を通して長く続くため、電気代に差が生まれるのです。
一部地域では、原子力発電所の停止や、火力発電に使用する燃料の高騰などが、電気代に影響を与えているケースもあります。
 

一世帯あたりの人数ではどのくらいの差がある?

スクロール

 北海道(税込)東京(税込)沖縄(税込)1人あたり(税込)
1人約2,700円約2,700円約900円約900~2,700円
2人約2,700~3,600円約2,700~3,600円約9000~1,800円約500~1,800円
3人約2,700~3,600円約2,700~3,600円約9000~1,800円約310~1,200円
4人約3,600~4,500円約3,600~4,500円約900~1,800円約230~1,120円
5人約4,500~5,400円約3,600~4,500円約900~1,800円約180~1,100円
6人約4,500~5,400円約4,500~5,400円約1,800~2,700円約310~900円
7人約5,400~6,300円約5,400~6,300円約1,800~2,700円約250~900円

施工管理部  
大阪施工センター長  
仲井 康朗

担当者コメント

1人あたりの電気代は、世帯人数によって変わります。世帯人数が2人以上であれば、1人あたりの電気代はお得になると言えるでしょう。
エコキュートは深夜に沸き上げを行うため、深夜帯が割安になる電力プランを選ばれる方が多いです。
昼間の電気代は若干割高になりますが、その分を差し引いてもエコキュートを導入された方が割安になることが多くあります。
ご家族が多い方ほど、電気代の安さを実感できるはずです。

電気温水器、石油給湯器、ガス給湯器(都市ガス)と比べて年間でどのくらい安くなるの?

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地域エコキュート電気代(税込)電気温水器電気代(税込)ガス給湯器 (都市ガス) ガス代(税込)石油給湯器ガス代(税込)
北海道電力エリア約57,600円約196,800円約110,400円約85,200円
東北電力エリア約48,000円約188,400円約104,400円約78,000円
北陸電力エリア約42,000円約166,800円約117,600円約76,800円
東京電力エナジーパートナーエリア約37,200円約157,200円約76,800円約88,800円
中部電力エリア約25,200円約100,800円約87,600円約73,200円
関西電力エリア約20,400円約87,600円約80,400円約69,600円
中国電力エリア約43,200円約176,400円約109,200円約74,400円
四国電力エリア約44,400円約193,200円約97,200円約72,000円
九州電力エリア約20,400円約85,200円約104,400円約70,800円
沖縄電力エリア約27,600円\-円約91,200円約60,000円
平均約36,600円約150,267円約97,920円約74,880円
出典パナソニックエコキュート ランニングコスト

年間の電気代(平均値)を計算し比較しても割安感があります。

エコキュート 年間平均電気代約36,600円
電気温水器 年間平均電気代約150,267円(約4,1倍)
ガス給湯器(都市ガス) 年間平均ガス代約97,920円(約2.7倍)
石油給湯器 年間平均ガス代約74,880円(約2倍

施工管理部  
大阪施工センター長  
仲井 康朗

担当者コメント

表から、エコキュートなら他の給湯器よりも電気代を抑えられることがわかります。  
とくに四国電力エリアの年間電気代は、エコキュートと電気温水器の差は約148,800円となります。エコキュートに切り替えれば、電気代の大幅な節約となるでしょう。  
まずは、お使いの給湯器と電気代の比較をお勧めします。

エコキュートの交換・買い替えでお悩みの方は一度ご相談ください

365日、土日・祝日も休まず営業中! 
お気軽にお電話ください。

0120-207-013

営業時間 10:00〜19:00

タップで発信

現在の機種の型番や設置搬入経路確認のための写真があれば正確なお見積りが可能です。

エコキュートに変えるとなぜ電気代の節約になるの?

エコキュートは、空気の熱を利用して、効率良くお湯を沸かします。  
ガスや電気のみで沸かす他の給湯機器と違い、水を一から温めることはありません。  
そのため、電気使用量を減らし、省エネや節約につなげることができるのです。  
保温性も高く、一度沸かしたお湯の温度も下がりにくくなっています。  

また、エコキュートは、電気代が安い夜間に稼働することを前提とした電気給湯器です。  
電気代が安い夜間に沸き上げて保温し、次の日に使用するため、電気代を節約することが可能です。

メーカーごとに電気代は違うの?電気代のシミュレーションはできる?

各メーカーのWebサイトより電気代をまとめました。電気代はお住まい、プラン、ご家族の人数、1日の使用湯量、機能や消費電力等によって異なります。詳細につきましては各メーカーにお問い合わせください。

スクロール

メーカー参考定価価格(税込)保証期間(本体)月々の電気代(平均)サポート窓口
ダイキン1,369,500円
EQX37YFV
1年月: 2,500円
年間: 30,010円
※関西電力試算
※EQX37XFV
(出典)ダイキン エコキュートの電気代の実態とは? 家計にやさしい運用の秘訣を徹底解説
※1
ダイキン コンタクトセンター
0120-881-081
三菱1,463,000円
SRT-P376UB
2年月: 3,483円
年間: 41,800円
※家族4人
※東京電力(EP)試算
※SRT-P376UB 
(出典)三菱エコキュート給湯光熱費シュミレーション
※2
三菱電機お客さま相談センター
0120-139-365
日立1,398,100円
BHP-FV46WD
1年月: 1,888円
年間:22,658円
※家族3~5人
※東京電力(EP)試算
※BHP-FV37UD 
(出典)日立エコキュート給湯光熱費シミュレーション 
※3
日立家電ビジネス情報センター
0120-3121-19
パナソニック1,189,100円
HE-JPU37LQS
1年月: 3,100円
年間:37,200円
タンク容量:4名向け
※東京電力(EP)試算
※HE-JPU37LQS 
(出典)パナソニックエコキュートランニングコスト 
※4
パナソニックお客様相談センター
0120-878-695
コロナ1,397,000円
CHP-HXE46AZ1
※インターホンリモコンセット付き希望小売価格
2年月:1,316円
年間:15,800円 
タンク容量:4名向け 
※東京電力(EP)試算 
(出典)コロナプレミアムエコキュート 
※5
コロナ/サービスセンター
0120-919-302

※ エコキュートの電気代はお住まい、プラン、ご家族の人数、1日の使用湯量等によって異なります。  
※1 ダイキン [ EQX37XFV ] 関西電力 はぴeタイムR 一般地での試算条件より   
※2 三菱 [ SRT-P376UB ] 東京電力エナジーパートナー スマートライフL ご家族の人数:4人 東京エリア(標準地)  
※3 日立 [ BHP-FV37UD ] 東京電力エナジーパートナー スマートライフプラン ご家族の人数:4~6人(460L)  
※4 パナソニック [ HE-JPU37LQS ] 東京電力エナジーパートナー スマートライフL タンク容量:4名向け  
※5 コロナ 東京電力エナジーパートナー 電化上手 タンク容量:4名向け

メーカーによっては電気代のシミュレーションが簡単に行えます。家族構成やお使いの給湯器の種類等を入力し、どのくらい電気代が安くなるのか試算してみてください。

メーカー電気代シミュレーション
三菱給湯光熱費かんたんシミュレーション
日立給湯光熱費かんたんシミュレーション
パナソニックエネピタ(光熱費シミュレーション)
ダイキン
コロナ

施工管理部  
大阪施工センター長  
仲井 康朗

担当者コメント

興味がある方は、表のリンクからシミュレーションをしてみましょう。  
メーカーによってデータの算出方法は異なりますが、どれも家族構成・電気会社・今お使いの給湯器の種類などを入力するだけで、簡単に電気代のシミュレーションが行えます。  
エコキュートを導入していない家庭では、電気代がかなり安くなるシミュレーション結果に、驚くかもしれません。

省エネに向いているメーカーと急湯デポで人気(販売台数の多い)のメーカーは?

上の図は、電気代が安くなるメーカーと、急湯デポで人気のメーカーを表にしたものです。  
電気代の安さだけをチェックすると、「日立」が最も省エネに向いていると言えます。人気の高さで選ぶのなら「三菱」ですが、電気代の安さと人気を両立したメーカーを探しているのなら、「ダイキン」がお勧めです。  
いずれにしても、電気代や人気だけでなく機能面も見て、自分たちの家庭に合ったメーカーから選ぶことが大切です。  

メーカーごとに特徴、機能、価格、保証などが違うので、十分に比較検討して、あなたにピッタリなエコキュートを見つけましょう。メーカーごとの違いについては別ページで解説していますので、口コミ等ぜひチェックしてください。

メーカーの比較・口コミを知りたい方はこちら

導入・交換時に注意すべきことは?

エコキュートを導入・交換する際は、価格の内訳に注意が必要です。

費用は「本体価格」「工事費」に加えて、リモコン・脚部カバー・配管部材などの付属品費用が別途必要になることもあります。
しかし、Webサイトやチラシなどでは本体価格だけが強調されており、他の費用が明記されていないケースも少なくありません。

また、現地調査や見積もりの段階で追加費用が明らかになると、「思ったより高い」と感じてもその場で断りにくいという声もあります。
そのため、契約前に本体・工事費・付属品などを含めた総額で確認・比較することが大切です。

エコキュートは補助金が使える?

エコキュートは、国や地方自治体の補助金が使えることがあります。
中でも補助額が大きいのが、国が実施している補助金制度です。
2025年4月現在は、経済産業省の「給湯省エネ2025事業」の情報が出ており、エコキュートも対象となっています。
給湯省エネ2025事業は、エコキュート1台につき60,000円が基本額ですが、要件を満たせば最大170,000円まで補助されます。
詳しくは、「【給湯省エネ2025】60,000円から最大170,000円!エコキュートを今交換すれば大幅にお得!」を確認してみてください。

実際はどうなの?お客様にエコキュートの電気代について聞いてみた

電気代が安くなったお客様の声

50代 男性

家族構成 4人

エコキュート設置から1ヵ月が過ぎました。プロパンガスを使っていた前年同月と比べると、トータルで6,400円も安くなっています。  
年間で約76,800円安くなると考えると、3年ほどもあれば元が取れそうですね。  
最新モデルが格安で購入できたので、製品に関しても大満足です。 
 

40代 男性

家族構成 不明

電気温水器から切り替えたのですが、毎月5,500円も電気代が下がって驚いています。  
バスルームが2階だったので少し心配だったのですが、たったの10分でお湯張りできています。機能面でも非常に満足です。不安な方は短時間で湯張りできるタイプを選ぶと良いかと思います。

エコキュート交換・導入で電気代が安くなるのはどんな人?

  • 沸き上げ時間をしっかり確認している
  • 使用量に合わせて昼間の沸き上げを停止している
  • 料金プランの見直しをしている

エコキュートで電気代が安くなるのは、一般的に電気代が安い深夜帯に沸き上げを行っているからです。  
電気代が高いと感じたときは、沸き上げが「昼間」など電気代の高い時間帯に行われていないかを確認してみましょう。多くの電力プランでは、「深夜(23時〜翌7時など)」が安く、「昼間(10時〜17時など)」が高く設定されています。

また、「自動沸き増し機能」がついているエコキュートは、お湯が足りなくなりそうだと、昼間でも自動で沸き上げを行います。  
設定は手動で変えられるため、不便がなければ自動沸き増し機能をオフにすれば、余分な電気代がかかるのを防げます。  

そもそも電気代が高い場合は、ライフスタイルに料金プランが合っていない可能性もあります。  
料金プランを見直している方は、電気代を節約できていることが多いです。

施工管理部  
大阪施工センター長  
仲井 康朗

担当者コメント

エコキュートは、電気代の節約・省エネに大きくつながる製品です。  
ガス代が下がって電気代が上がることもありますが、使い方を間違えず、機能を効率良く利用すれば、必ず電気代は安くなります。  
急湯デポのコラムや取扱説明書などを参考に、一つずつ確認しましょう。

それでもエコキュートの電気代が高くなる理由とは?

  • ライフスタイルが変化している
  • 余剰電力での日中沸き上げが上手くいっていない
  • 別の電気代と合算して、高くなったと感じている

電力会社によりますが、昼間の電気代は、夜間の約1.2~2倍設定されていることが多く、ピークタイムには、夜間の約3.2倍になることもあります。 そのため、昼間の沸き上げを避けることで、基本的には電気代を抑えやすくなります。  

しかし、リモートワークで在宅時間が長くなったり、家族構成が変わったりといったライフスタイルの変化があると、昼間のお湯使用量も変化があります。  
昼間の沸き上げが増えたのであれば、ライフスタイルに合わせて料金プランの見直しを行うと良いでしょう。  

また、太陽光発電の余剰電力で、昼間に沸き上げを行う機能がついたエコキュートもあります。  
設定が上手く行えていないと、余剰電力が発生していない昼間にも沸き上げてしまうため、かえって電気代が高くなるケースもあります。  
リモコンや連携したスマートフォンなどから、正しく設定されているか確認してみましょう。  

エコキュートの導入に合わせて、オール電化に切り替えたり、別の家電製品を購入したりする方も少なくありません。  
給湯にかかるコストは安くなっていても、使う電気量が増えれば、相応に電気代は高くなります。  
そのため、全体的に電気代が高くなったと感じてしまうこともあるかもしれません。

施工管理部  
大阪施工センター長  
仲井 康朗

担当者コメント

エコキュートには深夜帯にだけ沸き上げを行う機能や、ピークタイム(電気代が高い時間)の沸き上げを停止する機能など、節電・省エネに役立つ様々な機能があります。急湯デポの別コラムや取扱説明書などで、機能を確認してみましょう。  
また、ライフスタイルは人それぞれですので、昼間に沸き上げを行わざるを得ないご事情もあるかと思います。  
電力会社によっては、様々な料金プランが用意されていますので、ご自身に合う料金プランへの変更をご検討してみてはいかがでしょうか。

エコキュートの電気代節約術

エコキュートの電気代を節約する方法10個

  • 1 家庭にあったエコキュートを選ぶ
  • 2 電気料金プランを見直す
  • 3 昼間の沸き増し設定を見直す
  • 4 ライフスタイルを見直す
  • 5 給湯温度、保温設定を見直す
  • 6 ピークカット機能・休止モード設定を活用する
  • 7 季節ごとに湯量の設定を見直す
  • 8 エコキュートの稼働環境を保つ
  • 9 足し湯、追い焚きの使い方を変える
  • 10 蓄電池や太陽光発電機を利用する

1 家庭にあったエコキュートを選ぶ

電気代を抑えるためには、家族構成に合ったエコキュートを選ぶことが大切です。  
一見、お得なのは容量が大きいエコキュートだと思うかもしれません。  
確かにお湯切れの心配がなく、昼間の沸き上げ回数も少なくなります。  
しかし、都度多めに沸き上げるため、余分な電気代がかかる点に注意が必要です。  
逆に容量の小さいエコキュートでは、電気代が高い昼間の沸き増しが発生しやすくなります。  
家族の人数に合わせた容量は、下記を目安にしてください。

人数タンク容量
3人以下370L以下
3~5人370L
4~7人460L
7~8人550L~560L

※お湯を多めに使う予定があれば、+1人として考えます。

エコキュートのサイズ選びで迷っている方は、「【家族向け】エコキュートのサイズ・タンク容量の選び方、口コミを徹底解説!」のコラムもぜひチェックしてみてください。

2 電気料金プランを見直す

エコキュートは、一般的に電気代が安い夜間に稼働させることで、電気代を節約できます。  
電力会社では、夜間の電気代が通常より安くなるプランを用意していることが多いです。  
夜間にエコキュートを稼働できるなら、料金プランの見直しを検討してください。  

たとえば、北海道電力の電気料金プランを比較すると、「従量電灯C」と「エネとくスマートプラン」では、下記のような違いがあります。

電気料金プラン電気料金(1kWh)
従量電灯C最初の120kWhまで:35.35円 120kWhをこえ280kWhまで:41.64円 280kWhをこえる分:45.36円
エネとくスマートプラン夜間(22時~翌8時)・日祝時間:28.99円

ここでは、エコキュートの消費電力を1時間あたり1.5kWh(寒冷地や高温設定などを想定)、使用時間を1日6時間と仮定すると、1ヵ月(31日)での使用量は約279kWhになります。

この条件で試算すると、従量電灯Cが約11,000円、エネとくスマートプランが約8,000円です。
このように、1ヵ月で約3,000円もの差が生まれるケースもあるため、電気料金の見直しを検討する価値があります。

一方で、日中に電気を使うライフスタイルの方は、昼間の電気代も気にする必要があります。 
夜間と昼間、トータルで安くなるプランを検討しましょう。 
各電力会社には相談窓口が設置されているので、自分に合ったプランがないか問い合わせれば確実です。

参考 北海道電力「従量電灯」
参考 エネとくスマートプラン

3 昼間の沸き増し設定を見直す

ほとんどのエコキュートには、タンク内のお湯が少なくなると、自動的に沸き増しをする機能がついています。  
「お湯を使いたいときに出ない!」というトラブルを防ぐためには大切な機能ですが、昼間の電気代が高くなる原因になり得ます。  
昼間の沸き増し設定を見直し、「今日はもうお湯を使わないので、沸き上げをしなくて良い」ときには停止するのがお勧めです。

各メーカーにおける停止設定は、下記のような名前になっています。

ダイキンエコ停止/昼間休止
パナソニック休止設定
三菱わき上げ休止
コロナ今日の湯増し休止

メーカーによって機能名や設定手順に違いがありますが、基本的にはリモコンから設定できます。設定手順は、メーカーサイトや取扱説明書などから調べることが可能です。
節約のためにも、ぜひ積極的に活用してみてください。

参考 ダイキン「その日の昼間の沸き上げを停止したい(エコキュート)」
参考 パナソニック:「【エコキュート】一定期間使わない、長期間使用しない場合の対処方法(動画説明あり)」
参考 三菱「三菱エコキュート 取扱説明書」
参考 コロナ「エコキュートの節電ポイント」

4 ライフスタイルを見直す

ライフスタイルの変化によって電気代が高くなったのであれば、生活習慣を見直してみましょう。  
たとえば、働き方や家族構成の変化によって昼間の電気代が高くなったのであれば、時間帯別電灯から従量電灯に戻すのも一つの手です。
夜間の電気代が安い時間帯別電灯プランでは、、昼間の電気代が夜間の約1.2~2倍に跳ね上がっていることもあります。
昼間の電気代が安い電気料金プランもあるため、検討してみてください。
また、お風呂の時間帯を変えるだけで、電気代の節約につながることがあります。 
電気代が高くなる時間帯と安くなる時間帯を意識して行動すれば、家で使う全体の電気代も安くなるかもしれません。

5 給湯温度、保温設定を見直す

給湯温度の設定が高くなっていると、その温度まで水を温める必要があるため、電気代が高くなりがちです。  
節約を意識するのであれば、50℃以下を心がけてください。  
また、家族の入浴間隔は、あまり空けないようにしましょう。  
保温設定をすれば湯温はキープできますが、電気代がかさむ原因になります。  
家族の入浴間隔が空いてしまう場合は、保温設定を見直すことも検討しましょう。

6 ピークカット機能・休止モード設定を活用する

エコキュートの中には、「ピークカット機能」を搭載している製品があります。  
電気使用量が多い時間帯を避けて沸き上げるよう設定できるため、ピークカット機能を利用すれば、電気代が高い時間帯の「自動沸き増し」を防げます。  
「ピークカット機能」の名称はメーカーによって違い、パナソニックは「ピークカット」や「ダブルピークカット」、三菱は「ピーク停止」と呼ばれています。
搭載の有無も、機種やシリーズによって異なるため、よく調べてから購入に進んでみてください。

例)
ピークカット対応機種:B、Vシリーズ(パナソニック)
ダブルピークカット対応機種:JP、J、N、C、W、S、NS、H、FP、F、LS、L、Yシリーズ(パナソニック)
ピーク停止対応機種:Pシリーズ、Sシリーズ、EXシリーズ、Aシリーズ(三菱)
また、ピークカット機能がない場合でも、「休止モード」に設定できることがほとんどです。  
電気代が高くなる時間帯に自動的に沸き増しをしないため、電気代を抑えられるでしょう。

参考 パナソニック「多様化する電気料金プランに対応」
参考 三菱「電力自由化対応」

7 季節ごとに湯量の設定を見直す

一般的な家庭では、冬はお湯の利用量が増え、夏には少なくなる傾向があります。 
そのため、冬は沸き上げ回数が多くなり、夏は逆に余らせてしまうことがあります。 
季節によって電気代は大きく変わることがあり、夏は比較的安く済んでも、冬は数倍以上になるケースもあります。
季節ごとに湯量を見直し、夏は沸き上げる湯量を少なめにし、冬はお湯をたっぷり用意するのがお勧めです。
エコキュートは沸き上げる湯量を設定できるので、ムダのない量を沸き上げるようにしてください。

8 エコキュートの稼働環境を保つ

エコキュートが正常に稼働できるように、適切な環境を保つことも大切です。 
たとえばヒートポンプユニットは、空気の熱を利用してお湯をつくる機器です。 
周りに物を置いたり、吸込口や吹出口を塞いだりすると、正常な稼働を妨げてしまいます。 
余計な電力消費や故障の原因になるので、ヒートポンプユニットの周りには障害物を置かないようにしましょう。 

エコキュートを長持ちさせるためのメンテナンス方法については、「エコキュートを長持ちさせるメンテナンス・掃除方法を紹介!」の記事で詳しく紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
 

9 足し湯、追い焚きの使い方を変える

足し湯や追い焚きなど、機能の使い方も場合によっては見直してみてください。
たとえば、追い焚きはなるべく使わない方が節約につながりやすくなります。
追い焚きは、浴槽のお湯を温め直す機能です。
温め直す際には、風呂配管から浴槽のお湯を吸い上げ、熱交換器で加熱して戻すしくみになっています。
追い焚きを繰り返すことでタンク内の湯温が下がると、電気代が高い時間帯に沸き上げが発生する原因になることもあります。
同じく熱交換器を使用する「自動保温」もなるべく使用を避け、タンク内の湯温を下げない「足し湯」か「高温足し湯」を使うのがお勧めです。

追い焚きの仕組みについてより詳しくは「【図解】エコキュートの追い焚きの仕組みとは?足し湯との違いや注意点も」の記事もチェックしてみてください。

10 太陽光発電システムや蓄電池を利用する

エコキュートは、太陽光発電システムや蓄電池と相性が良く、組み合わせることでさらに効率的に使うことができます。
機種にもよりますが、エコキュートは太陽光発電システムや蓄電池との連携が可能です。
本来であれば、電気代が高くなりがちな昼間の沸き上げは避けたいですよね。しかし太陽光発電システムがあれば、昼間でもお得に沸き上げできます。

蓄電池は、太陽光発電システムで発電した電気や、電力会社から安い時間帯に購入した電気を貯めておけます。日光が出ていないときでも沸き上げ可能です。
すでに蓄電池や太陽光発電システムを取り入れている方や、これから取り入れる予定がある方は、積極的に活用してみてください。

電気代が安くならない方の簡単チェックリスト

  • 日中に沸き増ししていませんか?お湯の使い方を見直して解決!
  • 初期設定のままになっていませんか?設定を見直すと解決!
  • 追い焚きしていませんか?高温足し湯をすると解決!
  • エコキュート、寿命じゃないですか?修理や交換で解決!

「電気代が安くなると聞いていたのに、期待通りの効果が現れなくてガッカリ……」という方は、簡単にできる、上記の4つだけでも確認してください。  
当てはまっている項目があるようなら、改めることで電気代の節約になるかもしれません。

日中に沸き増ししていませんか?お湯の使い方を見直して解決!

エコキュートは、夜間に沸き上げることで電気代を節約しています。  
日中の沸き増しは、電気代がかさむ原因になります。  
日中にお湯をたくさん使っていないか、お湯を使い過ぎている原因は何か、料金プランは適切かなど、見直してみましょう。  
どうしても昼間に使ってしまうときには「ピークカット機能」や「休止モード」を上手く活用して、昼間の沸き上げ回数を減らしてください。

初期設定のままになっていませんか?設定を見直すと解決!

よくあるケースとして、エコキュートを購入したままの設定で使用しているパターンです。  
メーカーや製品にもよりますが、エコキュートには、節約につながる様々な便利機能が搭載されています。  
たとえば運転開始時間を前倒しにする「沸き上げ時間シフト機能」や「ピークシフト機能」、さらにゆっくりと時間をかけて沸き上げることでピーク時の電力を抑える「パワーセーブ機能」などです。  
また、時間帯別電灯の電気料金プランに加入している場合は、料金プランに応じた設定をしないと、効果的に節約できないことがあります。
メーカーホームページや取扱説明書をチェックして、節約のための様々な機能を使いこなしましょう。

追い焚きしていませんか?高温足し湯をすると解決!

入浴中にお湯が冷たくなったとき、追い焚きや自動保温で温め直していませんか。 
追い焚きや自動保温では、一度冷めたお湯を温め直すことになるため、電気代がかさむ原因になります。 
お湯が冷めてしまったときには、「高温足し湯」を使いましょう。 
高温足し湯は、エコキュートのタンク内にある熱いお湯をそのまま浴槽に足してくれるため、温め直す電気代がかかりません。
また、自動保温は追い焚き機能と同様に、タンク内の湯温を下げてしまう原因になります。こちらも不要な時はオフにしてみてください。

エコキュート、寿命じゃないですか?修理や交換で解決!

エコキュートの寿命は、15年程度と言われています。  
エコキュートを導入して10年程度経っていれば、寿命や故障を疑ってみましょう。  
寿命を迎えた、あるいは故障したエコキュートでは、上手くお湯の沸き上げができず、消費電力が上がっている可能性があります。修理や交換を検討してみましょう。  
交換の際には、価格が工事費込みになっていて安いか、補助金が使えるか、などを詳しく確認することが大切です。
エコキュートの交換についてより詳しくは、別ページで解説していますので、ぜひチェックしてください。

【専門店が解説】エコキュートの交換で知るべき知識・費用について

まとめ

今回はエコキュートの電気料金の目安やエコキュートに変えると電気代はどのくらい安くなるのか?また、電気代が高くなる原因や節約術、電気代に関するお客様の声まで詳しくみていきました。  

エコキュートの電気代目安は、1ヵ月あたりで約3,050円、年間で約36,600円となっています。電気代が安くなる夜間に稼働させていれば、基本的に電気代が高くなることはありません。  
給湯にかかる電気代を安く抑えたいという方に、エコキュートはお勧めです。  
それでも思うような節約効果が見られないときは、上記を参考に、電気料金のプランや設定、使い方などを見直してみましょう。

この記事の監修者

施工管理部 大阪施工センター長

仲井 康朗

施工管理者 仲井 康朗 です。

給湯器工事に携わって10年。日々エコキュートの施工管理を行う傍ら、お客様にエコキュートの情報をお伝えする当ブログの監修もしています。

保有資格

  • 北海道 / ⻘森県 / 第二種電気工事士免状 第 164447号
  • 液化ガス設備士免状 大阪府 142762005【LPG】
  • ガス簡易内管施工士資格証 15990024【都市ガス】
  • ガス可とう管接続工事監督者講習修了証 27130129【都市ガス】県 / ⼭形県 / 島根県 / 沖縄県

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