【76%減!?】エコキュートの電気代は高い?電気代を節約する8つのポイントを紹介
<本記事はこのような方にお勧め>
- エコキュートを導入しているけど、電気代が高い。
これが平均的なの?安くするポイント、節約術を知りたい方 - エコキュートの買い替えを検討しているけど、電気代は本当に安くなるの?
どのくらい電気代が安くなるか知りたい・比較したい方
電気代は毎月かかるものですから、できるだけ安く抑えたいですよね。
電気温水器からエコキュートに切り替えたところ、月々の電気代が約12,500円(年間150,000円)から約3,000円(年間36,000円)に節約できた、4人家族の例もあります。
この例では、76%という大幅なコストカットになりました。
一方で、エコキュートを導入したのに「思ったより節約にならなかった……」という方もいます。
エコキュート最大のメリットは、電気代の節約です。
もしかしたら使用方法に問題があるかもしれませんので、ぜひ見直してみましょう。
今回はエコキュートの電気料金の目安(1ヵ月・年間)やエコキュートに変えるとどのくらい電気代が安くなるのか?また、電気代が高くなる原因や節約術、電気代に関するお客様の声(口コミ)まで幅広くまとめています。
エコキュートの買い替えを検討されている方や、すでにエコキュートを導入していて電気代の安さを実感できない方は、まずは電気代の目安からチェックしてみてください。
エコキュートの電気代の目安(1ヵ月・年間)やお勧めプランは?
地域別エコキュートの電気代目安(1ヵ月ごと、年間)とお勧めプランについて
スクロール
地域 | 1ヵ月あたりの電気代 | 年間の電気代 | お勧めプラン |
---|---|---|---|
北海道電力エリア | 約2,700円 | 約32,400円 | eタイム3プラス |
東北電力エリア | 約1,800円 | 約21,600円 | よりそう+シーズン&タイム |
北陸電力エリア | 約1,700円 | 約20,400円 | くつろぎナイト12 |
東京電力エナジーパートナーエリア | 約2,000円 | 約24,000円 | スマートライフS/スマートライフL |
中部電力エリア | 約2,000円 | 約24,000円 | スマートライフプラン |
関西電力エリア | 約1,700円 | 約20,400円 | はぴeタイムR |
中国電力エリア | 約1,900円 | 約22,800円 | 電化styleコース |
四国電力エリア | 約2,400円 | 約28,800円 | でんかeプラン |
九州電力エリア | 約1,500円 | 約18,000円 | 電化でナイト・セレクト |
沖縄電力エリア | 約900円 | 約10,800円 | Eeホームホリデー |
平均 | 約1,860円 | 約22,320円 | ― |
表は、同じエコキュートを使って算出した、1ヵ月や年間の電気代目安です。
1ヵ月あたりで見ると、沖縄電力エリアなら約900円、北海道電力エリアでも約2,700円です。
使用方法によって多少は増減しますが、それでもかなりお得なことがわかります。
やや電気代が高い地域でも、電力会社によっては料金プランを複数用意しています。
自分たち家族に合った料金プランがないか見直してみると、より安くできるかもしれません。プランの詳細につきましては電力会社にお問い合わせください。
なお、電気代が地域で大きく異なるのは、地域によって発電方法が違うためです。
発電設備や気候などでも、発電効率に差が生まれます。
1ヵ月・年間の電気代平均は?
1ヵ月の電気代平均は約1,860円
1ヵ月の電気代平均は約1,860円ですが、季節によって増減することがあります。
気温や水温が低い冬季は、沸き上げに時間を要するため、電気代が上がりがちです。
ただ、夏季はその逆になるため、電気代は年間を通して見れば一定と言えます。
年間の電気代平均は約22,320円
年間の電気代平均は、約22,320円です。
現在、給湯にかかっている料金が上記以上であれば、エコキュートの導入を検討して損はないと言えるでしょう。
施工管理部
大阪施工センター長
仲井 康朗
担当者コメント
エコキュートは、深夜電力を利用して電気代を安くしています。
表に記載した料金プランは、夜間の電気代が安いものばかりのため、お勧めです。
しかし、お客様のライフスタイルによっては昼間の電気使用量が増えることもあるはずです。ご家庭にあった料金プラン・メーカーを選ぶことが大切と言えます。
一般地と寒冷地で電気代に差はある?
地域 | 1ヵ月あたりの電気代 | 年間の電気代 |
---|---|---|
寒冷地(北海道、東北地方・信越地方など) | 約2,800円 | 約33,600円 |
一般地(上記以外のエリア) | 約1,816円 | 約21,800円 |
施工管理部
大阪施工センター長
仲井 康朗
担当者コメント
電気代は、一般地よりも寒冷地の方が高くなります。
一般地でも、冬季は低い水温から温めなければならないため、電気代が上がります。寒冷地はその状態が年間を通して長く続くため、電気代に差が生まれるのです。
一部地域では、原子力発電所の停止や、火力発電に使用する燃料の高騰などが、電気代に影響を与えていることもあるようです。
一世帯あたりの人数ではどのくらいの差がある?
北海道 | 東京 | 沖縄 | 1人あたり | |
---|---|---|---|---|
1人 | 約1,500円 | 約1,500円 | 約500円 | 約500円~1,500円 |
2人 | 約1,500円~2,000円 | 約1,500円~2,000円 | 約500円~1,000円 | 約250円~1,000円 |
3人 | 約1,500円~2,000円 | 約1,500円~2,000円 | 約500円~1,000円 | 約170円~670円 |
4人 | 約2,000円~2,500円 | 約2,000円~2,500円 | 約500円~1,000円 | 約125円~625円 |
5人 | 約2,500円~3,000円 | 約2,000円~2,500円 | 約500円~1,000円 | 約100円~600円 |
6人 | 約2,500円~3,000円 | 約2,500円~3,000円 | 約1,000円~1,500円 | 約170円~500円 |
7人 | 約3,000円~3,500円 | 約3,000円~3,500円 | 約1,000円~1,500円 | 約140円~500円 |
施工管理部
大阪施工センター長
仲井 康朗
担当者コメント
1人あたりの電気代は、世帯人数によって変わります。世帯人数が2人以上であれば、1人あたりの電気代はお得になると言えるでしょう。
エコキュートは深夜に沸き上げを行うため、深夜帯が割安になる電力プランを選ばれる方が多いです。
昼間の電気代は若干割高になりますが、その分を差し引いてもエコキュートを導入された方が割安になることが多くあります。
ご家族が多い方ほど、電気代の安さを実感できるはずです。
電気温水器、石油給湯器、ガス給湯器(都市ガス)と比べて年間でどのくらい安くなるの?
スクロール
地域 | エコキュート電気代 | 電気温水器電気代 | 石油給湯器電気代 | ガス給湯器 (都市ガス) |
---|---|---|---|---|
北海道電力エリア | 約32,400円 | 約108,000円 | 約61,200円 | 約85,200円 |
東北電力エリア | 約21,600円 | 約80,400円 | 約57,600円 | 約82,800円 |
北陸電力エリア | 約20,400円 | 約80,400円 | 約57,600円 | 約98,400円 |
東京電力エナジーパートナーエリア | 約24,000円 | 約102,000円 | 約54,000円 | 約58,800円 |
中部電力エリア | 約24,000円 | 約99,600円 | 約56,400円 | 約67,200円 |
関西電力エリア | 約20,400円 | 約86,400円 | 約52,800円 | 約62,400円 |
中国電力エリア | 約22,800円 | 約91,200円 | 約56,400円 | 約92,400円 |
四国電力エリア | 約28,800円 | 約126,000円 | 約54,000円 | 約79,200円 |
九州電力エリア | 約18,000円 | 約78,000円 | 約54,000円 | 約88,800円 |
沖縄電力エリア | 約10,800円 | ― | 約44,400円 | 約52,800円 |
平均 | 約22,320円 | 約94,667円 | 約54,840円 | 約76,800円 |
年間の電気代(平均値)を計算し比較しても割安感があります。
エコキュート 年間平均電気代 | 約22,320円 |
---|---|
電気温水器 年間平均電気代 | 約94,667円(約4.2倍) |
石油給湯器 年間平均電気代 | 約54,840円(約2.4倍) |
ガス給湯器(都市ガス) 年間平均電気代 | 約76,800円(約3.4倍) |
施工管理部
大阪施工センター長
仲井 康朗
担当者コメント
表から、エコキュートなら他の給湯器よりも電気代を抑えられることがわかります。
とくに四国電力エリアでは、エコキュートと電気温水器の差は約100,000円となります。エコキュートに切り替えれば、電気代の大幅な節約となるでしょう。
まずは、お使いの給湯器と電気代の比較をお勧めします。
エコキュートに変えるとなぜ電気代の節約になるの?
エコキュートは、空気の熱を利用して、効率良くお湯を沸かします。
ガスや電気のみで沸かす他の給湯機器と違い、水を一から温めることはありません。
そのため、電気使用量を減らし、省エネや節約につなげることができるのです。
保温性も高く、一度沸かしたお湯の温度も下がりにくくなっています。
また、エコキュートは、電気代が安い夜間に稼働することを前提とした電気給湯器です。
電気代が安い夜間に沸き上げて保温し、次の日に使用するため、電気代を節約することが可能です。
メーカーごとに電気代は違うの?電気代のシミュレーションはできる?
各メーカーのWebサイトより電気代をまとめました。電気代はお住まい、プラン、ご家族の人数、1日の使用湯量、機能や消費電力等によって異なりますので詳細につきましては各メーカーにお問い合わせください。
スクロール
メーカー | 参考定価価格(税込) | 保証期間(本体) | 月々の電気代(平均) | サポート窓口 |
---|---|---|---|---|
ダイキン | 1,027,400円 EQ46WFV | 1年 | 月:1,816円 年間:21,800円 ※EQX37WFV ※関西電力試算 (出典)ダイキンエコキュート電気代について ※1 | ダイキン コンタクトセンター 0120-881-081 |
三菱 | 1,061,500円 SRT-S465UA | 2年 | 月:2,479円 年間:29,756円 ※家族4人 ※東京電力(EP)試算 (出典)三菱エコキュート給湯光熱費シュミレーション ※2 | 三菱電機お客さま相談センター 0120-139-365 |
日立 | 1,086,800円 BHP-F46TD | 1年 | 月:2,086円 年間:25,043円 ※家族3~5人 ※東京電力(EP)試算 (出典)日立エコキュート給湯光熱費シミュレーション ※3 | 日立グローバルライフソリューションズ 空調修理コールセンター 0120-649-020 |
パナソニック | 1,006,500円 HE-JU46KQS | 1年 | 月:2,000円 年間:24,000円 タンク容量:4名向け ※東京電力(EP)試算 (出典)パナソニックエコキュートランニングコスト ※4 | パナソニックお客様相談センター 0120-878-695 |
東芝 | 1,087,900円 HWH-B466H-R | 5年 | ― | 東芝電気給湯機ご相談センター 0120-1048-19 |
コロナ | 1,023,000円 CHP-E46AY4 | 2年 | 月:1,316円 年間:15,800円 タンク容量:4名向け ※東京電力(EP)試算 (出典)コロナエコキュートの特徴 ※5 | コロナ/サービスセンター 0120-919-302 |
※ エコキュートの電気代はお住まい、プラン、ご家族の人数、1日の使用湯量等によって異なります。
※1 ダイキン [ EQ37VFHV ] 関西電力 はぴeタイムR 一般地での試算条件より
※2 三菱 [ SRT-P375UB ] 東京電力エナジーパートナー スマートライフプラン ご家族の人数:4人
※3 日立 [ BHP-FV46SD ] 東京電力エナジーパートナー スマートライフプラン ご家族の人数:4~6人(460L)
※4 パナソニック [ HE-JPU37KQS ] 東京電力エナジーパートナー スマートライフL タンク容量:4名向け
※5 コロナ [ CHP-HXE37AY4 ] 東京電力エナジーパートナー 電化上手 タンク容量:4名向け
各メーカーごとに電気代のシミュレーションが簡単に行えます。家族構成やお使いの給湯器の種類等を入力し、どのくらい電気代が安くなるのか試算してみてください。
メーカー | 電気代シミュレーション |
---|---|
三菱 | 給湯光熱費かんたんシミュレーション |
日立 | 給湯光熱費かんたんシミュレーション |
パナソニック | エネピタ(光熱費シミュレーション) |
東芝 | 電気料金比較シミュレーション |
ダイキン | ― |
コロナ | ― |
施工管理部
大阪施工センター長
仲井 康朗
担当者コメント
興味がある方は、表のリンクからシミュレーションをしてみましょう。
メーカーによってデータの算出方法は異なりますが、どれも家族構成・電気会社・今お使いの給湯器の種類などを入力するだけで、簡単に電気代のシミュレーションが行えます。
エコキュートを導入していない家庭では、電気代がかなり安くなるシミュレーション結果に、驚くかもしれません。
省エネに向いているメーカーと急湯デポで人気(販売台数の多い)のメーカーは?
上の図は、電気代が安くなるメーカーと、急湯デポで人気のメーカーを表にしたものです。
電気代の安さだけをチェックすると、「日立」が最も省エネに向いていると言えます。人気の高さで選ぶのなら「三菱」ですが、電気代の安さと人気を両立したメーカーを探しているのなら、「ダイキン」がお勧めです。
いずれにしても、電気代や人気だけでなく機能面も見て、自分たちの家庭に合ったメーカーから選ぶことが大切です。
メーカーごとに特徴、機能、価格、保証などが違うので、十分に比較検討して、あなたにピッタリなエコキュートを見つけましょう。メーカーごとの違いについては別ページで解説していますので、口コミ等ぜひチェックしてください。
実際はどうなの?お客様にエコキュートの電気代について聞いてみた
電気代が安くなったお客様の声
50代 男性
家族構成 4人
エコキュート設置から1ヵ月が過ぎました。プロパンガスを使っていた前年同月と比べると、トータルで6,400円も安くなっています。
年間で約76,800円安くなると考えると、3年ほどもあれば元が取れそうですね。
最新モデルが格安で購入できたので、製品に関しても大満足です。
40代 男性
家族構成 不明
電気温水器から切り替えたのですが、毎月5,500円も電気代が下がって驚いています。
バスルームが2階だったので少し心配だったのですが、たったの10分でお湯張りできています。機能面でも非常に満足です。不安な方は短時間で湯張りできるタイプを選ぶと良いかと思います。
このようなお客様は電気代が安くなる傾向にある
- 沸き上げ時間をしっかり確認している
- 使用量に合わせて昼間の沸き上げを停止している
- 追い炊きではなく、高温足し湯を使用している
- 料金プランの見直しをしている
エコキュートの電気代が安くなるのは、一般的に電気代が安い深夜帯に沸き上げを行っているからです。
電気代が高いと感じたときは、電気代が高い時間帯に沸き上げを行っていないか、時間設定を確認してみましょう。
また、「自動沸き増し機能」がついているエコキュートは、お湯が足りなくなりそうだと、昼間でも自動で沸き上げを行います。
設定は手動で変えられるため、不便がなければ自動沸き増し機能をオフにすれば、余分な電気代がかかるのを防げます。
「追い炊き」や「自動保温」の設定もチェックしましょう。
これらは、ぬるくなったお風呂のお湯を循環させ、タンク内の熱で温め直す機能です。
タンク内の熱が分散してぬるくなると、再度沸き上げが必要になり、余分な電気代がかかります。
一方で、「高温足し湯」は、タンク内の熱いお湯をそのまま浴槽内に足す機能です。
高温足し湯なら、沸き上げ回数を減らして電気代を抑えられるので、有効活用してください。
そもそも電気代が高い場合は、ライフスタイルに料金プランが合っていない可能性もあります。
料金プランを見直している方は、電気代を節約できていることが多いです。
施工管理部
大阪施工センター長
仲井 康朗
担当者コメント
エコキュートは、電気代の節約・省エネに大きくつながる製品です。
ガス代が下がって電気代が上がることもありますが、使い方を間違えず、機能を効率良く利用すれば、必ず電気代は安くなります。
急湯デポのコラムや取扱説明書などを参考に、一つずつ確認しましょう。
それでもエコキュートの電気代が高くなってしまう理由とは?
- ライフスタイルが変化している
- 余剰電力での日中沸き上げが上手くいっていない
- 別の電気代と合算して、高くなったと感じている
電力会社によりますが、昼間の電気代は、夜間の約2~3倍ほどになります。
一番単価の高いピークタイムでは、夜間の約5倍とも言われているのです。
そのため、昼間の沸き上げを避けていれば、基本的にエコキュートの電気代は高くなりません。
しかし、リモートワークで在宅時間が長くなったり、家族構成が変わったりといったライフスタイルの変化があると、昼間のお湯使用量も変化があります。
昼間の沸き上げが増えたのであれば、ライフスタイルに合わせて料金プランの見直しを行うと良いでしょう。
また、太陽光発電の余剰電力で、昼間に沸き上げを行う機能がついたエコキュートもあります。
設定が上手く行えていないと、余剰電力が発生していない昼間にも沸き上げてしまうため、かえって電気代が高くなるケースもあります。
リモコンや連携したスマートフォンなどから、正しく設定されているか確認してみましょう。
エコキュートの導入に合わせて、オール電化に切り替えたり、別の家電製品を購入したりする方も少なくありません。
給湯にかかるコストは安くなっていても、使う電気量が増えれば、相応に電気代は高くなります。
そのため、全体的に電気代が高くなったと感じてしまうこともあるかもしれません。
施工管理部
大阪施工センター長
仲井 康朗
担当者コメント
エコキュートには深夜帯にだけ沸き上げを行う機能や、ピークタイム(電気代が高い時間)の沸き上げを停止する機能など、節電・省エネに役立つ様々な機能があります。急湯デポの別コラムや取扱説明書などで、機能を確認してみましょう。
また、ライフスタイルは人それぞれですので、昼間に沸き上げを行わざるを得ないご事情もあるかと思います。
電力会社によっては、様々な料金プランが用意されていますので、ご自身に合う料金プランへの変更をご検討してみてはいかがでしょうか。
エコキュートの電気代節約術
エコキュートの電気代を安く抑える8つのポイント
- POINT1 家庭にあったエコキュートを選ぶ
- POINT2 電気料金プランを見直す
- POINT3 昼間の沸き増し設定を見直す
- POINT4 ライフスタイルを見直す
- POINT5 給湯温度、保温設定を見直す
- POINT6 ピークカット機能・休止モード設定を活用する
- POINT7 季節ごとに湯量の設定を見直す
- POINT8 エコキュートの稼働環境を保つ
POINT1 家庭にあったエコキュートを選ぶ
電気代を抑えるためには、家族構成に合ったエコキュートを選ぶことが大切です。
一見して、お得なのは容量が大きいエコキュートだと思えるかもしれません。
確かにお湯切れの心配がなく、昼間の沸き上げ回数も少なくなります。
しかし、都度多めに沸き上げるため、余分な電気代がかかる点に注意が必要です。
逆に容量の小さいエコキュートでは、電気代が高い昼間の沸き増しが増えてしまいます。
家族の人数に合わせた容量は、下記を目安にしてください。
2~3人 | 320L |
---|---|
3~5人 | 370L |
4~7人 | 460L |
※お湯を多めに使う予定があれば、+1人として考えます。
POINT2 電気料金プランを見直す
エコキュートは、一般的に電気代が安い夜間に稼働させることで、電気代を節約できます。
電力会社では、夜間の電気代が通常より安くなるプランを用意していることが多いです。
夜間にエコキュートを稼働させられるなら、料金プランの見直しを検討してください。
一方で、日中に電気を使うライフスタイルの方は、昼間の電気代も気にする必要があります。
夜間と昼間、トータルで安くなるプランを検討しましょう。
各電力会社には相談窓口が設置されているので、自分に合ったプランがないか問い合わせれば確実です。
POINT3 昼間の沸き増し設定を見直す
ほとんどのエコキュートには、タンク内のお湯が少なくなると、自動的に沸き増しをする機能がついています(自動沸き増し設定)。
「お湯を使いたいときに出ない!」というトラブルを防ぐためには大切な機能ですが、昼間の電気代が高くなる原因になり得ます。
昼間の沸き増し設定を見直し、「今日はもうお湯を使わないので、沸き上げをしなくて良い」ときには停止するのがお勧めです。
POINT4 ライフスタイルを見直す
ライフスタイルの変化によって電気代が高くなったのであれば、行動を見直してみましょう。
電気料金プランを最適なものに変更したのであれば不要ですが、行動を少し変えるだけで、電気代も変わることがあります。
たとえば、お風呂の時間帯を変えるだけで、電気代の節約につながることがあります。
電気代が高くなる時間帯と安くなる時間帯を見極め、行動するように意識すれば、家で使う全体の電気代も安くなるかもしれません。
POINT5 給湯温度、保温設定を見直す
給湯温度の設定が高くなっていると、その温度まで水を温める必要があるため、電気代が高くなりがちです。
節約を意識するのであれば、50℃前後を心がけてください。
また、家族の入浴間隔は、あまり空けないようにしましょう。
保温設定をすれば湯温はキープできますが、電気代がかさむ原因になります。
間隔を空けずに入浴するか、どうしても空いてしまう場合は保温設定を見直します。
また、お湯の温度がぬるくなったときには、追い炊きではなく「高速足し湯」を利用するのがお勧めです。
POINT6 ピークカット機能・休止モード設定を活用する
エコキュートの中には、「ピークカット機能」を搭載している製品があります。
ピークカット機能を利用すれば、電気代が高い時間帯の「自動沸き増し」を防げます。
また、ピークカット機能がない場合でも、「休止モード」に設定できることがほとんどです。
電気代がかさむ時間帯に自動的に沸き増しをしないため、電気代を抑えられるでしょう。
POINT7 季節ごとに湯量の設定を見直す
一般的な家庭では、お湯は冬場に利用が増え、夏場には減る傾向があります。
そのため、冬場は沸き上げ回数が多くなり、夏場は逆に余らせてしまうケースが発生しやすくなります。
エコキュートは沸き上げる湯量を設定できるので、季節ごとに湯量を見直し、ムダのない量を沸き上げるようにしてください。
POINT8 エコキュートの稼働環境を保つ
エコキュートが正常に稼働できるよう、適切な環境を保つことも大切です。
たとえばヒートポンプユニットは、空気の熱を利用してお湯をつくる場所です。
周りに物を置いたり、吸込口や吹出口を塞いだりすると、正常な稼働を妨げてしまいます。
余計な電力消費や故障の原因になるので、ヒートポンプユニットの周りには障害物を置かないようにしましょう。
お手入れや、時折はメンテナンスをするといったことも大切です。
エコキュートにしたのに電気代が高くなってしまった方の簡単チェックリスト
- 日中に沸き増ししていませんか?お湯の使い方を見直して解決!
- 初期設定のままになっていませんか?設定を見直すと解決!
- 追い炊きしていませんか?高速足し湯をすると解決!
- エコキュート、寿命じゃないですか?修理や交換で解決!
「電気代が安くなると聞いていたのに、期待通りの効果が現れなくてガッカリ……」という方は、簡単にできる、上記の4つだけでも確認してください。
当てはまっている項目があるようなら、改めることで電気代の節約になるかもしれません。
日中に沸き増ししていませんか?お湯の使い方を見直して解決!
繰り返しになりますが、エコキュートは、夜間に沸き上げることで電気代を節約しています。
日中の沸き増しは、電気代がかさむ原因になります。
日中にお湯をたくさん使っていないか、お湯を使い過ぎている原因は何か、料金プランは適切かなど、見直してみましょう。
どうしても昼間に使ってしまうときには「ピークカット機能」や「休止モード」を上手く活用して、昼間に沸き上げする回数を減らしてください。
初期設定のままになっていませんか?設定を見直すと解決!
よくあるのが、エコキュートを購入したままの設定で使用しているパターンです。
メーカーや製品にもよりますが、エコキュートには、節約につながる様々な便利機能が搭載されています。
たとえば運転開始時間を前倒しにする「沸き上げ時間シフト機能」や「ピークシフト機能」、さらにゆっくりと時間をかけて沸き上げることでピーク時の電力を抑える「パワーセーブ機能」などです。
メーカーホームページや取扱説明書をチェックして、節約のための様々な機能を使いこなしましょう。
追い炊きしていませんか?高速足し湯をすると解決!
入浴中にお湯が冷たくなったとき、追い炊きや自動保温で温め直していませんか。
追い炊きや自動保温では、後に冷めたお湯を温め直すことになるため、電気代がかさむ原因になります。
お湯が冷めてしまったときには、「高速足し湯」を使いましょう。
高速足し湯はエコキュートのタンク内にある熱いお湯をそのまま足してくれるため、温め直す電気代がかかりません。
エコキュート、寿命じゃないですか?修理や交換で解決!
エコキュートの寿命は、15年程度と言われています。
エコキュートを導入して10年程度経っていれば、寿命や故障を疑ってみましょう。
寿命を迎えた、あるいは故障したエコキュートでは、上手くお湯の沸き上げができず、消費電力が上がっている可能性があります。修理や交換を検討してみましょう。
エコキュートの交換についてより詳しくは、別ページで解説していますので、ぜひチェックしてください。
まとめ
今回はエコキュートの電気料金の目安やエコキュートに変えると電気代はどのくらい安くなるのか?また、電気代が高くなる原因や節約術、電気代に関するお客様の声まで詳しくみていきました。
エコキュートの電気代目安は、1ヵ月あたりで約1,860円、年間で約22,320円となっています。電気代が安くなる夜間に稼働させていれば、基本的に電気代が高くなることはありません。
給湯にかかる電気代を安く抑えたいという方に、エコキュートはお勧めです。
それでも思うような節約効果が見られないときは、上記を参考に、電気料金のプランや設定、使い方などを見直してみましょう。