【家族向け】エコキュートのサイズ・タンク容量の選び方、口コミを徹底解説!

エコキュートのサイズやタンク容量は、購入時や交換時にしっかり選びたいポイントの一つです。
選んだサイズ・タンク容量によって、一回で沸き上げられる量や、使用できるお湯の量などが変わります。
また、エコキュートのサイズやタンク容量選びを誤ると、電気代が高額になってしまうこともあるのです。
今回はエコキュートのサイズ・タンク容量の違い、選び方や口コミなどについて、詳しく説明します。
エコキュートはサイズでどう違う?主な選び方

370Lと460L、550~560Lの違い
エコキュートのサイズは、メーカーや機種によってばらつきがあります。
特に大きく影響するのが貯湯タンクユニットの容量です。タンク容量は、単に「使えるお湯の量」だけでなく、設置スペースや沸き上げの頻度、ひいては電気代にも関わってきます。
三菱エコキュートのミドルグレード「Sシリーズ」を一例としてあげると、ユニットの寸法は下記のように異なります。
スクロール
タンク容量 | 貯湯ユニット寸法 | ヒートポンプユニット寸法 |
---|---|---|
370L (主に3~4人用) SRT-S377U | 高さ1820mm × 幅630mm × 奥行760mm | 高さ715mm × 幅865mm × 奥行301mm |
460L (主に4~5人用) SRT-S467U | 高さ2160mm × 幅630mm × 奥行760mm | 高さ715mm × 幅865mm × 奥行301mm |
550L (主に5~7人用) SRT-S557U | 高さ2100mm × 幅700mm × 奥行825mm | 高さ715mm × 幅865mm × 奥行301mm |
ヒートポンプユニットの寸法はどのタンクでも同じです。
しかし貯湯ユニットのサイズは容量によって異なります。370Lと460Lは縦の高さが、370L&460Lと550Lは横縦奥行すべての寸法がちがっています。
設置スペースが限られているご家庭では、通路が塞がれたり、搬入が難しくなったりするケースも考えられます。設置前には設置場所の寸法を測っておくと安心です。
エコキュートのタンク容量は、主に「370L」「460L」の2種類、メーカーによっては「550~560L」「180L」などのサイズもあります。
使用できる湯量以外にも、タンク容量が違うと下記のような違いがあります。
スクロール
メリット | デメリット | |
---|---|---|
タンク容量が小さい | ・購入費用が安くなりやすい ・サイズが小さいため設置しやすい | ・お湯切れが早い ・日中に沸き上げると節約しづらい |
タンク容量が大きい | ・お湯切れをあまり心配しなくて良い ・日中に沸き上げなくて良く、節約しやすい | ・購入費用が高くなりがち ・サイズが大きいため設置しづらいことがある ・沸き上げ効率が下がることがある |
他にも、370Lと460Lは、550~560Lよりもラインナップが豊富、といった違いがあります。
いずれにしても、家族構成やライフスタイル等を考えて、その家庭に合ったサイズ・タンク容量を選ぶ必要があります。
タンク容量別、使えるお湯の量の目安と計算方法
「370Lや460Lと聞くと、お湯の量が少なく感じるけど大丈夫?」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、エコキュートの貯湯タンクの容量が、そのまま実際に使えるお湯の量ではないのでご安心ください。
エコキュートの貯湯タンクには、約65℃~90℃という高温のお湯が貯められています。
そのまま給湯すると火傷の危険があるため、混合水栓で水道水と混ぜ、適温にしてから給湯する仕組みです。
そのため、お湯+水道水で、倍近い湯量が使えるようになっています。
実際に使用できる湯量の目安は、下記の通りです。
タンク容量 | 実際に使える湯量目安 |
---|---|
550L | 約1115L |
460L | 約932L |
370L | 約750L |
300L | 約608L |
180L | 約365L |
※沸き上げ温度80℃、水道水5℃、給湯温度を42℃とした場合の目安
家族人数別、お湯の使用量目安
前述の通り、エコキュートは、タンク容量の倍近い湯量を使うことができます。
しかし、ご家庭で一日に使う湯量がどの程度なのか把握していないと、その容量が十分かどうかは判断できません。
ここでは、家族の人数別に、一日あたりに使用する湯量の目安を見てみましょう。
(表1)家族の人数別・お湯の使用量目安
スクロール
家族人数 | 使用湯量 (1)~(3) 合計値 | (1)浴槽湯はり | (2)シャワー | (3)台所・洗面 ・手洗い | 対応する タンク容量 目安 |
---|---|---|---|---|---|
5人~7人 | 985L | 1回(180L) | 7回(560L) | 245L | 550L |
4人~5人 | 755L | 1回(180L) | 5回(400L) | 175L | 460L |
3人~4人 | 640L | 1回(180L) | 4回(320L) | 140L | 370L |
2人~4人 | 525L | 1回(180L) | 3回(240L) | 105L | 180L、300L |
1人~2人 | 410L | 1回(180L) | 2回(160L) | 70L | 180L |
※浴槽湯はり 180L、シャワー湯量 80L/人、台所・洗面・台所 35L/人で計算
上記の使用湯量目安は、浴槽の大きさ、シャワーの使い方によって異なります。
お湯切れが心配される場合は、プラス1人分と考えて、ワンサイズ上のエコキュートを選ぶと良いでしょう。
家族構成だけでなく、リモートワークなどのライフスタイル等も考慮して、適切なタンク容量を選ぶことが大切です。
選び方1.家族人数で選ぶ
エコキュートのサイズ・タンク容量を選ぶとき、最も重要なのが家族人数です。
前述の使用量目安を参考に、下記のように選んでみてください。
3~4人家族の場合「370L」のエコキュートがお勧め
3~4人家族ならば、370Lのエコキュートがお勧めです。
370Lでは、約750Lのお湯が使えます。(タンク内温度80℃、給水温度5℃、使用温度42℃の場合)
家族人数3~4人の使用湯量の目安は640Lのため、十分な余裕をもってお湯を使うことができます。
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4~5人家族の場合「460L」のエコキュートがお勧め
4~5人家族には460Lがお勧めです。
460Lでは、約932Lのお湯が使えます。(タンク内温度80℃、給水温度5℃、使用温度42℃の場合)
家族人数4~5人の場合、使用湯量の目安は755Lのため、お湯をたっぷり使うことができます。
3~4人家族でも、「お湯切れへの不安が強い」「お湯をたくさん使う日が多い」というご家庭も、460Lを検討して良いかもしれません。
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5~7人家族の場合「550L~560L」のエコキュートがお勧め
家族の人数が5~7人ならば、550~560Lの大容量タイプのエコキュートがお勧めです。
550Lでは約1115L、560Lでは約1135Lのお湯が使えます。(タンク内温度80℃、給水温度5℃、使用温度42℃の場合)
家族人数5~7人の場合、使用湯量の目安は985Lのため、大人数でも入浴や家事もスムーズに行えるでしょう。
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1人暮らしの場合「370L未満」のエコキュートがお勧め
1人暮らしの場合は、370L未満のエコキュートがお勧めです。
たとえば180Lのタンク容量のエコキュートでも、約365Lのお湯が使えます。(タンク内温度80℃、給水温度5℃、使用温度42℃の場合)
また、夫婦のみの家庭や、お湯を使う量が少ない家庭であれば、300Lを選んでも良いでしょう。
300Lのエコキュートであっても、約608Lのお湯が使えるので安心して普段使いができます。(タンク内温度80℃、給水温度5℃、使用温度42℃の場合)
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選び方2.機能・便利さで選ぶ
エコキュートはタンク容量だけでなく、搭載されている機能によっても使い勝手や価格が大きく変わります。
例えば「フルオート機能」を搭載したエコキュートであれば、お湯張りから追い焚き、保温、足し湯まで、すべてリモコンのスイッチ一つで行えます。家事の時短にも繋がりますが、その分価格が高くなる傾向があります。
お湯をためるだけの給湯専用は価格がリーズナブルです。しかし、後から追い焚き機能などのあるセミオートやフルオートに交換するのは、購入費用や工事費用の面で難しいことがあります。
エコキュートに「何を望んでいるか」「どんな便利機能が欲しいか」を事前に明確にし、機能をしっかり比較検討しましょう。
選び方3.設置場所で選ぶ
設置場所も重要になります。ベーシックな角型タイプは種類豊富ですが、設置には比較的広いスペースが必要です。
スペース確保が難しければ、薄型の「省スペースタイプ」を検討する必要があるでしょう。
さらに小型のサイズ・タンク容量を検討しているのであれば、全体的に小さい「コンパクトタイプ」を検討することもできます。
省スペースタイプやコンパクトタイプは、タンク容量こそ小さくなってしまいますが、アパートやマンションのような集合住宅や、限られた敷地でも設置しやすいメリットがあります。
選び方4.お住まいの地域を基準に選ぶ
住んでいる地域に合ったエコキュートを選ぶことも大切です。
冬場に積雪がある地域には霜取りや凍結対策に優れた「寒冷地向け」、海の近くならば防錆加工が施された「塩害地向け」を選択する必要が生じます。
メーカーが指定した寒冷地や塩害地にお住まいの方が、一般地向けのエコキュートを選ぶと、不具合や錆等が生じて長く使い続けられない事態も考えられます。
また、水質によっても使用できるエコキュートが限られる場合もあります。サイズ・タンク容量とあわせて、地域の特性や水質も必ず検討するようにしましょう。
「自宅にはどのようなエコキュートが置けるのか分からない」「何か特殊なタイプを選ぶ必要があるのか迷っている」という方は、業者に相談してみましょう。
急湯デポは交換専門のエコキュート業者です。エコキュートを新調したい、交換したい、とお悩みの方は、ぜひご相談ください。
エコキュートの交換・買い替えでお悩みの方は一度ご相談ください
容量別 リアルな口コミ
なぜ「370L」を選んだの?リアルな口コミ

30代女性
未就学児1人、小学校低学年の子が1人いる4人家族です。当初は、将来も見越して460Lが良いのかなと思っていました。しかし我が家は共働きで日中不在なので、お湯を使う機会はそれほど多くないかも……と考え直して、370Lを選びました。
4人家族で370Lだと、昼間に沸き上げることもあると聞いていましたが、今のところ一度もなく、湯量にも不便さはまったく感じていません。我が家では370Lがベストだったと思っています。

50代男性
夫婦と、20才オーバーの娘2人いる4人家族です。娘たちはそれぞれ朝と夜に、遠慮なくシャワーでお湯を使っています。しかし、これまで、昼間に追加の沸き上げをした記憶はほとんどありません。
おそらく、私たち夫婦が節約しようと意識して、シャワーを短時間で済ませているからでしょう。家族間でうまく湯量の調整ができているのかもしれません。生活にもよるのでしょうが、4人家族ならば370Lで十分で済ませられるかと思います。
タンク容量370Lのおすすめ機種
タンク容量370Lのおすすめ機種はこちらです。在庫がなくなり次第終了となりますので、お早めにご確認ください!
なぜ「460L」を選んだの?リアルな口コミ

30代女性
4人家族であっても、子どもが小さいうちは370Lで不便はないと言われました。しかし、この先子どもが成長することも見越して、思い切って460Lを選択しました。
私自身が長湯する方ですし、子どもも女の子2人なので、年頃になれば髪の手入れや入浴にお湯を使うことが増えそうでした。
サイズを一回り大きくすると、エコキュート本体が5万円近く高くなることもあって、迷いに迷いましたが、結果として大正解です。お湯切れの心配なく使えるので満足しています。

30代男性
家族構成は、夫婦と男児2人です。エコキュートを交換する際に、友人から4人家族ならば460Lと勧められ、そのまま購入しました。最初は「男児2人だし、家族構成を考えると、少し大きいサイズかな?」とは思ったのですが、丁度良い湯量です。
男児たちは、時折泥まみれになって帰ってくるので長湯をしますが、それでも追加の沸き上げをしたことはありません。それに、冬場でも残量を気にせず使えるところが気に入っています。
タンク容量460Lのおすすめ機種
タンク容量460Lのおすすめ機種はこちらです。こちらも在庫がなくなり次第終了となりますので、お早めにご確認ください!
なぜ「550L~560L」を選んだの?リアルな口コミ

50代女性
子どもが7人いるため、少しでも光熱費を抑えたいと思ってエコキュートを使い始めました。今使っている三菱エコキュートの550Lは、お湯を約1,000Lも使える大容量です。
お湯をいくら使ってもなくなる心配がないので安心できます。とにかく家族が多いので、毎日お風呂だけで1メモリ減ってしまいますが、家事をしてもお湯がなくなったことはありません。

40代男性
両親含む8人家族で、560Lの容量を使用しています。最初は460Lか560Lか悩んだのですが、そちらではギリギリだったかもしれません。560Lは大容量なので、冬場でもこれまで一度もお湯切れどころか、残量の心配もなく使えています。夏場ならば夜になっても残メモリに余裕を感じることもあって、とても頼もしいです。エコキュート本体の価格差は460Lと比べると6~7万円ほど差がありましたが、やはり大家族は550Lや560Lを選ぶと安心できると思います。
なぜ「容量370L以下」を選んだの?リアルな口コミ

40代女性
夫婦と男子中学生1人の3人家族です。一般的に3人家族なら300Lとあったので、そのまま注文しました。Webで検索すると、「それだと足りない」という声もあったのでひやひやしていましたが、タンク容量いっぱいに沸き上げて、夏場は給湯温度を下げるといった工夫でやりくりできています。

20代男性
新婚夫婦2人暮らしで、新居購入に伴ってオール電化にしました。
もっと大きいサイズのエコキュートが良いのかと迷ったのですが、今の家族構成ならば小型タイプで問題なさそうなので、本体価格も安い「370L以下」から選びました。
エコキュートの寿命から考えると、これから子どもが生まれて成長したときに、「370L」や「460L」に買い替えれば丁度良いかな、といった感じです。
ライフスタイルによってサイズ・容量を変えた方が良いケースもある
①:一日にシャワーを複数回浴びる習慣がある
朝晩とシャワーを浴びる習慣のある家族がいる場合は、サイズ・容量を変えた方が良いでしょう。
朝は夜間に沸き上げたお湯が十分にあるため、とくに不便を感じないかもしれません。
しかし、多くの家族が入浴をする夕方~夜の時間帯にお湯切れを起こすと、夕食や就寝の時間に影響が出てしまいそうです。
他にも、「バスタイムを長く楽しみたい方」、「寒い地域でどうしても使用湯量が増えてしまう方」、「介護や子守などでシャワー時間が長くなりがちな方」などが該当します。
普段からお湯の使用量が多い家庭は、一回り上のサイズ・タンク容量を検討してみましょう。
②:孫や子どもが帰省する頻度が高い
普段は夫婦2人で住んでいるけれども、孫や子どもが帰省する頻度が高い家庭も、一つ上のサイズ・タンク容量を検討して良いでしょう。
「それでは、来客時は良いけれど、普段の生活でお湯が余ってしまいそう……」と思うかもしれません。
しかし、沸き上げ量を調節できるエコキュートを選べば安心です。
例えばダイキンのエコキュートには、「湯量設定」機能があり、過去一週間の上の使用量に応じて、沸き上げ湯量を自動で調節してくれます。
「おまかせ」「たっぷり」「少なめ」から選べるので、来客があるときは予め「たっぷり」を選ぶと良いでしょう。
他にも、「来客が宿泊することが多い方」や、「いざというときの来客に備えておきたい方」、「時折スポーツで汗をかく予定がある方」なども該当します。
普段はそうでなくとも、時折お湯を使う予定が控えている家庭も、一つ上のサイズ・タンク容量を検討して損はないと言えます。
まとめ
今回はエコキュートのサイズ・容量の違い、選び方や口コミなどについて、詳しく説明しましたが、いかがだったでしょうか。
エコキュートのサイズ・タンク容量は、家族構成やライフスタイルによって、適したものが違います。
選び方を誤ると、かえって電気代がかさんだり、お湯切れに悩まされたりという状況に陥ることもあるので、慎重に選びましょう。
もしサイズ選びを誤ったかも……と感じたときには、エコキュートを交換するタイミングで、業者に相談するのがお勧めです。
エコキュートの交換や買い替えの際は、ぜひ急湯デポへお気軽にご相談ください。