
エコキュートのお湯が出ない!原因や対処法8選、メーカー別や水は出る場合も解説
エコキュートからお湯が出ないことに困っていませんか。
エコキュートを使用していると、お湯周りのトラブルに見舞われることがあります。
症状は様々で、「お湯は出ないが水は出てくる」、「お湯は出るが以前よりもぬるい気がする」などトラブルは様々です。
お湯が出ないとエコキュート本体の故障を疑ってしまいますが、それ以外にも様々な原因がある可能性があります。今回はエコキュートからお湯が出ず困っている方に向けて「お湯が出ない」などのお湯周りのトラブル原因と対処法について詳しく説明します。
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エコキュートのお湯が出ないときに!各メーカーの連絡先は?
エコキュートメーカーの連絡先を確認していきましょう。自分で対処しようと思っている方も、いざというときのためにメーカーの連絡先がわかっていれば安心です。
主なエコキュートメーカーの問い合わせ先は下記です。
スクロール
メーカー名 | お問い合わせ先 | 電話番号 |
---|---|---|
三菱 | 三菱電機お客さま相談センター | 0120-139-365 |
ダイキン | ダイキン コンタクトセンター | 0120-881-081 |
東芝 | 東芝電気給湯機ご相談センター | 0120-1048-19 |
日立 | 日立グローバルライフソリューションズ 空調修理コールセンター | 0120-649-020 |
パナソニック(三洋電機) | パナソニックお客様相談センター | 0120-878-695 |
コロナ | コロナ/サービスセンター | 0120-919-302 |
エコキュートから水は出るのにお湯が出ないときの原因や対処法は?
「エコキュートから水は出るけれど、お湯が出ない…」というトラブルの場合、下記のいずれかが原因になっているかもしれません。
- 湯切れになっている
- エコキュートを設置したばかり
- 給水ストレーナがゴミ詰まりを起こしている
- 混合水栓に異常がある
- 一時的なエラー
- 配管が水漏れを起こしている
湯切れになっている
エコキュートは夜間の電気代が安い時間帯を利用して、事前にお湯を沸き上げておく仕組みです。
そのため、エコキュートの貯湯タンク内のお湯をすべて使い切ってしまった際には「湯切れ」になり、温かいお湯は出なくなります。手動で沸き増しを行えば解決しますが、頻繁に湯切れを起こすようであれば、使い方を見直してみてください。
省エネモードを使用していて、沸き上げるお湯の量が少なく設定されているケースもあります。
多めにお湯を沸かすモードが搭載されている製品もあるため、今一度、取扱説明書をチェックしてみてください。
最大まで沸き上げても昼間の時間帯にお湯がなくなってしまうようであれば、貯湯タンク容量が合っていないことになり、製品の見直しが必要になります。すぐに買い換えることは難しい場合は、昼間の時間帯に電気が安くなるプランに切り替えるのがお勧めです。
エコキュートを設置したばかり
一般的なガス給湯器の場合は、設置したらすぐにお湯が使えます。しかし、エコキュートは設置後に沸き上げが必要なため、すぐにお湯を使うことはできません。
おおよその目安ではありますが、エコキュートの設置工事が完了してから3時間程度でお湯が使えるようになるでしょう。
この際も基本的に沸き上げは夜間に行うように設定されているため、自分で沸き上げや沸き増しをする必要があります。
また、止水栓が閉まっているケースも考えられるため、そちらも併せてチェックしてください。
給水ストレーナがゴミ詰まりを起こしている
エコキュートは貯湯タンク内を清潔に保つため、「給水ストレーナ(給水ストレーナー)」というパーツが設置されています。
給水ストレーナは、水に含まれた不純物やゴミを取り除く、フィルターの役割を持っています。不純物やゴミが詰まると、お湯の流れが滞ってしまう点に注意が必要です。
簡単な手入れですぐに詰まっているゴミは取り除けますから、使用しているエコキュートの取扱説明書を確認して、掃除を行ってください。
なお、給水ストレーナの掃除は半年に1回ほどの頻度で行えば問題ありません。
混合水栓に異常がある
エコキュートではなく、混合水栓の異常でお湯が出ないことがあります。
混合水栓とは、お湯と水を混合して出す蛇口のことで、ツーバルブ混合水栓やサーモスタット混合水栓等があります。
混合水栓に異常が生じると、お湯と水の混合がうまくできなくなり、その蛇口からお湯が正常に出てこなくなってしまうのです。
台所の混合水栓からはお湯が出るのに、シャワーの混合水栓からはお湯が出ない、というような場合は、混合水栓の異常を疑ってみましょう。
混合水栓は自分で修理することが難しいため、混合水栓を取り扱っているメーカーや、水周りトラブルの専門業者に修理や交換を依頼してみてください。
一時的なエラー
一時的なエラーが原因で、お湯が出ないこともあり得ます。
例えば、漏電遮断器が下りていたり、リモコンとエコキュート本体で通信エラーが起きていたりすると、沸き上げが停止してしまいます。
また、ヒートポンプユニットのファンに異物が絡んだり、水漏れを検知したりといったことでも、運転停止して沸き上げできないことがあります。
エラーが起きている場合、リモコンには原因を示すエラーコードが表示されるため、エラーコードに従って対処を進めてください。
なお、誤作動でエラーコードが表示されているケースもあります。
エラーコードに従って対処を進めても何も問題が見当たらない場合は、取扱説明書に記載されている方法でリモコンをリセットすることで、エラーコードを解除できます。
配管が水漏れを起こしている
エコキュートの配管を確認して、水漏れがないかチェックしてみましょう。
貯湯タンクの周りが濡れていないか、貯湯タンクやヒートポンプユニットにつながる配管から水が漏れていないかを見ます。
その他にも家の中にある蛇口周辺も確認し、その周辺から水が不自然に濡れているようであれば、エコキュート本体のトラブルではなく水漏れが疑われます。
水周りトラブルの専門業者へ連絡してみましょう。
エコキュートのお湯がぬるいときの原因や対処法は?
「エコキュートからお湯は出るけれど、いつもよりぬるい…」というトラブルの場合、下記のいずれかが原因になっているかもしれません。
- エコキュート本体が故障している
- 貯湯タンクの中に十分な量のお湯がない
- 設定温度が低くなっている
- 別の場所で同時にお湯を使っている
- 配管が冷たくなっている
エコキュート本体が故障している
いつも通りに使用しているのに、突然ぬるいお湯しか出なくなったケースでは、エコキュート本体が故障している可能性があります。
エコキュートは、適温のお湯を出すために、貯湯タンク内のお湯と水道水を混ぜています。このときにエコキュート本体が故障していると、水温の調整がうまくできません。
お湯と水道水の配分が適切にならないため、ぬるいお湯しか出ないトラブルが発生するでしょう。あるいは、高温のお湯が出てくることもあり得ます。
エコキュート本体が故障しているのかを簡単に見極めたいなら、「すべての蛇口からぬるいお湯が出るのか」を確認してください。
家中のどこの蛇口からもぬるいお湯しか出ないようならば、本体にトラブルが生じている疑いがあります。
エコキュート本体の点検や修理、交換を検討してください。
エコキュートの故障原因につきましてはすぐ解決!エコキュートの故障症状・原因や寿命、修理や交換費用まで徹底解説で詳しく解説しています。気になる方は併せてチェックしてみてください。
貯湯タンクの中に十分な量のお湯がない
エコキュートの貯湯タンクは保温性が高く、簡単に放熱はしません。
しかし、貯湯タンク内の湯量が極端に減っていると、放熱しやすい状態になり、一時的にぬるいお湯しか出なくなることがあります。再度沸き上げをすることで、すぐに温かいお湯が出るようになるでしょう。
貯湯タンク内に十分なお湯がたまれば、いつも通りの温度で使えるようなら、とくに問題ありません。
省エネ目的で沸き上げる量を制限しているのであれば、一度沸き上げの設定が適切になっているか確認してみましょう。
設定温度が低くなっている
リモコンの設定温度が低く設定されることで、当然出るお湯の温度も低くなります。とくに、サーモスタット付きの混合栓を利用しているとわかりやすいでしょう。
混合栓を高温に設定しても、エコキュート側の設定温度が低いままでは、ぬるいお湯しか出てきません。
リモコンの設定温度部分にうっかり触れてしまい、低く設定されていたというケースも多々あります。
設定温度が低くなっている場合は、適切な温度に再設定することで再び温かいお湯が出るようになります。
別の場所で同時にお湯を使っている
複数の箇所で同時にお湯を使っているときは、一時的にぬるいお湯が出るケースがあります。
例えば、家族の誰かがシャワーを浴びている間に、キッチンで洗い物をしているといったケースです。
同時にお湯を使っていると、お湯が出る勢いが落ちたり、温度が突然変わったりすることもあるでしょう。
いずれの場合も、お湯の使用が一箇所になれば自然に解消されますから、心配は不要です。
配管が冷たくなっている
寒冷地でなくても、真冬の寒い時期には配管が冷たくなります。
そうなると、お湯は冷たい配管を通ることになるため、エコキュート本体から蛇口に届くまでに温度が落ちてしまうのです。2階や3階のように、エコキュート本体とお湯を使う場所が離れていると起こりやすくなります。
しかし、配管が温まるまでの一時的なものですから、とくに問題はありません。
配管が冷えているからといって、熱湯をかけると故障の原因になるので、絶対に避けてください。
冬場に、夏場と同じ設定温度にしているようであれば、高めに変更してください。
メーカーにもよりますが、沸き上げ温度は65~90度ほど、給湯温度は50~70度ほどまで調整できます。
設定温度を高くするだけで、お湯が出ないトラブルが解消されることも多々あります。
エコキュートから水もお湯も出ないときの原因や対処法は?
「エコキュートから水もお湯も出ない」というトラブルの場合、下記のいずれかが原因になっているかもしれません。
- 断水
- 止水栓や給水バルブが閉まっている
断水
水もお湯も出ないときには、エコキュートのトラブルではなく、断水が考えられます。住んでいる地域のホームページや郵便物を見て、断水が起こっていないか確認してください。
当然のことではありますが、断水が解消されるまで、エコキュートの使用はできません。
エコキュートは給湯温度を調節するため、貯湯タンク内のお湯と水道水を混合しています。沸き上げ前に断水されていれば、貯湯タンク内にお湯もないため、水もお湯も出なくなるのです。
しかし、沸き上げ後に断水された場合は、貯湯タンク内にお湯だけはたまっています。熱いお湯だけが出ることがあるので、注意が必要です。
止水栓や給水バルブが閉まっている
止水栓や、エコキュートの給水バルブ(給水配管専用止水栓)も確認してみましょう。
混合水栓に変えたときや、エコキュートのメンテナンスを行ったとき、水周りの工事をしたときなど、止水栓や給水バルブを閉める機会は意外に多くあります。
とくに自分達で作業を行ったときは、うっかり閉めたままにしていないか、確認してみると良いでしょう。
止水栓が開いていても十分でない場合は、水道水との混合がうまくできず、こちらも熱いお湯が出ることがあります。
止水栓に問題がなければ、蛇口側の給水栓(止水弁)も適切に開いているか確認しましょう。
エコキュートを使ってないのにお湯が減るときの原因や対処法は?
お湯の残量を表すメモリを見て「少しキッチンで洗い物をしただけなのに、お湯が減るスピードが速い」「シャワーを浴びただけで半分なくなってしまう」など、お湯の減り具合を気にする方もいるでしょう。
エコキュートをそれほど使っていないのに、お湯が減ってしまう場合、下記のいずれかが原因になっているかもしれません。
- 追い焚きや風呂保温を使っている
- 寒い季節なのに設定温度が低い
- 自動配管洗浄が作動している
- 配管の亀裂、水漏れ
- 基盤の故障
追い焚きや風呂保温を使っている
「追い焚き」や「風呂保温」等を使用していると、お湯が減っていくのをご存知でしょうか。
エコキュートの「追い焚き」は、浴槽とタンクの間でお湯を往き来させ、タンクの熱交換器で温め直す機能です。
貯湯タンク内の湯温を移す機能のため、タンク内の湯温が下がり、残湯量を示すメモリが減り、実質的にお湯をつかっていることになります。残湯量を示すメモリも減り、実質的にお湯を使っているのと変わりません。「風呂保温」は、「自動追い焚き」とも呼べる機能で、追い焚きと同様に貯湯タンク内の湯温を使って温め直しています。設定していると、お湯を使っている意識がないままメモリが減っていくでしょう。とくに「自動保温」が初期設定でオンになっている方は、風呂保温が原因かもしれません。
「今使えるお湯がない!」という状況であれば、手動で沸き増しを行ってください。
とくに寒い季節は、お湯がなくて困ることが多いです。
このとき、貯湯タンクを満タンにする設定をお勧めします。
「おまかせ機能」も良いですが、減りが早い状況では、再び手動で沸き増しする必要があるかもしれません。お湯が余ってしまっても、次から最適な量を沸き上げれば良いだけなので、まずは満タンにしてください。
その後、設定で沸き上げるお湯の量や湯温を、適切になるように設定してみましょう。
寒い季節なのに設定温度が低い
エコキュートの貯湯タンクには優れた保温効果があるため、内部のお湯がすぐに冷めるようなことはありません。時間の経過とともに湯温は下がりますが、夜間に沸き上げたお湯は、夕方や夜でも問題なく使える温度になっているでしょう。
しかし、寒い季節はより放熱する点に注意が必要です。
エコキュートは給水時に、貯湯タンク内のお湯と水道水を混ぜて適温にします。その際、温度が低いお湯と水道水を混ぜると、貯湯タンク内のお湯が多く使われてしまうのです。寒い時期は水道水も冷たくなるため、その傾向が顕著になります。
貯湯タンク内のお湯が高温に保たれていれば、水道水の割合が増えるため、消費するお湯は少なくて済みます。
夏場は気にならなかったのに、少し寒くなったら急にお湯の減りが早くなった方は、このパターンが当てはまるかもしれません。設定温度が夏と同様になっていないか確認しましょう。
自動配管洗浄が作動している
エコキュート本体には、配管の自動洗浄を行う機能が付いています。
清潔を保つためには必要な機能になっていますが、この際にも貯湯タンク内のお湯を使用するので注意してください。
おおよそですが1回あたり10リットル程度を使用するため、お湯が少なくなっているタイミングで自動洗浄が行われると、使っていないのに残りが少なくなったと感じるでしょう。
配管の亀裂、水漏れ
設定は適切なのに、「突然お湯の減りが早くなった気がする……」と違和感を覚えるようであれば、水漏れが起こっている可能性もあります。
基本的に水漏れは、怪しい水たまりがあれば業者へ連絡してください。
エコキュートの貯湯タンクやヒートポンプユニット周辺、つながっている配管を確認し、怪しい水たまりがあれば業者へ修理依頼をしてください。水漏れは業者が到着するまで続きますから、今対処できることを聞いておくのもお勧めです。
状況によっては「エコキュートの電源を切る」「止水栓を閉める」といった、到着までにできる対応を教えてくれるでしょう。
基盤の故障
頻繁にエラーが出るようであれば、基盤が故障している可能性があります。基盤の故障を自分で対処することは難しいため、メーカーによる修理が必要になります。
エコキュートの寿命は10年から15年程度と言われているため、状況によっては買い替えを検討しても良いかもしれません。
買い替え時期については、「エコキュートの買い替えは「10年」がベター!その理由とは?」で詳しく解説しています。気になる方は併せてチェックしてみてください。
エラーコードが出ている場合の原因や対処法は?
リモコンにエラーコードが出る原因は、多岐に渡ります。
エラーコードが出ている場合は、取扱説明書やメーカーホームページ等を参考に対処しましょう。自分ではどこにトラブルが起こっているのかわからなくても、エラーコードで大体の内容を把握できることもあります。
メーカーによってエラーコードが異なりますので下記のリンクからもチェックしてください。
>> 三菱のエラーコード一覧
>> ダイキンのエラーコード一覧
>> 東芝のエラーコード一覧
>> 日立のエラーコード一覧
>> パナソニックのエラーコード一覧
>> コロナのエラーコード一覧
三菱
三菱エコキュートのエラーコードは、CやE、F等、アルファベットから始まるエラーコードと、数字のみのエラーコードで分かれています。
お湯が出ないトラブルは、CやF、P等から始まるエラーコードにまとめられています。
三菱の「よくあるご質問 FAQ」に従って対処し、改善されない場合は「三菱電機お客さま相談センター」へ問い合わせを行ってみてください。
ダイキン
ダイキンエコキュートのエラーコードは、C、E、F等、アルファベットから始まるエラーコードと、数字のみのエラーコードで分かれています。
自分自身で対処できないものが多いですが、CやE、F、Uから始まるエラーコードの一部に、自分で対処できるものもあります。ダイキンの「エコキュートAIチャット」に従って、給水止水栓の閉栓、凍結等がないか確認してみましょう。
改善されない場合は「ダイキン コンタクトセンター」へ問い合わせを行ってください。
東芝
東芝エコキュートのエラーコードは、主にU 、E、H、HUの4つに分けられています。
そのうちUから始まるエラーコードは、浴槽の栓が抜けている、湯切れを起こしている等、お知らせの意味合いで表示されているものが多いです。
しかし、EやH、HUから始まるエラーコードは、主に内部的な不具合となっています。
一部、原因によっては自分で対処できるエラーもありますが、日本キヤリアの「エラーコード検索」に従って対処できない場合は「東芝電気給湯機ご相談センター」へ連絡して対処してみてください。
日立
日立エコキュートのエラーコードは、C、EやEr、HEに分けられます。
Cから始まるエラーコードについては、貯湯タンクユニットの電源スイッチを入れ直したり、台所リモコンを操作したり等で、対処できるものもあります。
EやErから始まるエラーコードは、主に貯湯タンク周りの不具合。HEから始まるエラーコードは、主にヒートポンプユニット周りの不具合。自力での対処は難しいかもしれません。
Cから始まるエラーコード以外は、「日立グローバルライフソリューションズ 空調修理コールセンター」に連絡すると良いでしょう。
パナソニック
パナソニックエコキュートのエラーコードは、U、H、Fの3つに分類されています。
Uから始まるエラーコードは、ユーザーが対応できるエラーがまとめられており、一次対応マニュアルの一番上に記載されています。
給湯元栓を開く、浴槽の栓を確認する等の対処から始め、対処できない場合はパナソニックの「お客様ご相談センター」の「給湯・電化商品 商品ご相談窓口」に連絡しましょう。
コロナ
コロナエコキュートのエラーコードは、E、H、U、Cの4通りです。
その中で、Cから始まるエラーコードは、ユーザーが対処できるものを指しています。主に「浴槽の栓が抜けていることを検知した」、「貯湯量の不足を検知した」等を意味します。
Cから始まるエラーコードは、コロナ「エコキュート|エラーサイン一覧」を見ながら対処を進め、それ以外は「コロナサービスセンター」に連絡してみてください。
エコキュートから青い水が出るときの原因や対処法は?
「エコキュートから濁った水・青い水がでる」といったトラブルの場合、下記のいずれかが原因になっているかもしれません。
- 銅石鹸
銅石鹸
エコキュートから青みを帯びた水が出るのは、「銅石鹸」と呼ばれる現象で、故障ではありません。
銅石鹸は、水に含まれる銅イオンと石鹸や皮脂等の脂肪酸が浴室内で結びついて生成されます。
新品の配管には殺菌目的で銅が使用されており、新しく加工された銅は水に溶けやすい性質があります。そのため、銅石鹸は、エコキュートの配管を交換したタイミングで起こりやすいのが特徴です。
銅石鹸は人体に有害なものではなく、銅石鹸入りのお湯に入浴しても、多少飲んでしまっても、影響はないと言われています。
また、エコキュートを使用するうち自然と解消されます。しかし浴槽の筋として残るケースも多いため、落とす手間が気になる方もいるでしょう。
対処法としては、お湯を張ったままにしておかないことが挙げられます。浴槽にお湯が残ったまま放置すると、青い汚れが付着しやすくなるためです。
入浴をしたあとは、すぐにお湯を抜き、軽く掃除をしてください。掃除には、アルカリ性の浴室洗剤がお勧めです。
また脂肪酸を含んだ固形石鹸を使用しているのであれば、しばらく液体のボディーソープに変更するのも、一定の効果が期待できます。
エコキュートから黒いカスが出るときの原因や対処法は?
エコキュートを使用していると、お湯に黒いカスが混じることがあります。
せっかく沸かしたお風呂に黒いカスが浮かんでいると、入浴する気持ちになれないかもしれません。なぜ黒いカスが出てしまうのでしょうか。
- エコキュート設備内部の汚れ
- 配管のサビ
- 部品の劣化
エコキュート設備内部の汚れ
数年使っているエコキュートから黒いカスが出るときは、風呂配管の掃除不足がまず考えられます。皮脂や水垢等がエコキュート内部の風呂配管にたまり、黒いカスとして排出されているかもしれません。
メーカーによっては洗浄機能が付いているので、普段のお手入れはそちらでも問題ありません。
しかし、2~3ヵ月に一度のペースで風呂配管の掃除を行った方が良いでしょう。
風呂配管の掃除は、酸素系漂白剤や配管洗浄剤を使うと効果的です。メーカーによって使用できる漂白剤や配管洗浄剤は異なるため、必ず確認してから使うようにしましょう。
浴槽が1つ穴タイプの場合は、まず循環口から5cm程度上の位置までお湯を張ります。
次に酸素系漂白剤や1つ穴用の配管洗浄剤を300~500g程度、あるいはメーカー推奨量で使用。温度を50度前後に設定し追い焚きします。
数時間放置したらもう一度追い炊きを行い、排水すればお手入れ完了です。
配管のサビ
10年近く使用しているエコキュートであれば、経年劣化による配管のサビも考えられます。銅配管が使われている場合は、腐食により緑青が発生するためです。
配管のサビは業者でなければ対処が難しく、掃除をしても再び出てくる可能性があります。サビが水に混ざるようになったならば、配管の交換を検討してみてください。
またエコキュートも寿命に近いと考えられます。不具合が見られるようであれば、交換を視野に入れましょう。
部品の劣化
部品の劣化により、黒いカスが出てくることもあります。エコキュートの追い焚き配管には、ゴム管やゴムパッキン等、ゴム部品が使われていることがあるためです。
ゴム部品が経年劣化によってボロボロになると、その破片が浴槽にまで流れてくることがあります。
配管の清掃では一時的な効果しか見込めないため、経年劣化した部品の交換を業者に依頼しましょう。
配管だけでなくエコキュートにも不具合が見られるようなら、エコキュートの交換も検討してみてください。
エコキュートから黒いカスが出る原因については、「エコキュートから黒いカスや青い水が出る!?その原因や正体を探ろう!」の記事でより詳しく解説しています。黒いカスにお悩みの方は併せてチェックしてみてください。
エコキュートが凍結しているときの原因や対処法は?
冬場は、配管内部の水が凍結したことによって、お湯が出ないこともあります。エラーが出ず、凍結しているかどうかわからないケースもあるため、注意が必要です。
原因と対処法をそれぞれ見ていきましょう。
- 給湯栓を開けていない
- 凍結予防運転・凍結防止運転をしていない
- 保温材の破損
- 寒冷地仕様を選んでいない
なお、エコキュートの凍結対策については、「冬は要注意!エコキュートが凍結したら?対処方法や防止方法を解説」の記事でより詳しく解説しています。凍結が多い地域にお住まいの方は、併せてチェックしてみてください。
給湯栓を開けていない
凍結は、給湯栓が開いていないことによっても起こり得ます。
給湯栓とは、シャワーや浴槽に付いている蛇口のことです。温度が移動する流水は凍結しづらいため、水が流れる状態にしておくと凍結予防になります。
給湯温度は「水」や「低温」等、低く設定して、気温が下がる日の前日は僅かに開けておきます。
水が勿体なく感じられる方は、糸ほどの細さの水が垂れる程度に給湯栓を開き、水はバケツに溜めておくと良いでしょう。
凍結予防運転・凍結防止運転をしていない
エコキュートには、凍結予防運転や凍結防止運転等、凍結を防ぐ機能が搭載されていることがあります。こういった機能をうまく活用できていないことも、凍結の原因になり得ます。
これらの機能は、外気温をセンサーが察知し、残り湯を循環させる自動運転を行うことで、風呂配管や循環ポンプの凍結を防ぐ仕組みです。凍結が考えられる日は、残り湯をすぐに排水せずに残しておく必要があります。
機能が搭載されており、残り湯を排水しなくても問題なければ、凍結予防運転・凍結防止運転を使ってみてください。
保温材の破損
長く使っているエコキュートであれば、保温材(断熱材)の破損も、凍結の原因として考えられます。
保温材(断熱材)は、例えばヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットをつなぐ配管に巻かれています。外気を遮断して凍結防止効果を高めていますが、紫外線や風雨により経年劣化し、破損してしまうことがあります。
業者に修理依頼を出すか、寿命が近いエコキュートであれば交換を検討してみてください。
寒冷地仕様を選んでいない
寒冷地仕様のエコキュートを選んでいるかどうかも、改めて確認してみましょう。
主要メーカーのエコキュートであれば、寒冷地仕様の機種がラインナップされています。
寒冷地仕様は、-25℃ほどまでであれば、問題なく使えるエコキュートのことです。お住まいがメーカーの定める寒冷地に該当するのであれば、凍結を防ぐためにも、ぜひ選びたい機種といえます。
もし、一般地仕様を選んでしまったのであれば、今回は保温材や凍結防止ヒーター等を追加して対処しましょう。そして買い替えるときには寒冷地仕様を選ぶようにしてみてください。
まとめ
エコキュートを使用していると、稀にですが「お湯が出ない」というトラブルに見舞われることがあります。
「お湯は出るけれどぬるい」、「水もお湯も出てこない」といったケースもあるでしょう。
エコキュートの故障も考えられますが、設定温度の見直しや簡単な清掃でトラブルが解消することも珍しくありません。
まずは設定周りやエラーコード、さらに水漏れがないかなどを確認しましょう。
それでも解消されないときには、メーカーや水周りトラブルの専門業者に点検・修理を依頼してください。
寿命や本格的な故障が疑われるときは、交換や買い替えを検討しましょう。
交換や買い替えの際は、ぜひ急湯デポにご相談ください。